ミュラー, ヴィルヘルム(1794-1827)
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幼い頃からピアノと歌を同時に奏でてきたレイチェル・フェンロン。しかし、彼女が公の場で初めてそのパフォーマンスを行う勇気を得るまでには、10年の歳月がかかりました。トロントでのオール・シューベルト・リサイタルで、初めてピアノを弾きながら歌ったことが彼女の心に火を灯し、以降10年間、フェンロンはその火を大切に育て、さまざまなレパートリーを探求し、音楽祭やコンサートホールで演奏し続けています。今回の初録音を考える際、シューベルトの曲は選択肢に入っていたものの、どの曲を選ぶかは難しい決断でした。2020年の冬、パンデミック中にベルリン郊外の森の近くで一人暮らしをし誰とも会うことのない孤独な時間を過ごしたフェンロン。その時に学んだ『冬の旅』は彼女の心に深く共鳴し、以降、2年間にわたってこの作品を研究。そして、2022年の夏、フェンロンはベルリンで初めて『冬の旅』を演奏し、その後もフェスティバルシーズンを通じて演奏を続け、今回の録音の決断に至りました。フェンロンはこう語っています。「私にとって『冬の旅』ほど自分自身を見つけたり我を忘れたりした作品はありません。この偉大な作品に対する私の解釈を、ピアノに座りながら自分自身を伴奏して共有し、この曲の膨大な録音に加えることができるのは、私にとって最高の贈り物です。」(2024/10/18 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100343 |
リリカルな歌声で知られるテノール、パーヴォル・ブレスリク。ドイツの音楽雑誌「Opernwelt」にて2005年度の年間最優秀歌手賞を受賞、一躍脚光を浴び世界の檜舞台に躍り出て以降、オペラとコンサートの両面で広く活躍しています。2015年にリリースされた「美しき水車小屋の娘」では、エミール・カッツとともに若々しい表現によるシューベルトを披露しましたが、今回の「冬の旅」では更に深い表現を聴かせます。「以前からこの曲集に敬意を払い、歌うたびに常に新しい発見がある」と語るブレスリクは、歌の主人公である“人生に疲れた旅人”の魂に寄り添い、苦悩や悲しみを共感込めて歌い上げます。エミール・カッツも独特の音楽観を持つピアニストとして知られており、シューベルトがピアノに託した音の一つ一つを克明に洗い出します。降り積もる雪、菩提樹の葉のさざめき…旅人を包み込み、時には突き放すかのように、素晴らしい音世界が描き出されています。(2019/12/13 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C934191 |
1952年生まれ、今や世界的バリトン歌手の一人となったホルツマイヤーですが、ちょっと高めの響きや声の張りなどは全く衰えることなく、歌唱には驚くほどの深みが加わっているようです。シューベルト(1797-1828)の「冬の旅」は言うまでもなく名作ですが、この曲にどのようなアプローチをかけるかは歌手の腕の見せ所。絶望の心理状態を自らのものとして刻々と描き出すか、俯瞰した冷めた目で描き出すかは歌手の解釈によって違いが際立つところです。ここでのホルツマイヤーは温かみのある声を最大限に生かし、冷たくなってしまった旅人の心を優しく溶かし光の中へと導いていくかのようです。(2013/04/24 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5149 |
以前は、女声のための歌である「ヴェーゼンドンクの5つの歌」や「4つの最後の歌」、ラヴェルの「シェエラザード」など、珍しいレパートリーを好んで歌っていたジャーノットですが、最近は「水車小屋の娘」などオーソドックスな曲も次々とこなしています。そんな彼、この「冬の旅」では一層深化した歌唱を聴かせています。第1曲の「おやすみ」から聴いたこともないほどにゆっくりとした歩みは、これ以上この世界に浸ることを真っ向から拒否しているかのような冷徹さを持っていますが、美しい声の誘惑は、その先に待つ「甘き眠り」の世界をも示唆しています。曲が進むたびに立ち止まって考えたくなるような厳しい歌曲集です。菩提樹の下でまどろんでしまうと、もう戻れなくなること必至でしょう。(2011/03/16 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC821 |
ジャズとルネサンスの融合から生まれた「FLOW」(OC1826)と「NOW」(OC1897)。この2枚のアルバムで独自の世界を表現したリュート奏者アクセル・ヴォルフとサクソフォン奏者ヒューゴ・ジークメト。今作ではシューベルトの「冬の旅」にユニークな解釈を加えています。ここでは歌手は存在せず、テキストのみが朗読されます。時には歌うように、時にはつぶやくように語られる言葉を彩るのは、原曲を自由にアレンジしたリュートとサクソフォンの即興的な旋律。シューベルトのメロディは断片的に用いられるのみですが、空虚でありながらも作曲家が表現したかったであろう深い闇が効果的に描き出されています。原曲とは全く違う姿に変貌した「冬の旅」をお楽しみください。(2020/10/30 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1898 |
「歌曲は私にとっては時代を超越したものです。歌曲というものは、ほんの少しの材料で作曲家たちの全ての本質を表現しているのです。《ダニエル・ベーレ》」ハンブルクで生まれた若きテノール、ダニエル・ベーレはすでに全世界の劇場で高く評価されているオペラ歌手です。しかし、彼が最初の録音として選んだ曲は、5人の作曲家によるリートでした。彼は「リートには作曲家の本質が表れている」と語り、歌うことで、その思いを形にしようと努めます。時には語り、時には演じ、多様な表現でその世界を歌いあげます。シューベルト、ベートーヴェン、グリーグ、ブリテン、そして現代作曲家トロヤーンの作品はそれぞれ音楽語法は様々ですが、ベーレはそこに溢れる愛を見出し、的確な言葉で高らかに歌い上げています。今、最も注目される歌手の一人です。(2010/04/21 発売)
レーベル名 | :Phoenix Edition |
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カタログ番号 | :Phoenix154 |
【驚異のソプラノ、アリスティドゥ、セカンド・アルバム登場】キプロス島に生まれ、現在はフランスを中心に活躍するサラ・アリスティドゥ。持ち前の驚異的なテクニックで様々な現代作品を全身で表現するほか、バロックからロマン派までの作品を豊かな表現で歌い上げる柔軟性を併せ持つ彼女は、同時代のアーティストたちから既に多くの信頼を得ており、今やヨーロッパ中のホールや歌劇場から声が掛かる存在です。ファースト・アルバムにはその才能を高く評価するダニエル・バレンボイムやエマニュエル・パユの参加がありましたが、今回は前回も新曲を提供したイェルク・ヴィトマンがクラリネットでも参加するという豪華さ。冒頭を飾るギリシャ出身のツィアルタスの作品を始めとした現代作品で炸裂する超絶技巧がまず聴きどころですが、ラフマニノフやシューベルトで聴かせる声色や歌いまわしにも異能ぶりが発揮されて聴きごたえ十分。新しい時代を感じさせる素晴らしい表現力をぜひご体験ください。(2023/11/10 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA740 |
ドイツの歌手エリーザベト・シューマン(1888-1952)は、同い年のロッテ・レーマンとともに、両大戦間のウィーン国立歌劇場を代表する人気ソプラノとして活躍しました。オペラでは、ドラマティックなレーマンに対してシューマンは清純可憐な娘役を得意としており、歌曲においてもその声質を活かして高い評価を得ました。このCDには1927年から45年までの録音が収められています。初期のものは2番目の夫でウィーン国立歌劇場の指揮者アルヴィンの伴奏、その後の録音もリーヴスにムーアと、イギリスのすぐれた伴奏者が弾いています。(山崎浩太郎)(2002/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110731 |