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ヴァイス, ジルヴィウス・レオポルト(1687-1750)

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    ヴァイス:リュートのためのソナタ集 4 (第21番、第37番、第46番)(バルト)

    収録された3つのソナタは、いずれもドレスデン宮廷時代の作品と推測され、作曲家として熟した時期に書かれています。特に注目したいのが、フランス風序曲に導かれる第46番。この作品には、真に優れた音楽作品だけが持つオーラのようなものが漂っています。聴き手は、同時代の大バッハと区別がつかないほどの高い芸術性を感じ取ることでしょう。この曲の手稿は第二次世界大戦中の爆撃による火災の消火活動のためにひどく痛みましたが、幸いなことにその数年前に出版されていたため、今日までほぼ正しい形で伝えられたのです。(2001/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.554557

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    ヴァイス:リュートのためのソナタ集 5 (第38番、第43番)(バルト)

    本来はソナタを聴くべきシリーズですが、当盤一のお薦めは「トンボー」です、断然!ヴァイスには有名な別の「トンボー」があって、当盤収録作は有名ではない方ですが、深い哀しみに覆われた調べは、短いながらヴァイス屈指の名品と呼んでよいでしょう。変ホ短調という珍しい調性の採用も注目されます。他の2つのソナタは、いずれも舞曲を集めた組曲と呼んでもよいもの。落ち着いた曲想は、リュートの優しい音色と相俟って、さりげなく心に忍び込んできます。ボーっと聴いて癒される、そんな楽しみ方を提案します。(2002/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.554833

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    ヴァイス:リュートのためのソナタ集 6 (第7番、第23番、第45番)(バルト)

    当盤に収録の3曲は、それぞれヴァイスの作曲活動の初期・中期・後期に書かれたものです。晩年作の「第45番」は、恐らくは音楽史上最大規模のクラントを含むなど、30分を超える規模から、ヴァイスの全作品中でも特に注目していただきたいものです。スカルラッティやコレルリらのイタリア風の作曲スタイルにより、内容的にもヴァイスの最上の成果物と言える傑作です。「第7番」は最初期の作品の一つで、全体をメランコリックな雰囲気が支配します。終曲を「サルタレッラ」で締め括る中期の第23番はカンタービレの質において際立っており、音楽の美しさにじっくりと耳を傾けるに相応しい作品です。(2005/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555722

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    ヴァイス:リュートのためのソナタ集 7 (第15番、第38番)(バルト)

    ヴァイスは没年が大バッハとぴったり重なったわけですが、当盤に聴くソナタ「第15番」は、音楽の実質もバッハ的と言えるでしょう。冒頭の朗々とした「アルマンド」から、まるでバッハの無伴奏チェロ組曲を聴いているかのような感触があります。最晩年作の「第48番」は、当時としては珍しい嬰ヘ短調という調性を採用し、演奏技巧的にも極めて難しく、そして流れるような美しさを持つ作品に仕上がっています。スカルラッティの鍵盤ソナタにも比肩しうる名作と言えるでしょう。バートの演奏は常に見事、録音状態も良好です。(2006/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557806

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    ヴァイス:リュートのためのソナタ集 8 (第19番、第34番、第36番)(バルト)

    バッハと同じ年に亡くなったヴァイスのリュート・ソナタを、日本を含め世界中で活躍するリュート奏者バートが弾く絶好調のシリーズ、その第8集です。「第36番」のサラバンドは主な調性であるニ短調ではなくヘ長調で、天国的な平和を表現。「第19番」のアルマンドでは、息の長い旋律に、思わず耳が引き寄せられます。ヴァイスの特徴的な一面である癒し系のサウンドに感嘆!「第34番」は、数多いヴァイスのリュート・ソナタの中でも特に有名な作品。大バッハの峻厳な音楽を想起させる充実したソナタは、激しい「ジグ」で締め括られます。リュートの典雅な響きと技巧性を融合させた手腕には脱帽です。(2007/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570109

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    ヴァイス:リュートのためのソナタ集 9 (第52番、第32番、第94番)(バルト)

