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リチャード獅子心王(1157-1199)

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  • 欧州各地の伝承曲と中世音楽から読み解く「物語」

    【言葉のない笛の音が逆説的に浮かび上がらせる、昔日の「物語」の奥深い魅力】ユトレヒト、ミラノ、ウィーン、トロッシンゲンなど欧州屈指の古楽拠点で名匠たちに学んだ後、さまざまな楽器を手に中世ヨーロッパと中近東の音楽を自在に行き来する、ギリシャ出身のリコーダー奏者ディミトリス・クントゥラス。その笛の音を軸に、イタリアからコーカサス山地まで幅広く曲を集め、歌い手も朗読者もなしに古来の「物語」を浮き彫りにしてゆくプログラム。「現代は誰もが歌や小話を求める時代で、長々と続けられる物語に人が耳を傾けてきた伝統は忘れられている」との発想のもと、いずれも短い演奏時間に収まる作品を選んでいながら、その全ての背後に何かしらの物語や伝統が息づいている充実した選曲になっています。十字軍遠征の最中に囚われの身となり、忠臣ブロンデルに救われたという伝説で知られるリチャード獅子心王の歌に始まり、クントゥラスの故郷ギリシャの歴史に関わるビザンツ帝国やオスマン帝国からの伝統、アルメニアやシリアの伝承曲、数多くの詩人や音楽家が集ったアキテーヌ地方の教会音楽や詩人としても高名だったマショーの語り歌など、背景の豊かさに裏打ちされた音楽の味わいはどこまでも深く、シンプルな音が驚くほど想像力を刺激してやみません。しなやかな笛の調べと中世楽器の素材感の心地良さ、安定した舞曲のリズムが穏やかな陶酔をさそう、聴くほどに引き込まれるアルバムです。(2024/07/05 発売)

    レーベル名:Carpe Diem
    カタログ番号:CD-16335

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    古楽の世界

    クラシックをかなり好きになっても、バッハより古い音楽など聴いたことが無いという方は多いことでしょう。それは勿体無い!そこには、バッハ以降の音楽よりヒトのカラダに近い、理屈など一切抜きで、作曲者や曲名も忘れて純粋に楽しめる音楽の森があるのです。ナクソスは、そんなアーリー・ミュージックも、いつの間にか、たーくさん揃えてしまいました。この2枚組は既発売のアルバムから全51トラックも厳選した、ホントに凄いハイライト盤。貴方のお気に入りが、きっと見つかります。英文ですが、音楽史の勉強になる解説と、ナクソスの古楽CDのラインナップ付き。(2000/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.554770-71

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    トリスタンのハープ(アーサー王の中世の音楽)(カペラ・アンティクァ・デ・チンチラ/フェッレーロ)

    中世の歴史書に描かれるアーサー王は、6世紀初めにローマン・ケルトのブリトン人を率いてサクソン人の侵攻を撃退した人物とされます。彼が本当に実在したのかは定かではありませんが、この物語は様々な芸術に創作のインスピレーションを与え、数多くのロマンスや冒険譚を生み出しました。このアルバムでは、12世紀から14世紀の吟遊詩人や作曲家たちによるアーサー王の物語を収録したもので、それは歌であったり舞曲であったりと様々です。また、その中にはスペイン王アルフォンソ10世や「獅子心王」リチャード1世の美しい作品も含まれています。
    録音 2011年8月29日-9月3日 スペイン アルバセテ,チンチラ・デ・モンテアラゴン、イグレシア・デ・サンアントン(2012/09/19 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572784

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    緑の森の木陰で(エスタンピー/デリック)

    果たしてロビン・フッドは実在したのか?議論が絶えないロビン・フッド伝説は、中世の吟遊詩人から現代映画に至るまで我々の関心を惹き続けています。ロビンにまつわる中世音楽を中心に概観したこの魅力的なプログラムを提供するのは、イギリス古楽界をリードするグループ、エスタンピ。この多彩な楽器の音色(特にパーカション)、思わず踊り出したくなる舞曲のリズム、ハートにダイレクトに響く人間の美しい声をお聴き下さい。たとえ題材に関心がなくても感覚的に楽しめる音楽揃いのナクソス古楽に新たな名盤が加わりました。(1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.553442