リスト, フランツ(1811-1886)
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アルフォンス・ド・ラマルティーヌの同名の詩集に20代のリストが着想を得たという「詩的で宗教的な調べ」。当初は1834年に単独の作品として書かれたものの(これは後に第4曲「亡き人たちの思い」に改作)、リストは何度も手を入れながら、新しい曲や合唱作品からの転用曲を加え、最終的には1953年に10曲からなる組曲として完成させました。このアルバムでは、2人のピアニスト、ジェニー・リンとアダム・テンドラーが演奏を分担、さまざまな表情を持つ曲を思い思いの解釈で弾きこなしています。(2021/11/12 発売)
レーベル名 | :Steinway and Sons |
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カタログ番号 | :Steinway30189 |
「リストにこんな曲があったの?」と驚かれる人も多いのではないでしょうか。しかし、宗教的題材を頻繁にとりあげていたリストが、技巧的なピアノ曲だけでなく、宗教的合唱曲を多く作曲したことはむしろ当然のことでした。晩年の「十字架への道」は、この多作家が時間をかけ、心血を注いで作曲したのにも拘らず、作曲者の生前は演奏も出版もされませんでした。伴奏に幾つかの版があり、ここでは指揮者のピアノ弾き振りで演奏されています。地味ですが、何故かじわじわ来ること請け合い。パレストリーナ風の無伴奏合唱曲もあります。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553786 |
異色のサティ解釈師として知られるピアニスト=作曲家、レインベルト・デ・レーウは古楽先進地オランダ生まれ...近年では古楽系指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘが立ち上げた老舗合唱団コレギウム・ヴォカーレ・ヘントとの共演も多く、すでにAlphaではヤナーチェクの合唱作品集を指揮したアルバムで高い評価を博しました(Alpha219)。現代作品への適性と深い作品愛に裏打ちされた近代作品との相性はどこか、ハンス・ツェンダーやギドン・クレーメルなどのロマン派音楽での実績を連想させるところもあるデ・レーウですが、今回とりあげたのはリスト晩期の異色作。イエスが十字架にかけられるまで辿った14の場所をめぐる合唱曲『十字架への道』はこの作曲家が後年たどりついた濃密かつ玄妙な和声言語が「ことば」との相性とあいまって独特な鑑賞体験をもたらします。デ・レーウ自身のピアノと古楽系合唱のピュアな響きとが作品美をえもいわれぬかたちで体験させてくれるであろう新録音、国内仕様では歌詞訳とあわせ解説の翻訳も添付されます。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA390 |
ペルト作品の4曲のうち初期の「ソルフェッジョ」は、彼がまだ簡素な語法による「ティンティナブリの様式」を確立する前の作品で、不協和音に彩られていながらも、清冽な雰囲気を保っています。様式が確立された後の3曲のうち「スンマ」はペルト自身が「最も厳格で謎めいた作品」と評するほどに完成された曲。他2曲は聖書のエピソードが用いられています。リストの「十字架の道行」は、晩年になって宗教への関心が高まり、バチカンからローマへと旅をした際に書かれたいくつかの宗教作品の中の1曲。当時リストが心を寄せていたグレゴリオ聖歌とパレストリーナからの影響、独自の宗教観が融合された内省的な作品です。この録音ではピアノ伴奏版が用いられており、合唱と溶け合うカレ・ランダルの表現豊かな演奏が作品の魅力を存分に伝えています。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1337-2 |
6歳から音楽の勉強を始めたジャン=ニコラ・ディアトキン。1989年からクラウディオ・アラウの弟子ルート・ネイエに師事、1994年にはナディア・ブーランジェの弟子、ナルシス・ボネから教えを受け研鑽を積みました。歌手の伴奏者として長い経験を持つディアトキンは歌曲伴奏を心から楽しんでいますが、近年は昔から共演を重ねてきた歌手たちが続々と引退して、その機会が減ってきました。そこで彼は自分一人で「歌」を奏でるべく、リストがピアノ独奏用に編曲(トランスクリプション)したシューベルトとワーグナーの作品を演奏・録音しました。この録音のもう一つの特徴は、1916年にシュトゥットガルトで作られたシードマイヤー社のグランド・ピアノを使っていること。フィラルモニー・ド・パリのピアノ調律師ローラン・ベシエールが発案し、フランス国立科学研究センターのアントワーヌ・レテシエ=サルモン、ピアノ製作者のステファン・ポレロと共同で楽器を調整。現代の最新のピアノとは一味違う音色をお楽しみ頂けます。ディアトキンはリストの傑作バラード第2番でコンサート・ピアニストとしての腕前を存分に発揮しています。(2022/07/15 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM399 |
ピアノの魔術師フランツ・リスト(1811-1886)は先人シューベルトの歌曲の持つ詩的な香りと深い思索に特別な愛情を持っていました。それ故、いくつかの歌曲をピアノだけで演奏できるように編曲を施して、リスト自身のコンサートでのプログラムに取り入れたのです。もちろんいくつかの作品は、あまりにも華美になり過ぎていて、原曲が放つ厳しい雰囲気とは程遠いものになっていますが、それはご愛嬌。リストの心を通して見たシューベルトの世界(時には曲の順番を入れ替えても)が美しく再現されています。ここでピアノを演奏しているのは、2012年にシドニー国際ピアノ・コンクールで優勝を果たした香港生まれの若手ピアニスト、エイヴァン・ユー。すでに世界中のオーケストラと共演し、数多くのリサイタルを行い、その実力が高く評価されています。重厚なタッチと繊細な表現力が素晴らしく、一度聴いただけで虜になること間違いなしです。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573349 |
2015年にスペインで開催された「第18回サンタンデール国際ピアノ・コンクール」で優勝したホアン・ペレス・フロリスタンのリサイタル・アルバム。アルベニス財団やソフィア王妃高等音楽院を創設したスペインの実業家パロマ・オシェルが1972年から始めた現在スペイン屈指のこのコンクールの優勝者は、マドリード交響楽団との共演をはじめとした様々な栄誉が約束されており、このアルバム録音もその一つです。ペレスは2012年のルール・ピアノ音楽祭に出演し、すでに注目を浴びていましたが、ここでは一層成長した姿を見せており、シューマンとリスト、そしてリストが編曲したベートーヴェンの歌曲集「遥かなる恋人へ」を情熱を込めて演奏、なかでも、リストのソナタをこよなく愛するというフロリスタンですが「この曲は演奏する毎に違う表情を見せるのです」と語る通り、表情豊かな演奏を披露しています。(2017/12/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573792 |
リストの「巡礼の年」は、彼が訪れた土地の印象やその時の経験などが音で記された日記であり、作曲年代も20歳代から60歳代に渡るリストの心象風景です。第1集は1835年から36年にかけて、当時の恋人マリー・ダグー伯爵夫人と訪れたスイスの印象が綴られており「オーベルマンの谷」のような技巧的な曲や、「ル・マル・デュ・ペイ」のような内省的な曲、長女ブランディーヌに捧げられた「ジュネーヴの鐘」など、色彩豊かな作品で構成されています。演奏するのはスイス出身のピアニスト、ピエモンテージ。数々のオーケストラと共演を重ねる彼にとってOrfeoレーベルに初録音となるこのアルバムには、ブルーノ・モンサンジョンによるドキュメンタリー映像が付属しており、美しいスイスの風景を交えながらピエモンテージがリストの作品について語る場面などが紹介されています。(2018/04/27 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C944182I |
19世紀を代表するピアニスト、作曲家フランツ・リスト。彼は若い頃は超絶技巧を駆使する名人として名を轟かせ、その作品も煌びやかなものが多かったのですが、年齢を重ねていくにつれて、少しずつ精神性の高いものを書くようになり、晩年は宗教的な作品を多く書き、また無調に近い印象主義的な作風へと変化していきます。
この「巡礼の年」は彼が20代から60代まで断続的に作曲したものを集めたもので、旅の多かった彼の人生に沿うような、音によるエッセイ集とでも言えるのではないでしょうか?とはいうものの、このアルバムに収録された第1年と第2年は、まだまだ血気盛んな時期に書かれており、華やかな技法も思う存分駆使されています。
ここでピアノを演奏しているクルムペックは、1978年ウィーン生まれ。2008年にウィーン楽友協会でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会でデビュー。高い評価を受けているピアニストです。録音 2007年8月14-16日,2011年1月4-5日(2012/09/19 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM157 |