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クック, アーノルド(1906-2005)

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    ウィスリング・ブック~リコーダーとピアノのための英国音楽集(ターナー/ローソン/ウォーリー)

    イギリス、マンチェスターの楽譜出版社「フォーサイス・ブラザーズ」。1850年代に創設されたこの会社は、もともとピアノを扱っていましたが、やがて楽譜や他の楽器の扱いをはじめ、1980年代の終わりには軽音楽のレパートリーも増やし、現在に至っています。この2枚組は、フォーサイス・ブラザーズから出版されたリコーダー曲集「John and Peter's Whistling Book」に掲載されていた作品を、1988年にジョン・ターナーとピーター・ローソンが演奏したアルバムが原盤。初出時のアルバム収録作のほとんどはターナーのために書かれたもので、ジャズや舞曲風の軽い作品もあれば、ジョン・ゴーランドの「ディヴェルティスマン」など規模がの大きな作品もあります。今回の新装再発売に際して新たに5曲を加えました。録音時期には30年ほどの開きがありますが、ターナーとローソンはギャップを感じさせない生き生きとした演奏を聴かせます。(2022/11/25 発売)

    レーベル名:Divine Art
    カタログ番号:DDA21241

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    クック:ヴァイオリン・ソナタ第2番/ヴィオラ・ソナタ/チェロ・ソナタ第2番(スタンツェライト/ゴフ/ウォルフィッシュ/テッローニ)

    2005年に98歳でその生涯を閉じた作曲家、アーノルド・クック(1906-2005)。彼はイギリスのゴマーサルに生まれ、ケンブリッジ大学で歴史を学ぶも、音楽の道を志し、1929年からベルリン音楽アカデミーでヒンデミットに師事、ピアノと作曲を学んだという人です。1930年代には、その作品が高く評価され、数多くの演奏会が催され、いくつかの賞も獲得しましたが、それらは主に管弦楽作品の評価であって、ここで聞けるような室内楽作品はあまり重要視されることはなく、ほとんど忘れられてしまったのでした。この3つのソナタもそのような作品群で、1940年に出版された「ヴィオラ・ソナタ」の初々しい機動力と、その40年後の作品である「チェロ・ソナタ」の憂愁に溢れた渋さの違いを楽しむだけでも、このアルバムを聴く価値があると言えるでしょう。現代作品とは言え、聴いていてふっと安心できる音楽に満たされているところが素晴らしいの一言です。(2014/09/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.571362

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    クック:ヴァイオリン・ソナタ全集(プレイエル・アンサンブル)

    ケンブリッジとベルリンで学んだ英国の作曲家アーノルド・クックのヴァイオリン作品を集めたアルバム。彼の作品は力強くたいへん個性的な語り口で、近代英国の作品らしい清々しさも併せ持つ魅力的なものです。マンチェスターを中心に若き優秀な音楽家が集まったプレイエル・アンサンブルは、クックの室内楽作品を体系的に録音する計画を進めており、ピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲、2台ピアノのためのソナタ、クラリネットを含む室内楽、2つのオーボエ・ソナタなど、CD3枚分のリリースが既に予定されています。英国音楽ファンには、ぜひ注目していただきたいアルバムです。(2019/01/18 発売)

    レーベル名:MPR
    カタログ番号:MPR103

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    クック:オーボエ作品全集/2台のピアノのためのソナタ(マックスウェル/デイヴィス/プレイエル・アンサンブル)

    ベルリンでヒンデミットの教えを受けた英国の作曲家、アーノルド・クックの作品集。協奏曲など、オーボエのための作品を多く残していますが、ここにはその室内楽作品を全て収録しています。いずれの作風も、エキゾチックな面を中心に、オーボエが持つ様々な魅力を引き立てています。2台ピアノのためのソナタは、近代英国作品らしい叙情にヒンデミットのモダンな感性が融合した、たいへん聴き応えのある作品です。(2020/06/19 発売)

    レーベル名:MPR
    カタログ番号:MPR108

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    クック:オルガン作品集(ウィンペニー)

    1906年にヨークシャーに生まれた作曲家アーノルド・クック。学生時代には歴史を学ぶも、音楽の道を志し1929年にベルリンに留学し、ベルリン音楽アカデミーでパウル・ヒンデミットから作曲とピアノを学びました。その後はケンブリッジ祝祭劇場の音楽監督となり、1933年には王立マンチェスター音楽大学の教授に任命されるなど英国音楽界で活躍しましたが、その作品は死後ほとんど顧みられることはありません。彼は多作な作曲家であり、2つのオペラ、6つの交響曲、多数の協奏曲、そして膨大な量の室内楽を残していますが、オルガンのための音楽も素晴らしいものを書いています。クックの作風は師ヒンデミットに負うところが多く、作品にも巧みな対位法が盛り込まれています。またバルトークやショスタコーヴィチ風の語り口や、ウォルトンに倣った輝かしさも感じられるのが特徴です。(2022/12/23 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0659

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    クック:弦楽四重奏曲全集 1 (ブリッジ四重奏団)

