ドバース, カーステン
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スペイン、ビルバオ出身のアンドレス・イサシ(1890-1940)の弦楽四重奏曲集も、この第3集で完結となります。19歳から留学していたベルリンで師事したフンパーディンクの影響は、1914年に故郷ビルバオに戻っても変わることなく、晩年に至るまで、その豊かなメロディに自然の音を取り入れた美しい作品を数多く書き残しました。ただ、当時のスペインではこの作風は受け入れられず、結局これらは忘れられてしまうことになったのです。彼はベルリンに到着する際、ビルバオ時代の作品は全て破棄するつもりだったようですが、このアルバムに収録された第1番は、自身で改訂しストックホルムで発表されたもので、ゆったりとした風情が印象的な四重奏曲です。第5番はブラームスに捧げられた作品で、彼の死後2年を経た1942年に初演されました。こちらは雄弁で起伏に富んだ主題を持つ第1楽章と、切ない風情を持つ第2楽章がとりわけ印象的です。またヴァイオリン・ソナタからはリヒャルト・シュトラウスの影響も感じられます。ゆったりと包み込むような暖かさに満ちた音楽です。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572462 |