ヴィヴァルディ, アントニオ(1678-1741)
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レーベル創設以来、バロック以前の音楽の可能性を追求してきたALPHAレーベルらしい1枚。この「Gypsy Baroque」と題されたアルバムは、若い頃にポーランドとスロヴァキアの間にあった貴族の邸宅に仕え、この地の民族音楽を知ったテレマンを中心に、ヴィヴァルディやタルティーニと言った、国境を越えて活躍した作曲家の作品を、彼らが影響を受けたであろう「民族音楽」の関係性を探りながら演奏していくという企画盤。要所要所に挟まれた18世紀のジプシー音楽も含め、全てをバロック楽器と民族楽器の混合アンサンブルで演奏したことで、普段なら典雅な響きを放つテレマンの曲も野趣溢れた作品として新たな魅力を見せています。アンサンブルの中心となるヴィットリオ・ギエルミは、イル・ジャルディーノの創設者であり、彼が率いるイル・スオナール・パルランテはジャズと伝統音楽を探求するアンサンブル。革新的なプロジェクトで知られています。https:youtube.com/watch?v=rk4jRvb2GWU(2018/06/29 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA392 |
18世紀に入る頃、イタリアのクリスマス協奏曲に特別の伝統が生まれました。これはイエスが生まれ、飼い葉桶に寝かされる時、幼子を見守る動物や羊飼いを描いた牧歌(6/8拍子か12/8拍子によるパストラーレ)を組み込むことで、コレッリのいくつかの協奏曲が知られていますが、他の作曲家もこの様式による作品を数多く書いています。このアルバムには、そのようなクリスマス協奏曲を収録。デンマークを代表する演奏家モルテンセン率いるコンチェルト・コペンハーゲンの演奏は、落ち着いた響きを存分に生かした美しいものです。演奏家が拠点とする北欧のクリスマスのお祝いは、ヴァイキングが冬至の頃に行った「ユール」祭りが起源とされています。人々は貯蔵していた食べ物を料理し、大きな薪を燃やして悪霊をなだめ、太陽の復活を祝うものですが、クリスマスの喜びは世界共通です。(2020/11/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574264 |
「内省と瞑想の名曲集」は、人の声を使う合唱ならではの音楽の魅力を余す所なくお届けします。「サルヴェ・レジナ」は「めでたし、女王」という意味、聖母マリア信仰を発露する題材として作曲家たちは名曲を残してきましたが、多くは悲しみの影を帯びます。力感あふれる音楽が得意なあのヘンデルも、憂いに満ちた、それゆえ聴き手の心を揺さぶる声楽曲に仕立てたのです。18世紀までの古い作品ばかりですが、祈りの感情は古今東西共通だから私たちも自然に入っていけます。声は無しですが、ガブリエリ作品の柔らかなブラスの響きには慰められます、お薦め。(2001/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556709 |
「内省と瞑想の名曲集」は、人の声を使う合唱ならではの音楽の魅力を余す所なくお届けします。「ディクシット・ドミヌス」とは、「主は言われた」という意味。その詞には、神の栄光を称える輝かしい音楽が数多く作曲されてきたのです。それらの中でも30分を超えるヘンデル作品は代表作になりますが、独特の力強い音楽に身を浸すと、自然と生きる力が湧いてきます。トムキンズ、ベネヴォリらの作品が聴けるのもナクソスならでは。「カノン」ばかりが有名なパッヘルベルのオルガン曲もあります。音楽に元気の源を求めたい時に聴くのにぴったりの一枚です。(2001/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556711 |
【精鋭集団レ・ムファッティ、俊才歌手と解き明かすカストラート全盛期の作曲家たちの真髄】ハッセとポルポラといえば、ヘンデルとモーツァルトの間に活躍した18世紀イタリア語オペラの作曲家たちの中でも、最も人気が高かった二人。イタリア半島で華々しい活躍をみせた後にドレスデン宮廷楽団の楽長となったほか、フリードリヒ大王が宮廷外の作曲家で唯一偏愛したことでも知られるハッセと、ナポリ楽派の俊才でハッセ同様に国際的な活躍をみせたポルポラは、どちらも一時はヘンデルの強敵としてロンドンの歌劇界を湧かせ、映画『カストラート』(1994/95)でも重要な見せ場は彼らのアリアに彩られていました。彼らのオペラが近年の欧州歌劇界で着実に上演機会を増やしつつあり、録音物も抜きん出て増加傾向にあることは、その作品の質の高さを証明するものです。