ランバルド, フランチェスコ
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謎に包まれた作曲家ルイージ・ロッシ(1598頃-1653)の手書きによる、現在は大英博物館の収蔵となる写本。モンテヴェルディ「オリンピアの嘆き」とジュズアルド「王のフランスの歌」の唯一の譜例でも知られるこの写本に残された、1600年前後のイタリア音楽を集めたアルバム。ソプラノとテノール、トリプリハープ、ガンバ、リローネという編成で、マントヴァ、フィレンツェ、ローマからナポリに至るイタリア南北の初期バロックの魅力を縦横無尽に引き出した隠れた名録音。Zig Zag Territoires初期の名盤が嬉しい低価格で再発売です。(2019/09/13 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA496 |
【イタリア式チェンバロの美音が解き明かすナポリ流儀の影響。名手コルティの快挙!】2018年の単独来日で話題を呼び、ARCANAレーベルではヘンデル『八つの組曲』(A499/NYCX-10285)が大きなヒットとなったイタリアの実力派チェンバロ奏者フランチェスコ・コルティ。古楽器楽団イル・ポモ・ドーロとのバロック・オペラやバッハ協奏曲でも名盤を連発していますが、今回は古楽鍵盤奏者としての原点に立ち返り、17世紀前半にローマ教皇庁のオルガン奏者として活躍しバロック鍵盤音楽史上に不滅の地位を築いたフレスコバルディに迫ります。この重要作曲家の精巧にして多面的な音楽語法は無から生じたわけではなく、前世紀以来ナポリで育まれていた、不協和音を多用する実験精神旺盛な鍵盤技法から大きな影響を受けていたことが音楽史研究の末明らかになっていますが、ここでは具体的な作品の演奏を通じてその影響関係を探求。バロック期のイタリアのモデルに基づく2台のチェンバロを駆使し、1600年前後の和声感覚に立ち返って織り上げられる高雅な解釈に触れるうち、フレスコバルディの傑作群という金字塔的存在の「下絵」が明かされてゆくような、発見に満ちた選曲と曲順となっています(有名なトッカータや変奏曲が多数含まれている点も好感度大)。欧州古楽界に数多くの愛奏者を持つ名工フィリップ・ユモーが手掛けた楽器はいずれも、イタリア式楽器ならではの鋭角的な音の立ち上がりが急速なパッセージで粒立ちの良さを失わないばかりか、各音に含まれる豊饒な音色成分がこの上なく魅力的。数々の古楽名盤の録音場所にもなっている教会のほどよい残響をよく伝える、ALPHAレーベルでの活躍も目覚ましいエンジニア吉田研の精妙な仕事も頼もしい1枚です。(2023/07/07 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A547 |