    ヴァイスが亡くなった年(バッハと同年)、彼はヨーロッパの最も偉大なリュート奏者、最も才能ある音楽家の一人として賞賛されました。ヴァイスの時代のリュートはルネサンス時代のものよりも大型化し、奏法も複雑になり、もちろん書かれた曲も精緻極まるものでした。このアルバムに収録された第52番はその中でも規模が大きくさまざまな手法を用いて書かれており、実に聴き応えのある曲です。若干規模の小さい第94番、第32番とともにじっくりお楽しみください。(2008/06/11 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570551

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    ヴィイス:リュートのためのソナタ集 - 第14番、第20番/ホフマン:マンドリン・ソナタ ト長調/ニ短調(アーレルト&シュヴァープ・デュオ)

    マンドリンとリュート、この二つの楽器の出会いが思わぬ効果を生むことを証明するディスクです。バッハの時代を生きたリュートのヴァイス、ベートーヴェンの時代を生きたマンドリンのホフマン、両者はそれぞれの楽器の名演奏家として讃えられました。ここでは、ヴァイスのリュート・ソナタとホフマンのマンドリン・ソナタを、いずれもリュートとマンドリンのヴァージョンで演奏しています。バッハの峻厳な音楽を想起させるヴァイス、より感覚的でわかりやすいホフマン、両者の対照も楽しめますが、何と言っても、リュートとマンドリンが織り成す気持ちいいサウンドをご堪能いただきたい一枚です。(2007/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557716

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    ギターリサイタル:ケヴィン・ギャラガー

    アメリカの若手ギタリストを代表する存在のギャラガーが選んだのは、バッハ以前の音楽。馴染みが薄い方には、とっつきにくいかもしれませんが、人類のロマン的心情は不変、時代を超えて我々の心を捉えます。ナルバエスの代表作(ジョスカン・デ・プレのシャンソンの編曲)2の哀切な心情に、もう参ってしまいます。3の題名は奇妙ですが、旋律はダウランドの有名な歌曲、4は不滅の名旋律(言わば西洋演歌)です。11は「グリーンスリーブズ」として有名な旋律を使用。バッハやヴァイスの本格的ロマンも、勿論聴き逃せません。(1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.554444

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    ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ集 Op. 5, Nos. 1-6/ヴァイス:リュートのための前奏曲集(ゴルツ/パール/ダンゲル/ボイセン/キュッペルス)

    バロック期の作曲家フランチェスコ・ジェミニアーニのチェロと通奏低音のためのソナタ集。作曲家としてはコレッリからヘンデルの橋渡しを務め、優れたヴァイオリン奏者としてイタリアのみならずロンドンで活躍、チェンバロ奏者としては、ヘンデル作品でジョージ1世に御前演奏を披露するなど、まさに「万能の人」として名を馳せました。このアルバムにはチェロを主役とした6つのソナタを収録。ジェミニアーニ自身によって、当時の皇太子であるフレデリック・ルイスに捧げられた作品です。このアルバムではフォン・デア・ゴルツやヒレ・パールら名手がエキサイティングな演奏を繰り広げるとともに、ところどころにヴァイスの前奏曲が演奏され、次に演奏されるジェミニアーニのソナタへの前奏としての効果を上げています。(2023/12/22 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555402-2

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    繊細な喜び - マンドリンとリュートの名曲集

    地中海ロマンスを想起させるマンドリンの独特な音色は、ヴィヴァルディやベートーヴェンを始めとした多くの作曲家にイメージを与え、その結果、表現力豊かな作品が生まれました。また、中世からバロック期に用いられたリュートは、あまりにも繊細な音色を奏でるため、19世紀には一旦衰退してしまいましたが、20世紀を迎えると人気を盛り返し、現在に至っています。このアルバムでは18世紀の偉大なリュート奏者・作曲家のレオポルド・ヴァイスなどの作品をはじめ、様々な時代のマンドリン及びリュートのための作品を聴くことができます。(2020/06/26 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.578183