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ワーグナー, リヒャルト(1813-1883)

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    ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(メルヒオール/フラグスタート/ライナー)(1936)

    オペラの歴史に、名コンビといわれた歌手の組合せはいくつもありますが、ことワーグナーの楽劇においては、フラグスタート(1895~1962)とメルヒオール(1890~1973)の顔合わせを超えるものは、存在しないでしょう。30年代後半にはじまったこの2人の共演は、アメリカのメトロポリタン歌劇場の当時最高のドル箱公演でした。このCDは、2人がロンドンのコヴェント・ガーデン歌劇場に客演したときのライヴです。指揮は後にシカゴ響で黄金時代を築いたライナーで、役者に不足はありません。EMIの前身HMVが試験的におこなった録音ですから、音質もかなりのものです。(山崎浩太郎)(2001/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110068-70

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    ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(短縮版)(バイロイト祝祭管/エルメンドルフ)(1928)

    バイロイト祝祭劇場でワーグナーの楽劇を録音しようという企画は、1925年の電気録音の実用化とともに立てられ、27年ムック指揮の《パルジファル》抜粋の録音により実現しました。そして翌28年夏に録音されたのが、この《トリスタンとイゾルデ》の短縮盤です。ライヴではなくセッション録音ですが、会場はバイロイトの祝祭劇場、指揮者と出演者もこの年の音楽祭で上演していたメンバーです。第3幕はかなり縮められていますが、第1幕と第2幕のカットは少なめです。付録に、26年と27年にHMVが録音した第3幕の抜粋がついています。(山崎浩太郎)(2003/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110200-02

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    ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」 - 神々の黄昏(バークミン/ブレンナ/香港フィルハーモニー合唱団&管弦楽団/ズヴェーデン)

    ワーグナーの壮大な楽劇《ニーベルングの指環》の最後を締めくくる《神々の黄昏》が遂に登場。
    香港フィルハーモニーとヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの《ワーグナー:ニーベルングの指環》ツィクルスはこれまでに2015年の《ラインの黄金》、2016年の《ワルキューレ》、2017年の《ジークフリート》と一年ごとに一作が発表されており、この2018年の《神々の黄昏》には大きな期待が寄せられていました。舞台装置を使うことなく、最小限の演技のみで物語が繰り広げられる演奏会形式だからこそ味わえる高い求心力に裏打ちされたこの演奏、絶大なパワーを伴ったズヴェーデンの指揮は香港フィルから究極の演奏を引き出すとともに、ソリストたちの個性を生かしながら、複雑な愛憎劇を丁寧に描き出しています。ジークフリートを歌うのはアメリカのテノール、ブレンナ。現代最高のジークフリート歌手の一人として世界的に活躍が期待されている歌手で、この上演でも張りのある美しい声で聴衆を魅了しました。ブリュンヒルデはドイツ出身、注目の歌手グン=ブリット・バークミン。強靭な声が魅力です。他の歌手陣の顔ぶれも圧巻です。
    (2018/11/28 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.660428-31

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    ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」 - 管弦楽作品集(バッファロー・フィル/ファレッタ)

    ワーグナーがおよそ26年の年月をかけて作曲した大作《ニーベルングの指環》。北欧神話を下敷きとした四部作で全曲を通して演奏すると15時間を要する長大な作品です。そのため、しばしば行われるのが、楽劇の中のオーケストラ部分だけを取り出して演奏する方法で、後世の作曲家たちが各々聴きどころをまとめて編曲、歌がなくても物語を堪能することが可能になっています。このアルバムで堂々たる演奏を聴かせるのは、現在最も注目されている女性指揮者の一人、ジョアン・ファレッタ。大編成のスコアを朗々と鳴らし、ワーグナーの求める音とドラマを明確に表現しています。(2018/03/23 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573839

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    ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」(ハイライト)(L. マゼールによる管弦楽編)(シュターツカペレ・ヴァイマール/アルブレヒト)

    オルガニストとして、またカール・リヒターの理念を継承したミュンヘン・バッハ管弦楽団の芸術監督として多彩な活動を続けるハンスイェルク・アルブレヒト。ヴァイマール・シュターツカペレとは前作のブラウンフェルス歌曲集でも、オーケストラをたっぷり歌わせた重厚な音楽を聴かせましたが、今回のワーグナーはまさにオーケストラにとっても得意中の得意の作品。マゼールの編曲による「歌のない指環」を指揮者、オーケストラが一体となり思う存分に歌い上げています。●ハンス=イェルク・アルブレヒト:2017年9月 ミュンヘン・バッハ管弦楽団を率いて来日予定です。/(2017/08/30 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC1872

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    ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」(スケルトン/ハーフヴァーソン/ラザフォード/ウェストブルク/バイエルン放送響/ラトル)

