パイジェルロ, ジョヴァンニ(1740-1816)
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(2003/08/01 発売)
レーベル名 | :Arthaus Musik |
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カタログ番号 | :100367 |
【気鋭のアンサンブルと共に、18世紀の重要楽器マンドリンの真相に迫る俊才の快挙】ヴィヴァルディの協奏曲やモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》、ベートーヴェンやフンメルなど大作曲家たちが作品に取り入れていながら、意外なほど「当時の音」が深く追求されてこなかった楽器、マンドリン。ギターやハープなどと同じく黄金時代が歴史上何度かあり、特にフランス革命以前にはパリやロンドンなどの大都市を含むヨーロッパ各地で広く人気を誇り、名手たちの活躍も手伝ってアマチュア奏者人口も多かった様子は、当時の銘器や作品が少なからず現存していることからも確認できます。そうした状況に演奏実践と研究の両面からアプローチを試み、19世紀末以降は南欧民俗楽器としての側面が強調されるあまり見えにくくなっていたマンドリンの歴史的な素顔を解き明かすべく活動を続けるラファエレ・ラ・ラジョーネが、古楽器演奏の最前線をゆく名手が集うイル・ポモ・ドーロと録音した画期的な18世紀作品集。三つの異なるタイプの古楽器(一つは当時のオリジナル)を用い、バロック後期のヴィヴァルディからロマン派前夜のフンメルまで四つの重要な協奏曲を軸に、18世紀には花形オペラ歌手たちと同じく舞台の主役として脚光を浴びたマンドリンの本来の姿に迫ります。古典派の時代を経てマンドリンがどのように他の楽器やオーケストラと関わってきたか、ハイドンやガルッピら同時代人たちの序曲を交えた選曲で浮き彫りにする構成も絶妙。解説執筆も手がけるラ・ラジョーネの他、ゼフィーラ・ヴァロヴァ(ヴァイオリン)やマルチェッロ・ガッティ(トラヴェルソ)、指揮も務めるフランチェスコ・コルティ(チェンバロ)といったソロ奏者も加わる演奏陣は世紀前半の作品では室内楽編成、管楽器も加わる世紀後半の作品では員数を増やした編成で緩急自在の解釈を聴かせます。特殊楽器としてではなく、古楽器演奏の文脈に連なる存在としてのマンドリンを確かな演奏で多角的に実感できる好リリースです。(2022/04/08 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A524 |
ロシア、サンクトペテルブルクにある国立美術館「エルミタージュ」。18世紀にエカテリーナ2世がドイツから美術品を買い取り、自身専用の展示室が建てられたのがコレクションの始まりです。最初は一般公開されていませんでしたが、1863年からは市民たちも観覧できるようになり、また十月革命以降は、貴族たちが所有していたコレクションも集められ、より規模が大きくなりました。また、エカテリーナ2世は美術館だけでなく、劇場も併設し、ここでは夜ごと素晴らしいオペラや演奏会が上演されました。イタリアからもガルッピやジョルダーニら、著名な音楽家たちがエカテリーナ大帝の宮殿に赴き、時には宮廷楽長として女王に仕え、イタリア様式の作品を数多く演奏しました。このアルバムでは、フルート奏者ゲネヴァインの研究結果をもとに、エルミタージュに鳴り響いたであろうイタリア・バロックの名曲を再現。当時の音楽界の分布を知ることができる興味深いアルバムです。(2017/09/22 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM258 |
20世紀ドイツを代表するテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ(1930-1966)のSWRレコーディング・シリーズ第6弾。今回のアルバムでは、モーツァルトと同じ時代に活躍するも、現代ではほとんど忘れられてしまった作曲家たちのアリア集を中心に集めています。パイジェッロの「うつろな心」のメロディは、イタリア古典歌曲のリサイタルなどで時折演奏されますが、他の曲を耳にすることはほとんどありません。これらの曲がヴンダーリヒの軽やかで表情豊かな歌唱で蘇りました。ボーナス・トラックにはA.スカルラッティとヘンデルのアリアを2曲収録。有名な「懐かしい木陰」のゆったりとした美しい歌声が聴きどころです。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。(2018/05/25 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19059CD |
パイジェッロ(1740-1816)の没後200年を記念して、カターニア・ベッリーニ劇場で上演された《フェドーラ》。彼の生涯の中期から後期の1788年に初演されたオペラです。当時のパイジェッロは、ロシア時代に作曲した「セヴィリアの理髪師」で高い名声を得て、ナポリに戻っていましたが、この頃のナポリは王朝の変化に伴う情勢不安に陥っており、結局パイジェッロもパリへと出向くことになり、その慌しさや、ライバルとの牽制で少しずつ才能が磨耗していきます。この《フェドーラ》は、そんな激動の人生に陥る前の輝かしい作品ですが、残念ながらほとんど演奏されることはありません。20世紀になってから1回だけ放送のための上演記録がありますが、こちらはかなり不完全な演奏であるため、スコアを丹念に洗い出したコレアによる演奏は、作品の正しい姿を知るためにも貴重な上演と言えるでしょう。(2016/12/16 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7750 |
モーツァルトと同時代に活躍したイタリアの作曲家パイジェッロは、当時大変にもてはやされた存在でしたが、今日では彼の作曲した音楽そのものよりも、モーツァルト、ベートーヴェン、あるいはパガニーニらによる「パイジェッロの主題による」変奏曲の方が親しまれているというのが現状です。しかし当盤を聴いていただければ、決して彼が三流の群小作曲家でないことを実感していただけることでしょう。特に注目したいのは、ト短調で書かれたピアノ協奏曲第4番です。後年のベートーヴェン、さらにはロマン派の先駆けともいうべき、デモーニッシュで劇的な楽想は、要注目です。(2004/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557031 |