リスト, フランツ(1811-1886)
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「祭典の響き」はリスト自身とヴィトゲンシュタイン公爵夫人との結婚式での演奏を念頭に作曲されました。結局その結婚は、教会の判断で叶わないものとなりましたが、大変に華やかな式典を思わせる作品です。「山上にて聞きしこと」は、楽譜の序文に自然と人間の闘争や葛藤を描いた、ヴィクトル・ユゴーの詩が掲げられていますが、いかにもそんな感じのする壮大な楽曲です。「フン族の戦争」は、フン族とキリスト教徒の戦争を描いた絵からインスピレーションを受けたものですが、キリスト教徒を表現するパイプオルガンによるグレゴリオ聖歌と、フン族を表現する荒々しい楽想の対置が、素晴らしい効果を上げています。(2006/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557846 |
「ハンガリー」は、ハンガリーに対するリストの祖国愛が反映された作品といわれており、魅力的なハンガリー風の楽想が多く登場します。「英雄の嘆き」は、1830年ごろ、若きリストがフランス革命に触発されて着手したものの未完に終わった「革命交響曲」の素材を再構成したもので、大規模な葬送行進曲といった趣になっています。鳴り響く鐘の音が大変に印象的で、リストの交響詩の中でも最も感動的な1曲といってよいでしょう。「タッソー」は規模こそ小さいですが、ヴェニスの舟歌の旋律と、嘆くような半音下降のモチーフを効果的に用いられた叙情味豊かな仕上がりで、音楽的密度の濃い名作となっています。(2007/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557847 |
第1集(TOCC0035)に続く、ピアノ編曲で聴くリスト作曲「交響詩」の第2集です。 ( 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0092 |
( 発売)
レーベル名 | :極めて濃い物語性を持つリストの交響詩は全部で13曲あり、作曲家自身も2台ピアノ用に編曲した版を作っていますが、こちらのストラーダルによる編曲は、オーケストラの多彩な響きをピアノ独奏曲として完璧に置き換えることに成功したものです。もちろん求められている技巧は超人的なものですが、ここで演奏しているマッティ・マリンはテクニック、音楽性ともども申し分なく、この見事な音の建築物を極上の状態で聴き手に提示しています。 |
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カタログ番号 | : |
1 ( 発売)
レーベル名 | : |
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カタログ番号 | :2013.03.20 |
リストが作曲した13曲の交響詩は、全てが作曲家自身の手で2台ピアノ用に編曲されていますが、チェコ出身でリストの弟子として活躍したシュトラーダルは、師の作品を「ピアノ独奏用」に編曲。左手パートの増強や過剰な装飾などの「音の多さ」では、リストの原曲を遥かに凌駕するため、演奏も至難を極めます。第3集の4曲の中でも注目は「マゼッパ」でしょう。リスト自身がこの作品には強い愛着を示し、14歳の時に書かれた「原型」でもある練習曲は様々に姿を変え、1851年には「超絶技巧練習曲」と壮大な管弦楽曲の2パターンが作られました。このシュトラーダル版は管弦楽版を編曲したもので、耳慣れた「マゼッパ」とは全く違う作品に聞こえます。第1集から全ての交響詩に取り組むリスト=マッティ・マリンの演奏です。(2018/02/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0432 |
チェコ出身のピアニスト、アウグスト・ストラーダル。彼は24歳の時にフランツ・リストの弟子となり、演奏旅行に同行するなど、リストが亡くなるまでの2年間、助手を務めたことで知られます。バッハ作品からレーガー、マーラーなど多岐にわたる数多くの管弦楽曲をピアノ独奏用に編曲しましたが、これらはどれも超絶技巧を駆使して原曲の構造を最大限に再現したもので、演奏はとても至難です。彼は師であるリストの「交響詩」もピアノ独奏用に編曲。全曲の編曲を目指していましたが、13曲目の「ゆりかごから墓場まで」に取り組む前にこの世を去ってしまいました。このアルバムでは、演奏者リスト=マッティ・マリンが自ら作品を編曲。ストラーダルに勝るとも劣らない編曲の手腕を披露しています。またストラーダルが編曲した6つの歌曲も収録し、シリーズを締めくくります。(2021/02/12 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0517 |
