プレイエル, イグナーツ(1757-1831)
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今日までパリのホールや楽器メーカーに名を残し、存命当時は出版でも名を馳せたオーストリア出身のプレイエルは、何よりも作曲家として特別な存在でした。ハイドンに見出され、19世紀前半にはベートーヴェンを凌ぐ知名度を誇ったのです。ここで聴ける3つの交響曲のうち、まず「ハ長調」の2はプレイエルの最も美しい音楽です(歌詞付き版も出版されたほど)。「ヘ短調」の5、このリズム・パターン、どこかで聴いたような…そう、ベートーヴェンの「運命」ですね。実質的に長調の「ハ短調」の12の猪突猛進ぶりは聴き物、これはハイドンが気に入るわけです。(2000/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554696 |
現在ではピアノ製作者としてのみ知られているプレイエルですが、存命中は作曲家としてハイドンに次ぐ名声を得ていました。その豊かなメロディといい、均整のとれた構成といい、すべて一級品で、当時の聴衆が彼を正しく評価していたことがわかります。交響曲ニ長調の第4楽章がモーツァルトの第39番に似ていたり(プレイエルの方が先)、交響曲第6番の第2楽章がハイドンのセレナードに似ていたり(これはハイドンの方が先)といった思わぬ発見もあって、楽しみは尽きません。協奏交響曲は当時大流行したジャンルですが、ピアノが使われている例は珍しく、ヴァイオリンとピアノが華麗な名人芸を惜し気もなく披露しています。(2002/06/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999759-2 |
ピアノ製造でもおなじみのイグナツ・プレイエル(1757-1831)は最初に作曲家として活躍、その後出版事業も始め、その後、ピアノ製造も始めたという、腕のたつ事業家でもありました。作曲家としての彼は、まずハイドンに学び大きな影響を受けています。しかし、彼の50曲あるピアノ・トリオは形式こそ受け継いでいるものの、音楽的には若干の違いがあるようです。これらの曲は、彼が出版業を始める1790年以前に書かれましたが、発展性のあるハイドンの曲に比べ、プレイエルの曲はあくまでも端正。プレイエルは、自分自身を「時代遅れ」と評したそうですが、今聴いてみれば、それも魅力の一つと言えるのではないでしょうか。ここでは、作曲された当時の雰囲気をそのまま再現した演奏でお聴きください。ところどころに現れる半音階的なテーマなどは、全く時代遅れとは言えません。(2011/05/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777544-2 |
オーストリアで生まれ、ハイドンに学び、そのまま行けばベートーヴェンの良き先輩として活躍したであろうプレイエルですが、1783年にフランスに移り、名前を改名してから(以前はプライエルであった)は、ロンドンで成した財で邸宅を購入、そして師であるハイドンの楽譜を出版するために立ち上げた音楽出版社が成功を呼び、ついにはピアノ制作会社までをも設立するに至ったというのですから、人生全く何が起こるかわかりません。こんな多彩な活躍をした彼ですが、その作品数もとても多く、一時期はヨーロッパにおいて「最も有名な作曲家」として知られていたほどであり、ここで聴ける2つの交響曲などからは、その才能を存分に感じることができるでしょう。彼の唯一のフルート協奏曲であるハ長調の作品も、きらめくような美しさを備えています。最近は指揮者として活躍している名手ガロワですが、ここでは文句なしのフルートを聴かせます。(2012/02/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572550 |
オーストリアの若きハープ奏者エリザベート・プランク。ウィーン国立音楽大学でハープを学び、来日経験もある俊英です。彼女のアルバムのタイトルである「1825」とは、楽器会社エラールが新しいハープ(No.3804)を製造した記念すべき年。それまでは様々な工夫を重ねながら、作品が求める半音階や転調に対応してきたハープですが、1811年にエラールが更なる改良を加え、現代のペダル・ハープの原型となる「ダブルアクション・ハープ」を発表。このアルバムでは前述の1825年に製造された“当時の最新型”である楽器で、その時代の作品を演奏するという意欲的な試みが行われています。イギリス生まれ、ウィーンで名声を誇ったアルヴァーズの作品を中心に、世界初録音の曲も交えた様々な19世紀のハープ音楽を美しい音色でお楽しみいただけます。(2019/08/23 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99186 |