チャイコフスキー, ピョートル(1840-1893)
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ホロヴィッツの名演によって、豪奢でスリリングなイメージが定着して以来、「躍起」に演奏されるようになってしまった第1番。しかしこの協奏曲はソリストの華麗な名技の発揮だけではなく、繊細で多彩な音のパレットを要求される作品でもあります。モイセイヴィッチは剛性な要素よりも、バランスと色彩感に勝る演奏を披露しており、この曲へのもう一つのアプローチの仕方を指し示しています。2番の「巨大」な第1楽章でも持ち前の優美さをもって、しかし矮小に陥ることなく楽々と弾きこなしているのは、まさにモイセイヴィッチの天賦のなせる技でしょう。(2001/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110655 |
協奏曲第1番は、誰もが知る冒頭に始まり、名技の限りを尽くすピアノを中心にロシア的ロマンを歌い抜く、永遠の名曲です。第3番は未完に終わった交響曲をもとに作曲者の没年に作曲されましたが、長くなり過ぎるとして第1楽章だけで止められました。豪快なカデンツァが聴き所です。これと同じ交響曲がもとになった未完の「アンダンテと終曲」は弟子のタニエフが補筆しました。ナクソスの誇る二人の鬼才、グレムザーのピアノとヴィトの指揮との激突も聴き物です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550819 |
チャイコフスキーのピアノ協奏曲といえば普通は第1番、超名曲であることは衆目の一致するところですが、やや耳タコであることもまた事実。たまには第3番でもいかがでしょうか? 未完成に終わった交響曲の素材によるリサイクル品であり、チャイコフスキーによる完成は第1楽章のみ、といった事情などから、いつのまにか「創作力の枯渇した駄作」という評価のみが一人歩きしてしまった、可哀相な作品です。特にタネーエフ完成の第2、3楽章相当(といわれる)部分「アンダンテと終曲」は、演奏・録音の機会は極めて少なくなります。しかし実は全楽章を通じて、華やかで美しい名曲だと信じて疑わないのは私だけ!?(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557257 |
第1番の陰に隠れていますが、「ピアノ協奏曲第2番」は第1番以上にピアノに難技巧を要求し、規模も更に大きな怪作です。気宇壮大な楽想、長大でスリリングなカデンツァ、そして特に、ヴァイオリンかチェロの協奏曲かと見まごうばかりのアンダンテの第2楽章などが聞きどころです。同じ調性による「協奏幻想曲」も第2番同様ヴィルトゥオジックな味わいを継承しています。前半の大きなカデンツァや、後半のカンタービレとリズミカルなダンスとの対比が特徴です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550820 |
有名すぎる第1番の影に隠れた存在になっている、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番ですが、近年は再評価が進んでいます。確かに楽曲冒頭のインパクトや結尾の周到さという点では、兄貴分に分があるかもしれません。しかしその他の部分に関しては、第2番の方が優れた部分も多いのではないでしょうか。大胆な技巧が炸裂する第1楽章の重量級のカデンツァ、ヴァイオリン、チェロも参加して三重協奏曲となる第2楽章(美しい!)など、素晴らしい聴かせどころが次から次へと続きます。シチェルバコフの超絶技巧は快調そのもので、とりわけ終楽章は、既存のいかなる録音も霞ませるような爽快さとなっています。(2007/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557824 |
突出した人気を誇る第1協奏曲の影で、チャイコフスキーのピアノ独奏曲は今一つ人気がないのが実情です。・・・が、実はとんでもないお宝の山なのです! スラヴ的な味わいをベースにして、ときには土臭く勇ましく、あるときには甘く切なく迫ったり、はたまた憂いに満ちたりと、チャイコフスキーの魅力はこの分野でも満開です。充実したピアノ書法にも支えられ、魅力的な楽想が次から次へと飛び出す「ドゥムカ」の多彩さ、「3つの歌曲の編曲」Op.16でのやるせないような歌等々、中毒性は高いです。「スラヴ行進曲」は実用本位のややヘッポコな編曲ですが、これすら御愛嬌といった感じで面白いかも!?(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553330 |
交響曲、バレエ曲などで知られるロシアの作曲家チャイコフスキー。彼は生涯を通じて数多くのピアノ曲も書いていました。これらの多くは彼の家族や親しい友人、音楽家たちに捧げられており、どれも詩的で温かい感情に満ちた音楽です。またピアノ学習者たちのための作品も多く、これらは当時の音楽市場で高い需要があったもので、ここに収録された「中級程度の12の小品」も、少し腕があがった学習者たちにとって、格好の練習曲になると喜ばれた曲集です。華やかなト長調の練習曲で始まり、特徴的なリズムを持つ「マズルカ」や、叙情的な「悲しい歌」など,多彩で表情豊かな作品が並びます。「ハープサルの思い出」は現在エストニア領である美しい町に滞在したときの印象が描かれた小品。穏やかな気候に恵まれた保養地で、ここでの印象を3つの小品として作曲。情緒に溢れた美しい作品です。ロンドンで学び世界で活躍するピアニスト、式守満美の演奏で。(2017/03/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573543 |
チャイコフスキーの「ピアノ三重奏曲」は「偉大な芸術家の思い出に」という副題で知られるように旧友、ニコライ・ルビンシテインへの追悼音楽です。悲痛な第1楽章の後に続く第2楽章は「主題と12の変奏」という変則的な構成を持つ作品で、演奏時間は50分を超える長大なもの。全編に渡りチャイコフスキーの旋律美が溢れる雄大な曲です。そのチャイコフスキーの訃報を受け、作曲されたのがラフマニノフの「悲しみの三重奏曲」。単一楽章でありながら、チャイコフスキーの影響も感じられる美しい作品です。(2019/10/30 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7825 |
ロシア音楽の伝統のひとつに「亡き芸術家を追悼するためにピアノ三重奏曲を作曲する」というものがあるのはご存知でしょうか?これを始めたのがチャイコフスキーで、アレンスキーからラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、シュニトケなどに受け継がれているものです。まずチャイコフスキーの作品は、1881年から1882年にかけて作曲されました。この曲は旧友であったニコライ・ルビンシテイン(モスクワ音楽院の初代院長を務めた)の死を悼んで書かれたもので、作品の献辞の言葉である「偉大なる芸術家の思い出に」という言葉が通称として広く愛されています。第1楽章の燃え立つような「悲歌」と長大で精緻な第2楽章の変奏曲が見事な対比を形作っています。かたやアレンスキーの作品は、1889年にモスクワで死去した名チェリスト、カルル・ダヴィドフの追悼音楽として作曲されたもの。こちらは古典的な4楽章形式で書かれ、第3楽章に置かれた「悲歌」がアレンスキーの悲しみを表現しています。美しく、力強く、そして悲しい音楽がここにあります。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550467 |