NAXOSの人気シリーズ、リスト(181-1886)のピアノ曲全集第43集。過去には2台ピアノ版の「ダンテ交響曲」(第26集:8.570516)、「前奏曲」(第29集:8.570736)、「ファウスト交響曲」(第34集:8.572560)がリリースされていて、編曲者としてのリストの才能を知ることができましたが、今回はいくつかの交響詩の「ピアノ独奏版」の登場です。作曲家によっては、ブラームスのように、まずピアノ版を作ってからオーケストラ稿を書く人もいますが、このアルバムに収録された作品はちょっと事情が違い、もともとの管弦楽版を、リストの監修のもと、他の作曲家がピアノ独奏版に仕上げたものです。どれも出来上がった作品をリスト自身がちょっとだけ手直しして出版するという「リスト承認」の編曲版といったところでしょうか。ピアニスト、モンテイロはブラジル生まれ。4歳からピアノを学びブラジル国内および南米のコンクールで優勝し、ブラジル文化省から奨学金を得てイーストマン音楽学校に留学。第2回マルタ・アルゲリッチ国際ピアノ・コンクールで2位を獲得しました。GRANDPIANOレーベルからエンリケ・オズワルドのアルバムをリリース(GP682)、こちらも好評を博しています。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573485 |
エッシェンバッハは人気ピアニストから1970年代に指揮者に転身した後も、自身のキャリア形成と同じぐらい、若手音楽家の才能を伸ばし、引き上げることを大切にしてきました。バンベルクで生まれたドイツと韓国の血を引くクリストファー・パークもその一人です。パークは12歳より大学で音楽の専門教育を受けた秀才で、2014年には、ラン・ランやリサ・バティアシュヴィリも受賞してブレイクのきっかけとなったシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭の“バーンスタイン賞”を受賞しました。2016/2017年のシーズンには「The European Concert Hall Organisation=ヨーロッパ・コンサート・ホール機関(ECHO) 」がライジング・スターの一人として選出。注目を浴びるピアニストです。すでに何枚かのアルバムを録音しており、OEHMSレーベルからはシューマンを中心にしたアルバムを2枚リリース。こちらも高く評価されています。今回は、リストが編曲した「さすらい人幻想曲」をエッシェンバッハと共演、相互の信頼関係が垣間見える成熟した解釈で溌剌とした演奏を聴かせます。考え抜かれた解釈によるシューベルトとブラームスも圧巻の仕上がり。(2020/05/15 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5412 |
フランツ・リスト(1811-1886)が1853年に完成させた10曲からなるピアノ曲集「詩的で宗教的な調べ」は、彼の活動の中期から後期に渡る時期に書かれたため、一見宗教的な雰囲気を装いつつも、個人的な感情が折り込まれた、なかなか一筋縄ではいかない作品です。曲のテイストも長さもばらばらであるためか、奏者たちも、あまり全曲を通して演奏することはなく、第3番「孤独の中の神の祝福」と第7番「葬送」のみが比較的良く演奏されます。各々の曲には、若きリストが感銘したというラマルティーヌの詩が添えられており、また数曲は何度も改編が施されるなど、リストにとって大切な作品であったことは間違いありません。今回この曲集を手掛けたのは、ドイツの名手コルスティック。ベートーヴェンの名演で知られる彼ですが、ドビュッシーやケクランなどでも冴えた演奏を聴かせることで知られています。cpoレーベルには既に「巡礼の年」全曲を録音するなど、リストの演奏でも高く評価されています。彼の美しく艶やかな音色と考え抜かれた解釈は他の追随を許しません。(2015/11/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777951-2 |