スーク, ヨゼフ(1874-1935)
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ドヴォルザークに学び、その娘婿となったヨゼフ・スーク(1874-1935)。彼の作品は、初期の物こそブラームスやドヴォルザークを手本としていますが、少しずつドビュッシーら印象派の影響と、マーラー、R・シュトラウスら後期ロマン派の影響が見え隠れするようになり、どちらかと言うとチェコの国民楽派の作品とは一線を画した、極めてロマンティックな曲を残したことで知られています。この「おとぎ話」は彼の代表作ですが、ここでは珍しい他の2曲に注目。ヴァイオリン独奏を伴う技巧的な「幻想曲」、そして彼の心象風景を描いたと言われる「幻想的スケルツォ」と、どちらも充実した管弦楽法と懐かしいメロディに満ちた美しい作品です。(2011/05/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572323 |
「ドヴォルザークの弟子にして娘婿」という、七光的イメージは最早余計だとすら思わせるほど、スークの独自性が発揮された超大作が「夏物語」です。暗い情熱とドラマに満ちた50分はまさに夢のように過ぎていきます。中でもイングリッシュホルン、弦、ハープの絡みが堪能できる絶美の第3楽章、あるいはクライマックスで効果的にフーガ的手法を用いた第4楽章などは大変に印象的といえましょう。一方、シェイクスピアの同名ロマンス劇を下敷きとする「冬物語」は、楽しげな雰囲気がチャームポイントですが、楽曲の中ほどで主要旋律がちょっとワーグナー風?に堂々とかつ朗々と歌われるあたりは、なかなかのカッコよさです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553703 |
このアルバムのタイトル「lived and dreamed」はチェコ出身の作家フランツ・カフカの「夢見て、望むことは、生命における素晴らしい問題である」という言葉から取られています。もちろん収録されているのはチェコを代表する3人の作曲家、ドヴォルザークとヤナーチェク、そして最近録音が増えてきたスークの作品です。前述のカフカも耳にしたであろうこれらの曲は、どれもモラヴィア民謡を基調とした情熱的な雰囲気を備えています。2004年に結成されたアンサンブル・ラロは日本でもおなじみ。新メンバーを加え、一層親密な音楽を奏でています。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM222 |
どうもいまひとつ、マイナーな扱いから脱却できないチェコ系の作曲家ピアノ作品ですが、なかなかどうして、素敵な小品が詰まった一枚です。「6つの小品」と「気分」は、大変に気の利いた、典型的なロマン派のサロン風キャラクターピースで、いずれも素朴な叙情性が持ち味となっています。特にオススメは冒頭の「愛の歌」で、変ニ長調からへ長調へのドラマティックな転調が鮮やかにきまっています。「お母さんについて」は一転して悲痛な雰囲気に満ちていますが、それもそのはず、作曲者が幼くして母親(つまり彼の妻)を亡くした自分の息子のために作曲した、妻の思い出を音でつづった小品集だからなのです。(2002/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553762 |
作曲家ヨゼフ・スークはプラハ音楽院でドヴォルザークに師事、卒業後、師の娘であるオティーリエと結婚。作曲家としてだけでなく、演奏家としてはボヘミア四重奏団の第2ヴァイオリンを務め、教師としてはプラハ音楽院でマルティヌーらを指導するなど、広く活動しました。また、同名の孫は世界的なヴァイオリニストとなるなど、チェコ音楽の伝統を伝える重要な人物の一人です。彼の作品は後期ロマン派の影響を受けながらも、民族的要素の強いものが多く、このアルバムに収録された曲の中にも「村のセレナード」など民謡由来の旋律が聞き取れることでしょう。またこのアルバムには、彼の妻となったオティーリエの作品と、同名の息子ヨゼフの作品も収録。伝統の継承を目の当たりにできます。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :ArcoDiva |
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カタログ番号 | :UP0025-2 |