チャイコフスキー, ピョートル(1840-1893)
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チャイコフスキー(1840-1893)のピアノ協奏曲第1番は、草稿の段階で彼の友人ルビンシテインに聞かせたところ、思いがけず不評であり、書き直しを勧められました。しかし、彼はそれに従わず、そのままオーケストレーションを完成させ、ハンス・フォン・ビューローに献呈し、ビューローの演奏で初演され大成功を収めました。結局、最終的にはルビンシテインも何度もピアノ・パートを受け持ちこの曲を演奏しましたが、チャイコフスキーも1879年と1888年の2回に渡ってこの作品を改訂しています。現在広く演奏されているのは、実は1888年に改訂された最終稿であり、実はチャイコフスキーの最初の構想とは違うものなのです。現在、1879年版もIMSLPなどで確認することが可能なのですが、今回のゲルシュタインの演奏は、2015年の生誕175周年を記念して初めて公開される新しい原典版に、特別に事前にアクセスしたものです。ここには印刷された1879年版にチャイコフスキーが行った様々な変更が含まれたものであり、これまで誰も聴いたことのないものなのです。併せて演奏されたプロコフィエフ(1891-1953)の協奏曲も、やはり復元、改訂を経た作品で、ゲルシュタインは意図的にこの2つを組み合わせることで、聴き手に様々な問題を突きつけるのです。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Myrios Classics |
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カタログ番号 | :MYR016 |
南アフリカの主要なコンサート・ピアニスト、そして音楽家として知られるフランソワ・デュ・トワは現在ケープタウン大学のピアノの準教授として後進の指導に当たっています。彼はケープタウンで学び、ドイツに留学。多くのコンクールに出場し入賞しています。15歳からソリストとして活躍し、1988年にはケープタウン交響楽団の台湾へのツアーに同行し、輝かしい成果を収めています。この演奏は彼が熱心にコンクールに出場していた時期の録音で、溢れんばかりの野心に満ちた悠々たるチャイコフスキーと、見事なラフマニノフが聴けます。(2011/02/23 発売)
レーベル名 | :TwoPianists |
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カタログ番号 | :TP1039060 |
ヴィルトゥオーゾ協奏曲の最右翼とも言えるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。多くのロマン派のピアニストが轟然と音を打ち鳴らし、猪突猛進的なアプローチでこの曲に立ち向かったのに対し、ソロモンは現代につながる新時代のアプローチでこの曲に取り組みました。すなわち、精緻なメカニズム、細部に至る丹念な楽曲処理、テキストへの忠実さ、そしてなによりエレガンスさを重視したのでした。同時に収録されている小品群、なかでもショパンのエチュードにも、その特長がよく現れています。(2002/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110680 |
チャイコフスキー(1840-1893)のピアノ協奏曲というと「第1番」ばかりが有名。その理由はわかりませんが、ともかく第2番や第3番を耳にする機会はほとんどありません。この第2番は、チャイコフスキーの妹の嫁ぎ先であるカーメンカに滞在中の1879年から1880年にかけて書かれた作品で、その少し前に失敗した結婚生活のショックは微塵も感じさせないほどパワフルな雰囲気を持っています。第1番をニコライ・ルビンシテインに献呈するも、激しく酷評されてしまったチャイコフスキー。今作も同じくルビンシテインに献呈したところ、今度は受け入れてもらい、初演も引き受けてもらったのですが、残念なことにルビンシテインは初演直前に死去、セルゲイ・タネーエフがピアノを担当したというエピソードもあります。劇的な作品で、とりわけ第2楽章の冒頭、ヴァイオリンとチェロのたっぷりとした二重奏が感動的なのですが、弟子のジロティが「ここは不要」とカットしてしまい、戦前から大戦直後まで多くの演奏がこの版を用いていましたが、最近では原典版を用いた演奏が主流。このネボルシンの録音も改訂なしの版が使われています。協奏的幻想曲は1884年の作品で、やはりタネーエフが初演しています。(2016/09/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573462 |
ホロヴィッツの名演によって、豪奢でスリリングなイメージが定着して以来、「躍起」に演奏されるようになってしまった第1番。しかしこの協奏曲はソリストの華麗な名技の発揮だけではなく、繊細で多彩な音のパレットを要求される作品でもあります。モイセイヴィッチは剛性な要素よりも、バランスと色彩感に勝る演奏を披露しており、この曲へのもう一つのアプローチの仕方を指し示しています。2番の「巨大」な第1楽章でも持ち前の優美さをもって、しかし矮小に陥ることなく楽々と弾きこなしているのは、まさにモイセイヴィッチの天賦のなせる技でしょう。(2001/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110655 |
協奏曲第1番は、誰もが知る冒頭に始まり、名技の限りを尽くすピアノを中心にロシア的ロマンを歌い抜く、永遠の名曲です。第3番は未完に終わった交響曲をもとに作曲者の没年に作曲されましたが、長くなり過ぎるとして第1楽章だけで止められました。豪快なカデンツァが聴き所です。これと同じ交響曲がもとになった未完の「アンダンテと終曲」は弟子のタニエフが補筆しました。ナクソスの誇る二人の鬼才、グレムザーのピアノとヴィトの指揮との激突も聴き物です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550819 |
チャイコフスキーのピアノ協奏曲といえば普通は第1番、超名曲であることは衆目の一致するところですが、やや耳タコであることもまた事実。たまには第3番でもいかがでしょうか? 未完成に終わった交響曲の素材によるリサイクル品であり、チャイコフスキーによる完成は第1楽章のみ、といった事情などから、いつのまにか「創作力の枯渇した駄作」という評価のみが一人歩きしてしまった、可哀相な作品です。特にタネーエフ完成の第2、3楽章相当(といわれる)部分「アンダンテと終曲」は、演奏・録音の機会は極めて少なくなります。しかし実は全楽章を通じて、華やかで美しい名曲だと信じて疑わないのは私だけ!?(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557257 |
第1番の陰に隠れていますが、「ピアノ協奏曲第2番」は第1番以上にピアノに難技巧を要求し、規模も更に大きな怪作です。気宇壮大な楽想、長大でスリリングなカデンツァ、そして特に、ヴァイオリンかチェロの協奏曲かと見まごうばかりのアンダンテの第2楽章などが聞きどころです。同じ調性による「協奏幻想曲」も第2番同様ヴィルトゥオジックな味わいを継承しています。前半の大きなカデンツァや、後半のカンタービレとリズミカルなダンスとの対比が特徴です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550820 |
有名すぎる第1番の影に隠れた存在になっている、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番ですが、近年は再評価が進んでいます。確かに楽曲冒頭のインパクトや結尾の周到さという点では、兄貴分に分があるかもしれません。しかしその他の部分に関しては、第2番の方が優れた部分も多いのではないでしょうか。大胆な技巧が炸裂する第1楽章の重量級のカデンツァ、ヴァイオリン、チェロも参加して三重協奏曲となる第2楽章(美しい!)など、素晴らしい聴かせどころが次から次へと続きます。シチェルバコフの超絶技巧は快調そのもので、とりわけ終楽章は、既存のいかなる録音も霞ませるような爽快さとなっています。(2007/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557824 |