    【ラトルとバイエルン放送交響楽団による《ワルキューレ》登場!】サイモン・ラトルの指揮によって2019年1月-2月にコンサート形式で上演された《ワルキューレ》。ラトルのワーグナー解釈は、前作《ラインの黄金》(900133)から4年を経て更に磨きがかかり、壮大なドラマ全体をきっちり見据えた演奏が繰り広げられています。今回の演奏も、前作と同じく歌手陣のすばらしさが特徴。前半のドラマで中核をなすジークムントは、現在「最も輝かしいヘルデン・テノール」として評価されるオーストラリア出身のスチュワート・スケルトンが演じ、ジークリンデ役にはオランダ出身のエヴァ=マリア・ウェストブルクを起用。優れたワーグナー歌手として知られる彼女の持ち味をラトルが丁寧に引き出しています。フリッカ役は前作と同じエリーザベト・クールマンが演じていますが、ヴォータン役はミヒャエル・フォッレから英国の俊英ジェイムズ・ラザフォードが引き継ぎ、若々しく伸びやかな声を披露。また、ブリュンヒルデ役、イレーネ・テオリンのヴェテランらしい貫禄の歌声は他を圧倒、幕切れの「ヴォータンの告別」での二重唱でも彼女の歌声は抜群の存在感を放ちます。また、物語の要となるワルキューレたちにも優れた歌手が配されており、瑞々しく力強い歌声を楽しむことができます。全体をまとめるラトルの指揮は、シャープな表現をオーケストラに求めることで、世界最高のアンサンブルであるバイエルン放送交響楽団から、明快、かつ美しい響きを紡ぎ出しています。 (2020/04/17 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900177

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    ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(シェフラー/エーデルマン/ギューデン/シュールホフ/ウィーン・フィル/クナッパーツブッシュ)

    第2次世界大戦後おそらくは48年から61年にかけ、クナッパーツブッシュはおもにミュンへンを中心に、精力的に「マイスタージンガー」を取り上げました。即興的とも言われる自在なゆらぎと、旋律線や楽器ごとの声部の色分けに心を砕く彼の音楽は、その指揮法ゆえ必然的にテンポが遅くなると言われ、それが彼のトレードマークともなっています。しかしこのウィーン盤は代表的な録音であるバイロイト盤と異り、ミュンヘン盤に次ぐ快速のテンポで振られています。(52年バイロイト盤の前奏曲は9分38秒、55年ミュンヘン盤は約8分33秒)闊達で洒脱な指揮ぶりも可能であったクナのもう一つの面を聴くことが出来ます。(2006/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111128-31

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    ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(バイロイト祝祭管/カラヤン)(1951)

    1951年にバイロイト音楽祭が第2次世界大戦後はじめて再開されたとき、EMIが収録したライヴ録音です。ちょうどSPからLPに移行する時期だったので両方の方式で発売されましたが、このCDは名覆刻者オバート=ソーンがオリジナルのLPから覆刻したものです。若きカラヤン(1908-89)の颯爽とした進行、戦後最高のザックス歌いのひとりエーデルマン(1917- )を中心とする歌手陣もそろっています。終幕の有名なザックスのドイツ文化賛歌のヤマ場、「ヴァス・ドーイチュ!」の一言で思わず声を震わせるエーデルマンが感動的です。(山崎浩太郎)(2003/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110872-75

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    ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(ハヴラタ/コーン/フォッレ/フォークト/エルンスト/バイロイト祝祭合唱団&管弦楽団/ヴァイグレ)

    ワーグナーの楽劇《ニュルンベルグのマイスタージンガー》は、表向きは芸術に肩入れをする職人たちのユーモアに富んだお話です。金細工職人のファイト・ポーグナーは、娘のエファを歌合戦の勝者と結婚させると約束します。3人の男たちが、その歌合戦に参加するのに相応しいとみなされています。この話は一見、中産階級の無邪気な喜劇のようですが、掘り下げて見るとより深い社会に関する洞察が立ち現われてきます。共同体の伝統とそれを破るものに対して、社会がどうふるまうのか。また社会が芸術に対しどのような価値を置くのか、あるいは置くべきなのか。そして、新しい試みと規範からの逸脱が、どこまで許容されるのか。これらの問いを登場人物に託してワーグナーはこの楽劇を創作しています。 2008年にカタリーナ・ワーグナーの演出によってバイロイト音楽祭で上演されたこの演奏は、大胆奔放な演出が賛否両論を巻き起こしましたが、ヴァイグレの全体を見通した指揮による爽快な演奏と素晴らしい歌手たちの歌唱が、この長大な作品を映像なしでも存分に楽しむことができます。・・・プレス・レビュー・・・このマイスタージンガーは全く新しいワーグナーの現在を示している... それは優れた発想と劇的な効果の瞬間に満ちている(ザ・ワシントンポスト)/このプロダクションはベックメッサーを中心として展開する。ベックメッサー役のミヒャエル・フォッレは素晴らしい演技を見せる(クラシカル・レビュー)(2018/05/25 発売)

    レーベル名:Opus Arte
    カタログ番号:OACD9031D

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    ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」(ゲルネ/デヤング/ベグリー/シドム/ケンジェロシ/香港フィル/ズヴェーデン)

    ワーグナー(1813-1883)が創り上げた壮大なる叙事詩「ニーベルングの指環」は、北欧神話を下敷きとし、欲望、愛憎、人智を超越した物語が重厚な音楽とともに描かれる大作です。全曲完成までに26年を費やしたこの作品は、演奏時間も15時間を必要としますが、1876年に書かれた序章である「ラインの黄金」は物語の入門編とも言える部分で、コンパクトに纏められた(と言っても2時間以上)ストーリーとなっています。世界中の歌劇場で上演される人気作ですが、歌手の選択から演出、オーケストラのテクニック、そして指揮者の力量など、多くの問題をクリアしない限り、名演にはならない難しい作品です。この香港フィル初の「指環」は演奏会形式で上演されたものですが、鬼才ズヴェーデンの指揮によって文句の付け所のない演奏に仕上がっています。また名バリトン、ゲルネがヴォータンを演じているところにも注目が集まりました。ちなみにジャケットデザインはこのコンサートのポスターがそのまま用いられています。(2015/12/23 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.660374-75