ウェーベルン, アントン(1883-1945)
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【なんと!コパチンスカヤが歌う「月に憑かれたピエロ」登場!】異才のヴァイオリニストとして不動の地位を築いたといえるパトリツィア・コパチンスカヤ。彼女がヴァイオリンではなく歌でソロをとり、派手なピエロの衣装を着てベルリン・フィルハーモニーほか欧米各国で公演した「月に憑かれたピエロ」が、遂にCDで登場します。このシェーンベルクの問題作は、5人の奏者による室内アンサンブルと、「語るように歌う」シュプレヒゲザング(あるいはシュプレヒシュティンメ)と呼ばれるソロのために書かれおり、現在はソプラノ歌手がソリストを務めることが多く、演奏至難なことで知られています。コパチンスカヤのアプローチは、歌うことよりも演劇的にダイナミックな表情を付けて語ることに主眼が置かれており、これは、この作品を委嘱し初演したアルベルティーネ・ツェーメが歌手ではなく女優であったことを踏まえると、彼女なりに原点を追求した形と言えるかもしれません。時に叫び声に近い激しい表現を加えながらも、コパチンスカヤが持つ音楽的な下地がその芸術性をしっかりと支えており、彼女の、そして作品の新たな魅力を堪能することの出来る素晴らしい出来栄えとなっています。そのほかの作品では、コパチンスカヤはいつも通りヴァイオリンで参加しており、シェーンベルクが「私的演奏協会」のために編曲したのち、「ピエロ」に近い編成で再編曲した版の「皇帝円舞曲」などを収録しています。(2021/04/09 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA722 |
当盤に取り上げられた3人の音楽は、すでに20世紀の「古典」としての地位を得ていますが、一方で「歌えない」「つまらない」、果ては「音楽ではない」etc.と、必ずしも「ウケがいい」とは言い難いのが実情です。確かに彼らの音楽が、それ以前の音楽で親しまれてきた要素をかなり意図的に排して作られたことは事実です。しかし虚心坦懐に耳を傾けてみると、「何の情動表現もなされていない計算だけの音楽ではない」こと、あるいは実は結構多彩な音楽であることが感得できるのではないでしょうか。まずはリスト・ワーグナー世界にも通ずる、末期ロマン派色彩の強いベルクのソナタあたりを突破口に、新たな世界への扉を開いて見ませんか?(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553870 |
フィッシャー=ディースカウ最後の弟子と言われるドイツの注目バリトン、ベンヤミン・アップル。これまでにALPHAレーベルから「禁断の果実」(ALPHA912)やシューベルトの『冬の旅』(ALPHA854)をリリース、大好評を博しています。このアルバムではアップルは、シューベルトの名歌曲のピアノ伴奏パートを、後世の作曲家たちがオーケストラ版に編曲した作品を歌いました。もともと親密な雰囲気を持つシューベルトの歌曲ですが、これらの編曲によって現代の巨大なホールでも遜色なく響くことになるとともに、更なる歌手の表現力も求められます。アップルは以前にもヴォルフの管弦楽伴奏版歌曲を歌い、(cpo 555380)管弦楽伴奏版の歌曲はお手の物と言えますが、今作でもこの要求に見事に応え、朗々たる歌声を響かせています。レーガーをはじめとしたさまざまな作曲家たちの個性あふれる編曲も聴きどころの一つと言えるでしょう。また歌曲の間にはオーストリアの指揮者・作曲家ヨハン・ヘルベック(1831-1877)の手による「ドイツ舞曲」のオーケストラ編曲版を収録し、シューベルトと民俗音楽のつながりを探っています。ミュンヘン放送管弦楽団を作曲家としても高く評価されるオスカー・ヨッケルが指揮するオーケストラにも注目。(2023/10/06 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900346 |
恋愛、生死など様々なテーマの下に書かれた小さな弦楽四重奏曲のコレクション。ウェーベルンの名作「ラングザーマー・ザッツ」は若き彼の恋心が反映された、まだ調性を放棄する前のロマンティックな音楽。晩年に書かれたメンデルスゾーンの小品、風刺が効いたショスタコーヴィチの2曲、ニールセンの友人の死に際して書かれた哀悼の曲、やはり哀悼の曲であるプッチーニの「菊」、ピアノ曲としても知られるドヴォルザークの楽しい2曲のほか、シューベルト、ヴォルフ、トゥーリナの多彩な作品が並べられています。/(2017/05/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.579013 |