彼らがオペラの傍ら作曲していた小編成合奏を伴う教会向け独唱モテットの数々は、その声楽に対する抜群の適性を端的に味わえる傑作揃い。歴史に埋もれた重要作曲家たちの復権に大きく貢献してきたベルギーの精鋭陣レ・ムファッティは今回、話題を呼んだバッハの再現されたオルガン協奏曲集(RAM1804/NYCX-10044)と同じく寺神戸亮をコンサートマスターに迎え、両者の作風をよく伝える名品を2曲ずつ厳選。近年楽譜が発見され今回が初録音となるポルポラの「主が建てて下さらなければ」は1712年の最初期作で、独特の古風な味わいが魅力。他の3曲のモテットでは、ヘンデル後期の充実作にも比肩しうる両作曲家の実力を存分に楽しめます。併録のヴィヴァルディ作品はあえてソロのない曲が選ばれているものの、新世代の俊才ファン・デル・リンデの自在な歌唱を支えるレ・ムファッティが精鋭揃いであることを示して余りある演奏に仕上がっています。(2022/03/25 発売)
レーベル名 | :Ramee |
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カタログ番号 | :RAM2102 |
【古典派の到来を準備したフルート芸術を、当時から現存するオリジナル楽器で!】歴史的フルートのコレクターとして世界的に有名なフランクフルトの蒐集家ペーター・シュポアのコレクションから、貴重な18世紀製のオリジナル楽器を厳選、それぞれの楽器が出来た地域と時代に合った名曲を通じてその魅力を紹介してゆくシリーズ第3弾。第1弾のソナタ集(CCS43020)も第2弾の協奏曲集(CCS45323)もバロック寄りの選曲でしたが、今回はモーツァルトの時代に至るロココ~古典派の作品を演目に選び、18世紀後半製の楽器も選ばれている点が目を引きます。21世紀では考えられない総象牙製の楽器も何本か登場。温もり豊かな音色から芯のある頼もしい響きまで、楽器それぞれの特質と音域ごとの魅力を最大限に引き出すアシュリー・ソロモンの妙技は今回も惚れ惚れするばかり。英国屈指の古楽器楽団フロレジウムの層の厚い共演陣も、それぞれに随所でセンス良いアンサンブルを聴かせてくれます。ソナタの形式による収録作品群の合間で、18世紀にも広く愛されたスコットランド民謡の気品ある素朴さが興を添える曲順も絶妙。ライナーノート(英・仏・独語)には各楽器の詳述も掲載されています。末永く味わい続けたい奥深い1枚です。(2024/01/26 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
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カタログ番号 | :CCS46024 |
【全て18世紀のオリジナル楽器! 6種の楽器から導き出される玄妙な音を生かして】2020年3月にリリースされた先行盤(CCS43020)に続く、フランクフルトの歴史的楽器蒐集家ペーター・シュポアの名高い古楽器コレクションを使った新録音。イタリア、フランス、ドイツの重要作曲家たちがそれぞれ残した重要な作品と同時期、ないし各作曲家と何らかの関係を見出せる楽器を6本厳選し、それらを使い分けてその真相に迫ります。ソナタを集めていたVol.1に対し、今回は6人の作曲家による協奏曲6曲をチョイス。18世紀の一般的な演奏習慣を踏まえ、名手ボヤン・チチッチをはじめとする弦楽器奏者たちは通奏低音以外1パート1人ずつで、俊才アシュリー・ソロモンの細やかな息遣いや闊達な吹奏を通じて真価を発揮する各銘器の味わいを殺さない、親密にして緊密なアンサンブルは企画の趣旨によく合致していると言ってよいでしょう。有名なヴィヴァルディ「夜」の緩急あざやかな解釈もさることながら、クヴァンツ作品での艶やかなロココ情緒も、リコーダー作品で有名なウッドコックの協奏曲に聴く歌心の豊かさも、大西洋をまたいで活躍を続ける経験豊かなアシュリー・ソロモンとフロリレジウムなればこその瑞々しさ。CHANNEL CLASSICSの創設者で名録音技師ジャレッド・サックスによる丁寧なエンジニアリングも彼らの妙技を克明に伝えてくれています。知る人ぞ知るリコーダー奏者ワルター・ファン・ハウヴェ(フランス・ブリュッヘンの高弟にして盟友)がプロデューサーとして名を連ねているのも見逃せません。(2023/03/24 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
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カタログ番号 | :CCS45323 |