ゴーベール, フィリップ(1879-1941)
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現在ではもっぱら「フルートのための作品」を書いた人として認知されているゴーベール(1879-1941)ですが、TIMPANIレーベルでは管弦楽作品や声楽曲などの様々な興味深い作品をリリースしています。今回は室内楽作品集です。実はゴーベール、最初はヴァイオリニストとしてそのキャリアをスタートさせています。その実力は、1929年に書かれた彼のヴァイオリン協奏曲でも証明済み(1C1186に収録)。その甘いメロディはまるでコルンゴルトを思わせる濃厚な情緒に満ちたものでした。そんなゴーベールですが、このアルバムではヴァイオリンだけでなく、チェロ作品もお聴きいただけます。チェロを演奏しているのはこのレーベルでお馴染みのドゥマルケット。すばらしい技巧と表現力には感服せざるを得ないでしょう。なお、ソナタとエスキスは世界初録音となります。(2014/03/26 発売)
レーベル名 | :Timpani |
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カタログ番号 | :1C1203 |
フィリップ・ゴーベール(1879-1941)。彼の名はフルートを愛する人ならお馴染みでしょう。パリ音楽院フルート科の教授であり、またパリ音楽院管弦楽団の首席指揮者も務めています。彼の書いたフルート曲は超絶技巧に彩られながらも、エスプリに富み、12音全てを用いながらも、前衛的な響きを追求するのではなく、色彩感を求めるための音使いであることがわかります。TIMPANIレーベルでは彼のいくつかの作品の世界初演盤をリリースしていますが、今作は極めて珍しい歌曲集となります。あまり知られていませんが、ゴーベールはヴェルレーヌやボードレールらの詩による90曲ほどの歌曲を残しています。これらはフォーレとドビュッシーの中間のような淡い光を放ちますが、時としてメシアンをも思わせる先鋭的な響きもあったりと、何とも美しい曲なのです。(2014/02/05 発売)
レーベル名 | :Timpani |
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カタログ番号 | :1C1199 |
フルーティスト、教師(弟子にはマルセル・モイーズなど)、指揮者、そして作曲家として活躍したゴベールは、当然の成り行きながら、多くのフルート絡みの作品を作曲しました。当盤では、残念ながらやや演奏の機会に恵まれない、フルートを含む複数の楽器のための楽曲を主に収録しましたが、いずれも粒揃いの佳作といえましょう。甘くロマンティックな感覚に印象派風の響きを微妙にまぶした、ドビュッシーの初期作品にやや通ずるところのある作風です。フルートの名技をあざとく誇示するといった要素はほとんどなく、どこまでもまろやかな、極上のフランス菓子を味わっているかのような気分にさせられます。(2004/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557305 |
ピアノ、あるいは弦楽器類と比べた場合に、フルートの「ソナタ」のレパートリーは、数の上で恵まれたものになっていませんが、それは作曲家たちの大いなる怠慢である!というような気分になってくるのが当盤です。ここにあるのは極上の旋律と和声、甘美にして洒脱、まさにフォーレやフランクのヴァイオリン・ソナタなどに、十分に伍していける美しさです。その音色の特質と機動性を存分に活かしたフルートパートはもちろんのこと、極めて綿密に書き込まれたピアノパートの凝り方にも、目を瞠るものがあります。特にフランス音楽に関心のある方には(もちろんそれ以外の方にも!)、特大印の大推薦です。(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557306 |
ゴベールの知名度は、どちらかといえばフルート関係者限定に留まってしまっているのではないでしょうか。しかしその作品たちは、フォーレやドビュッシーの甘口系の作品に通ずる、甘美でロマンティックな楽想の宝庫ともいえ、もっと広く知られてしかるべきだけの魅力が備わっています。例えば「平原の夕暮れ」は、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」と冒頭がそっくりですが、その後の展開にも、この有名曲に負けないだけの美しさがあると申せましょう。12曲収録されている編曲集は、いずれも「ひねりのない」ストレートなものですが、有名な旋律をそのままフルートで奏することで、この楽器の魅力を純粋に伝える結果となっています。(2006/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557307 |