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フラジェッロ, ニコラス(1928-1994)

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    フラジェッロ:交響曲第2番「風の交響曲」/ロスナー:交響曲第8番「三位一体」(ヒューストン大学ウィンド・アンサンブル/バートマン)

    ニューヨークの音楽一家に生まれたフラジェッロと、同じくニューヨーク生まれのロスナーの吹奏楽作品集。若い頃ジャンニーニからヨーロッパの伝統を学び、ピアニストや指揮者としても活躍、バロックから現代までの音楽を幅広く取り入れた独自の作風を確立したフラジェッロの作品は、最近になって数多くのファンを獲得しています。このCDに収録された4つの作品はどれも彼の特徴を示すものですが、とりわけ「風の交響曲」の成熟したスタイルには驚かされることでしょう。サクソフォンの音色を存分に生かした2つの曲も見事です。一方、ロスナーの作品は精緻であり神秘的です。ルネサンス様式を感じさせる敬虔な気分とリズミカルな気分が錯綜する作品であり、まるで鐘の音のように炸裂するパーカッションの響きにも胸躍ります。ヒューストン大学ウィンド・アンサンブルの見事な演奏で。(2013/06/19 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573060

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    フラジェッロ:交響曲第1番/主題、変奏曲とフーガ(スロヴァキア放送響/エイモス)

    フラジェロの交響曲第1番を一言で形容するならば、「硬派」とでもいえばよいでしょうか。そこに耳に優しすぎる甘いメロディーなどはありませんが、あくまでも調性の枠組みの中で、厳しく誠実・大真面目かつ情熱的に音楽を綴っていきます。ブラームスの交響曲第4番と同様に、終楽章はシャコンヌとなっていますが、変奏の多彩さ、対位法的に錯綜する終盤の盛り上げ、最後の堂々たるコラール風の主題呈示など、見事な手練というべきでしょう。続いて収録されている「海岸の絶壁」はうって変わって静謐で甘美な弦楽合奏曲で、この好対照はフラジェロの懐の深さを、大変よく示すものともいえましょう。(2003/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559148

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    フラジェッロ:ピアノ協奏曲第1番/交響協奏曲/ダンテの別れ(ランコヴィチ/ウクライナ国立放送響/ウィリアムズ)

    (2009/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559296

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    フラジェッロ:マーティン・ルーサー・キングの受難/リンフィニート/ランド(フラジェッロ)

    ニコラス・フラジェッロは1928年ニューヨーク生まれ。幼い頃からピアノとヴァイオリンを学び、10歳になる前から作曲を始めました。ローマの聖チェチーリア音楽院に留学し、新ロマン派の作風で知られるジャンニーニとピッツェッティに学ぶことで作曲家としての才能が完全に開花したのです。フラジェッロの作品は革新的な和声や技法を感じさせながらも、最終的にはロマンティックな潮流から外れることがなく、まるで映画音楽のような迫力と、溢れる情感に満ちた心地良い音楽に満たされているものです。1974年に作曲されたオラトリオ「マーティン・ルーサー・キングの受難曲」は、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活動したキング牧師をモデルにした作品で、この録音の後、アメリカ全土、お及びカナダでも演奏され高い評価を受けました。ピツェッツィの影響を受けた「リンフィニート」、詩人テニソンによる歌曲集「ランド」もシンプルな詩を、音楽を以って心行くまで発展させた感情豊かな作品です。どの作品でも彼の弟であるエツィオ・フラジェッロが見事なバリトンを聴かせます。(2012/06/20 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.112065

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    フラジェッロ:ミサ・シンフォニカ/ロスナー:交響曲第5番(ウクライナ国立放送響/ウィリアムズ)

    このアルバムには「歌のないミサ」とも言える2つの交響曲が収録されています。どちらもローマカトリック教会の精神に基づいた曲で、作風は「新ロマン主義」と呼ばれる、心に直接訴えかけてくる感動的な音楽ですが、実はこの2つの作品の根底に流れる精神はかなり違うようです。伝統的な聖歌を用いてもその使われ方は劇的に異なっています。そして出来上がった音楽も全く違う様相です。2人の作曲家の個性を存分にお楽しみください。(2008/05/09 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559347