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エル=コーリー, ビシャーラ(1957-)

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    エル=コーリー:ヴァイオリン協奏曲第1番/ホルン協奏曲/クラリネット協奏曲(ネムタヌ/ゲリエ/メッシーナ)

    レバノンの作曲家、ビシャーラ・エル=コーリー(1957-)。このアルバムはNAXOSにおける第5作目の作品集です。彼は多くの場合、自然からインスピレーションを受け、その音楽の中には瞑想、回想、そして夢が含まれています。タイトルを持つ作品が多いのですが、これは特定の何かを暗示するのではなく、どちらかというと雰囲気重視であり、この3つの協奏曲もレバノンの自然風景などを想起させるものです。とは言え、ヴァイオリン協奏曲は2002年にレバノンで開催された「フランコフォニー国際機関」サミットからの委嘱作で、メシアンが提唱した「移調の限られた旋法」に基づくモティーフが使われ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。第2楽章はそのままカデンツァで、ソリストには超絶技巧が要求されます。ホルン協奏曲は、彼が子供時代に経験した山の中の風景の思い出が織り込まれています。山の陰鬱さと雄大さは、人間の脆弱さをも描き出します。「秋の絵」も彼の記憶の中にある風景描写で、高い空の雲や東の空の色などが反映されているといいます。(2014/09/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572773

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    エル=コーリー:嵐/断片化された空間/夜の詩/愛の歌(ドゲ/プラッツ/P. ヤルヴィ/イェンセン/ガッティ/コールマン)

    レバノン出身の作曲家エル=コーリーは、自身の作品の中にしばしばレバノンの風景を描き出します。演奏会序曲「嵐」には、混沌とした自然現象や、雷の閃光、劇的な嵐などが巧みに音楽に取り入れられていますが、決してベルリオーズやリヒャルト・シュトラウスのような物理的な風景ではなく、エル=コーリーが少年時代から感じていた嵐の時の心理的恐怖が反映されています。この作品はパリ管弦楽団の委嘱によって書かれ、2013年シーズンのオープニング・コンサートでパーヴォ・ヤルヴィによって初演されました。交響詩「空間の断片」は、ダニエレ・ガッティとフランス国立管弦楽団による“ベートーヴェン交響曲全曲演奏会”のための現代作品委嘱作。ベートーヴェンと同じ楽器編成で作曲することが求められ、この曲は第2番と第6番の間に演奏されました。ピエール・ランパル没後10年の記念に書かれた「夜想の詩」、リヒャルト・シュトラウスの「四つの最後の歌」をモデルに書かれた「愛の歌」と、この1枚で多才な作曲家エル=コーリーの様々な作品を聴くことができます。(2017/06/23 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573617

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    エル=コーリー:管弦楽作品集(コロンヌ管/デルヴォー)

    レバノンの出身でパリで修行を積んだ、エル=コーリーの管弦楽曲集の第2弾です。彼の音楽は、明らかにヨーロッパ流の旋律やリズムとは異質な感覚に満たされていますが、単なるエキゾティシズムやオリエンタリズムの垂れ流しとは異なり、エル=コーリーという坩堝で様々な要素が渾然一体となった、極めて個性的な世界をなしているといえましょう。当盤は作品番号の若い曲が含まれ、エル=コーリーの音楽の成熟の過程をうかがえる内容となっています。また演奏が、往年のレコード時代からの懐かしい名前であり、作曲者自身とも縁がある(2の被献呈者)デルヴォーの指揮によることも、大いに注目されるところです。Forlaneレーベルの再発売盤です。(2006/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557691

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    エル=コーリー:ピアノ・ソナタ第1番 - 第4番/河/練習曲/主題と変奏(シナルド)

    レバノンの作曲家エル=コーリー。NAXOSからはオーケストラ作品を中心に、すでに6枚のアルバムがリリースされており、その迫力ある響きは一部の熱狂的な愛好家たちの人気を博しています。彼はもともと高いテクニックを有したピアニストであり、ピアノのための作品も数多く存在、ここでは4曲のピアノソナタを中心に、いくつかの小品が収録されています。ピアノ・ソナタ第1番は短いながらも伝統的な3楽章形式で書かれており、暴力的な音の嵐と瞑想的な雰囲気が交錯するユニークな作品。トッカータを思わせる終楽章が聴きものです。第2番は2楽章形式で、ゆっくりした部分と早い部分の対比が見事。第3番は簡潔な音で構成されたミニマル的要素を持つ曲です。ピアニスト、シナルドに献呈された第4番はほぼ無調でありながら、劇的な展開を持っています。2012年のマルグリット・ロン国際ピアノ・コンクールの課題曲「川」、1992年エコール・ノルマル音楽学校のコンクールの課題曲「練習曲」、同じくエコール・ノルマル音楽学校のコンクールの課題曲「主題と変奏」もコーリーの独自性溢れた作品です。(2019/07/26 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.579022

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    エル=コーリー:ベイルートの廃墟/異国の丘(ウクライナ国立響/シレンコ)

    20世紀後半の世界史に暗い影を落としたレバノン内戦。その惨禍を音楽化したのがベイルートに生まれたエル=コーリー。キリスト教信仰をベースとするヒューマニズムを表現する彼の作品の中でも交響曲「ベイルートの廃墟」は、紛れも無く最も野心的で、全編が陰鬱な表情で満たされていますが、曲は一条の光を見出して終止します。当盤は暗闇一色ではなく、彼のオーケストレーションは金管や打楽器の多用による華麗さも特徴の一つで、その側面が発揮された5から7の3曲は、理屈抜きに楽しめるでしょう。6はフランスの名指揮者ピエール・デルヴォーの思い出に作曲されたものです。(2003/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557043

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    エル=コーリー:メディテーション・パシティーク/ピアノ協奏曲/詩曲第1番、第2番(プーレ/ライヴリー/コロンヌ管/デルヴォー)

    (2009/03/12 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557692

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    時の反射 - ルスト/エル=コーリー/シラノシアン/ルクレール:ヴァイオリン作品集(シラノシアン)

    フランス=アルメニアの女性ヴァイオリニスト、シュシャヌ・シラノシアンによる興味深い1枚。バロックの作品と現代の作品が絶妙なバランスを持って並ぶという構成、そして美しい音色。彼女は2台のヴァイオリン…ジュゼッペ&アントニオ・ガリアーニ(こちらはガット弦、バロックスケール)と、ジュゼッペ・グァルネリ(こちらはモダン)を使い分け、様々な時代を自由に行き来して、時代の制約をさっぱりと取り払い、ひたすら「音楽」を追求しています。ルクレールのソナタ以外は、全て初録音となります。斬新な才能に拍手!(2014/10/22 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC885