リスト, フランツ(1811-1886)
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2016年にナクソス・スタンダードから発売された「パガニーニ練習曲」完全版(8.573458)は、若き俊才ゴラン・フィリペツの超絶技巧が炸裂した見事な演奏で高く評価されました。通常聴かれる「ラ・カンパネラ」は1851年に改訂された版であり、こちらもかなり難しいのですが、1838年版の「超絶技巧」の方は、リストの全作品の中でも最も難しい作品の一つにも数えられるほどに演奏が困難な曲集です。/これまでにこちらのヴァージョンの全てを録音しているのは、フィリペツを含めて5人いるかいないかという問題作。NAXOS盤から時を置かずにリリースされるこのアルバムでは、やはりリストを得意とするポーランド出身の若手ヴァレチェクが難曲に挑みます。これは聴きものです。 【ヴォイチェフ・ヴァレチェク】/1980年生まれ。カトヴィチェのカロル・シマノフスキ音楽アカデミーを卒業、1996年にブィドゴシュチュで開催された「アルトゥール・ルービンシュタイン記念国際コンクール」で第二位を獲得を皮切りに各地のコンクールで上位入賞を果たし、ポーランドを中心にヨーロッパ各地からアメリカで活動しているピアニスト。(2017/02/17 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5276 |
少し前までは、数えるほどの録音しかなかった「パガニーニ大練習曲」の初稿版「パガニーニによる超絶技巧練習曲」。シューマンが「ピアノのために書かれた作品の中でも最も難しい」と評した作品ですが、最近次々と若いピアニストたちが挑戦し、超絶技巧はもちろんのこと個性的な演奏を披露しています。今回のアルバムでこの初稿版に挑戦したのは、エリサ・トメリーニ。初の女性による録音です。彼女は5歳からピアノを学び、16歳でイモラ音楽アカデミー「Incontri Col Maestro」に入学、1997年にはミラノのヴェルディ音楽院を卒業し世界的に活躍しているピアニストです。ここでは「パガニーニによる超絶技巧練習曲」の他、演奏会用練習曲を演奏、高い技術と音楽性に彩られた華麗なリストを聴かせています。(2018/10/31 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7815 |
リストの全作品の中で、歌曲はほとんど無視されているジャンルでしょう。70ほどの歌曲が現存してますが、「おお、愛しうる限り愛せ」など一部の曲だけが繰り返し歌われるのみで、そのほとんどは演奏されることもありません。時には華やかなピアノの伴奏が付けられていることもありますが、どちらかというと地味。しかし彼の自由な創造性はどの歌曲にも顕著であり、しばしばベルカント・オペラのようなヴォーカルラインと、オーケストラを思わせるピアノの伴奏部、そして大胆な和声が用いられるなど、どの曲にもリストの特性が存分に生かされています。(2017/12/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0441 |
現在、聖トーマス教会のオルガニストを務めているウルリッヒ・ベーメによる納得のオルガン演奏を。壮大なリストの作品で幕を開け、バッハ、ブラームス、レーガーとドイツのオルガン音楽の伝統を辿りつつ、ラインベルガーとピウッティの作品を挟むという個性的なプログラムは、神を賛美するための楽器としての「オルガン」の機能をフルに用い、オルガニストとしての技巧を存分に見せつけながら、この響きに浸る楽しみをも与えてくれるという素晴らしいものです。1956年生まれのオルガニスト、ウルリッヒ・ベーメは13歳からオルガン演奏を始め、ケムニッツの聖十字架教会でカントールとオルガニストを務めた後、ライプツィヒの聖トーマス教会のオルガニストに応募し、数多くのライバルを制してこの地位を得た人です。2000年に建立されたバロック様式のザウアーオルガンは彼の手によって新たな命を与えられたと言っても過言ではありません。(2014/12/24 発売)
レーベル名 | :Rondeau Production |
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カタログ番号 | :ROP6092 |
アメリカのピアニスト、デイヴィッド・フンのデビュー・アルバムです。彼は2004年に開催されたドイツの国際ピアノ・サマーフェスティバル・コンクールで優勝し、めきめきと力をつけました。このアルバムは全てを1テイクで録音完了。その完成度の高さは驚くべきもので、驚異的な彼のテクニックも含め、まさに前人未到の域に達する1枚と言えるでしょう。タイトルの「傲慢から謙遜へ」は彼自身の言葉であり、控えめな表現からは、逆に「大いなる自信」を感じさせる挑戦的な一言ともいえそうです。(2013/03/20 発売)
レーベル名 | :Yarlung Records |
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カタログ番号 | :YAR52069 |
優美さを売り物にしたモイセイヴィッチの演奏ですが、技巧面において同時代のピアニスト達に劣るということはありませんでした。驚くべきことは、この盤に収録されているタウジヒ編の難曲「舞踏への勧誘」や、実際に弾いたことのある人にしかわからないメンデルスゾーンのスケルツォすらも、その技巧の難渋ささえ消え去ったかのように聞こえる点です。一部、画像も残っているリスト編のタンホイザー序曲では、技巧の克服はもちろん、完全に鍵盤を支配しきり、なおかつ余裕すら感じさせられます。(2001/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110669 |
リスト(1811-1886)の代表作ともいえる、この「ハンガリー狂詩曲」は本来ピアノ独奏のために書かれました。例の如く超絶技巧を駆使し、ハンガリー古来の民謡(これはリストがそう思ったもの)をふんだんに使った華やかな音楽は、確かに聴衆の心をつかみました。作曲家フランツ・ドップラーも魅了された一人で、彼はこれらの曲のいくつかを管弦楽版に編曲(番号は必ずしも原曲とは一致していない)、一層華麗な音楽に生まれ変わらせたのです。この録音は、2011年リスト生誕200年記念のプロジェクトとして行われた「19世紀のピリオド楽器オーケストラをハーゼルベックが指揮し、リストの管弦楽全曲を7回に分けて演奏する」というシリーズの中の一公演で、この形はワイマール初演でもありました。(2013/08/21 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777797-2 |