ドイツの作曲家ハルトマン。8曲の交響曲やヴァイオリン協奏曲「葬送協奏曲」など、戦争への抗議を込めた作品で知られます。時にはクラスターなどの前衛的で野心的な作風を用いながらも、過去の作品、とりわけブルックナーやマーラーの影響も感じさせる強烈な色彩感を持つ音楽を書いています。第二次世界大戦後はドイツ音楽界の重鎮として活躍。ドナウエッシンゲン音楽祭の運営にも関与するなど、現代音楽の発展にも大きく寄与しました。ヘルマン・シェルヘンに捧げられた弦楽四重奏曲第1番「カリヨン」は1935年、ジュネーヴ作曲コンクールの最優秀賞を受賞した作品。冒頭の沈痛な旋律はユダヤ民謡が由来です。耽美的な第2楽章、激しい第3楽章と、全体がメリハリのある構成です。タイトルを持たない第2番は、妻エリザベスに捧げられており、第1番よりも成熟した作風を有しています。また、アルバムの最後には、彼の師であるウェーベルンの美しい「緩徐楽章」を収録。ポーランドの若い世代を代表する奏者たちによるアイリス弦楽四重奏団の緊密な演奏です。(2019/12/13 発売)
レーベル名 | :CD Accord |
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カタログ番号 | :CDAccordACD245 |
「クラシック・コンサートにおける既成概念にとらわれないプログラムを提唱したい」という、若きヴァイオリニスト、アンナ・ウルピナが発表したこのアルバムは、バロック作品と現代作品を交互に並べ、それぞれの時代にふさわしい楽器で演奏するというテーマに沿ったもの。ビーバーやコレッリ、テレマンら17世紀から18世紀の作曲家の作品では、ピリオド奏法を用いるだけでなく、ピッチも低く(415?)調弦。即興的な装飾がふんだんに盛り込まれています。現代作品では、2曲の世界初録音を含むウェーベルンからペルト、スペインの現代作曲家J.L.トゥーリナとギッシュの作品まで鋭い解釈と洗練された音色で演奏。2つの時代の作品の特徴を鮮明に対比させることに成功しています。(2022/12/23 発売)
レーベル名 | :IBS Classical |
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カタログ番号 | :IBS-112022 |
あのポリーニが、ブーレーズのピアノ・ソナタ第2番で注目を浴びたのは1978年の来日公演の時でした。超難解と言われる「ゲンダイオンガク」を事もなく弾きこなす若者(当時)に息を飲んだ人も多かったのでは。とはいえ、ブーレーズがこの曲を書いたのは1948年のことであり、1950年には初演されているのだから、当然様々なピアニストが手掛けていたことは間違いないのです。その中にビレットがいたとは・・・。この録音は1972年、ポリーニよりも1歳年上の彼女が31歳の時。確かに現代曲をバリバリ弾いていた人だから、全く不思議はないのだけれど、やはりこうして実際の演奏を聴いてみると、「すごい人がいるものだ」と感嘆せずにはおれません。他にはベルク、ウェーベルンとおなじみの作品を2曲。(2011/12/14 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571277 |
モーツァルト、ベートーヴェンはもちろんのこと、どんな作品でも完璧に弾きこなすトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。初期のNAXOSレーベルの立役者でもあった彼女は、現在、各レーベルに散らばっている自らの録音を集約し、「イディル・ビレット・アーカイヴズ」として世に出しています。そんなビレットが最も得意としているのはなんと言っても「現代の作品」であり、デビュー直後からブーレーズやリゲティ作品をバリバリ弾きこなすことで評判を取っていたことでも知られています。この15枚組には、バルトークからストラヴィンスキー、そして前述のブーレーズやリゲティまで、1950年代から2010年代までの演奏が収録されています。彼女の恩師であるヴィルヘルム・ケンプの「バッハ編曲集」や、トルコの作曲家サイグン自身が指揮してバックを務めた協奏曲など、興味深い作品が並んでいます。(2016/07/27 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.501504 |