ベン=ハイム, パウル(1897-1984)
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このアルバムには、ユダヤの血をひくため、世界大戦時にナチス政権から迫害を受けた4人の作曲家、ベン=ハイム、デッサウ、ヴァイル、ヴォルペと、トランシルヴァニア出身で、やはりユダヤ系の作曲家ボスコヴィチの歌曲を収録しています。これらの作品のほとんどは作曲家が亡命中に書いた曲であり、そのテキストの大部分はヘブライの詩人の詩(ここではD.ニックによるドイツ語訳による)から採られています。その内容は紀元前7世紀から20世紀に及び、預言者イザヤからアルバート・アインシュタインの核への警告の言葉までが含まれるという示唆に富んだものです。ヘブライ語をドイツ語に訳したダグマール・ニックは1926年生まれの女性詩人。数多くのラジオドラマや短編小説、旅行ガイドの執筆に加え、1947年以来13冊の詩集を出版、ヘブライ語の通訳として知られています。バイエルン出身のコンスタンツェ・ヘラーは、力強い声と表現力を持つワーグナー歌手としての名声を博すメゾ・ソプラノ。ゲロルト・フーバーとはハンス・ゾマーなどの珍しい歌曲を中心にレコーディングを行っています。(2021/09/17 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM356 |
ミュンヘンに生まれ、若い頃はブルーノ・ワルターとハンス・クナッパーツブッシュの助手を務め、1924年から1931年まではアウクスブルクで指揮者を務めるなど将来を嘱望されていたベン=ハイム(1897-1974)。しかしその後は作曲と教育に専念、1933年にはパレスチナに移住し、1948年のイスラエル独立とともに帰化、ユダヤ民俗音楽の普及に尽力した人です。ここで聴ける2つの作品のうち、1919年に弦楽五重奏曲は初録音であり、ドイツ後期ロマン派(とりわけR.シュトラウス)の影響をたっぷりと受けた甘美なものです。対して、弦楽四重奏曲第1番は中東風の装飾を施されたメロディと民俗的なリズムに彩られた異国的な曲。彼の理想が色濃く反映されている作品と言えるでしょう。(2014/02/19 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0214 |
好評シリーズ「亡命ユダヤ人作曲家たちのチェロ協奏曲集」の第4集。これまでにカステルヌオーヴォ=テデスコ、ハンス・ガル、ゴルトシュミット、ライゼンシュタイン、ヴァイグルの協奏曲をリリースしているウォルフィッシュ。今作ではコルンゴルトとベン=ハイム、ブロッホの協奏的作品を演奏しています。ベン=ハイムはドイツに生まれイスラエルに移住、名前もヘブライ風に改めたという作曲家。作品にはブロッホとの関連性が指摘されており、このアルバムでもブロッホの「バール・シェム」の一部が収録されています。コルンゴルトのチェロ協奏曲は、もともと映画「愛憎の曲」のための音楽。登場人物が演奏する曲を協奏曲仕立てにした甘い音楽です。ベン=ハイムのチェロ協奏曲はコルンゴルト作品のようなむせ返る官能性はあまり感じられず、民族音楽寄りの旋律と新古典派主義の作風による聴き映えのする作品に仕上がっています。(2019/10/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555273-2 |