    2005年に98歳で生涯を閉じたヨークシャー生まれの作曲家アーノルド・クック。ベルリン音楽アカデミーでヒンデミットに師事し、帰国後はケンブリッジ祝祭劇場の音楽監督を務め、やがて王立マンチェスター音楽大学の教授に就任します。6曲の交響曲、協奏曲や歌劇など多岐にわたる作品を書き、特に室内楽と歌曲が多くあります。弦楽四重奏曲は5曲遺されており、この第1集では、師ヒンデミット譲りの精緻な対位法が用いられた第1番、スコットランドの旋律など、さまざなモティーフが組み合わされた第3番、3つの部分が続けて演奏される簡潔な書法による第5番が収録されています。(2023/08/11 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0696

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    クック/ジョーンズ:オーボエ・ソナタ集(タナー=ウィリアムズ/C. ウィリアムズ)

    【現代イギリスのオーボエ作品集】イギリスのコーンウォール出身のオーボエ奏者キャサリン・タナー=ウィリアムズと、その夫でもあるピアニストのクリストファー・ウィリアムズによる、Willowhayneレーベルへの2枚目のアルバム。知られざる素晴らしい作品の発掘に秀でた彼女たちらしく、ここには世界初録音を含むイギリスの作品を収めています。タナー=ウィリアムズの和声と対位法の教師でもあるリチャード・エルフィン・ジョーンズによる最新のオーボエ・ソナタ(初演は2019年3月にこのCDと同じ組み合わせで行われました)と、ジョーンズと親交のあったアーノルド・クックによる2つのオーボエ・ソナタ、そして最後にタナー=ウィリアムズによる自作を収録。どの作品もオーボエが持つエキゾチックな魅力が引き出されたもので、二人は高い技術と息の合った演奏でその素晴らしさを堪能させてくれます。(2020/05/22 発売)

    レーベル名:Willowhayne Records
    カタログ番号:WHR063

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    クック:ピアノ三重奏曲/ピアノ四重奏曲/ピアノ五重奏曲(プレイエル・アンサンブル)

    イギリスに生まれてドイツでヒンデミットに師事、母国では兵役を挟んで多くの学校で教鞭を取り、多数の室内楽作品を中心に作品を残したクック。その作風は近代性を帯びながらもロマンティシズムに溢れるもので、英国らしい爽やかさも備えたたいへん美しいもの。1969年の作品である五重奏曲はやや先鋭的で作風も重くなり、聴き応えが大いに増します。プレイエル・アンサンブルは王立ノーザン音楽大学の出身アーティストを中心として2011年に結成されたアンサンブルで、室内楽の歴史に輝かしい足跡を残した作曲家プレイレルの名を冠しています。自分たちの母校の教壇にも立っていた作曲家の作品を、瑞々しく伸びやかに楽しませてくれるアルバムです。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:MPR
    カタログ番号:MPR105

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    ニチフォア/ホロヴィッツ/ルトスワフスキ/クック/アーノルド:クラリネット作品集(エヴォニー&アイヴォリー)(サイモン)

    20世紀から21世紀、新しい時代に書かれたクラリネット作品集です。ベルギーの作曲家ニチフォーによる冒頭の「2つの舞曲」からとんでもなく魅力的。ジャズ?民謡?ジャンル分けは不可能。まるで音符一つ一つが躍り出すかのような楽しい音楽です。ウィーン生まれのホロヴィッツは、多くの作品を生み出した作曲家であり、映画音楽の分野でも名高い人です。「ソナチネ」はすでにクラリネットの標準的なレパートリーとして定着していますが、他の2つの作品も息を呑むほどに美しいものです。ルトスワフスキの作品はもう少し前衛的でユニークなものです。ポーランド民謡を元にしながらも、各所に細密な音がはめ込まれています。「極めてヒンデミット風」なクックの曲、陽気で活発なアーノルドの曲と、様々なスタイルが楽しめるクラリネット好きなら外せない1枚です。(2014/01/22 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573022

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    ブッシュ/レイトン/ワーズワース/クック:チェロとピアノのためのイギリス音楽(ウォルフィッシュ/テッローニ)

    イギリスの近代音楽は、最近人気が出てきたとは言え、まだまだその全貌が知られているわけではありません。たとえばこのアルバムに収録されている4人の作曲家については、その名前すらご存知ない方も多いのではないでしょうか。これらの作品はイギリス国内でもほとんど演奏される機会を持たず、1960年代の始めに「前衛音楽」が省みられたときにも、古風すぎる作風ゆえ、その網から漏れ出してしまったという経歴を持ちます。その上、いくつかの作品は、作曲家自身によって「習作である」とみなされ公開もされなかったというもので、ここで録音され、多くの人に聴いてもらえる機会を持つことは、格別大きな意義を持つものではないでしょうか。曲ごとのコントラストが美しいブッシュの組曲、教会音楽の作曲家として知られるレイトンの陰鬱なパルティータ、平和主義者であったと言われるワーズワースのブラームス風のソナタ(ぎりぎり調性を保っている)、6つの交響曲で知られるクックの新古典派を思わせる快活なソナタ。どれもが独特な味わいを有しています。(2014/07/23 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.571352