タールベルク, ジギスモント(1812-1871)
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第1集ではリスト、タールベルクとマルトゥッチ、そして自身のトランスクリプションを並べて、19世紀半ばから後半にかけての「家庭でのオペラの楽しみ方」を見事に再現したピアニスト、アンドリュー・ライト。第2集では更に珍しい作曲家の作品を用意して、華麗で巧みな編曲作品を聴かせます。編曲と言っても、トランスクリプションはどちらかというと原曲をそのままピアノに移し替え、様々な装飾を施すものが多く、パラフレーズは更に技巧的にしたものと言えるでしょう。また、メロディを自由に発展させた幻想曲などもあり、作曲家によって、元のアリアがどのように変化させられているかを聴き比べるのも面白いものです。/(2017/09/29 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25153 |
【現代モデル誕生直前に作られた二つのオリジナル楽器で、ロマン派の真の響きへ!】バロック期に宮廷楽団の楽器として弦楽合奏にいち早く加わり、近代的なオーケストラの歴史を早くから彩り続けてきた管楽器オーボエ。その発展史は意外に知られてはおらず、特に19世紀半ばにベーム式キーシステムが導入される前の楽器を独奏で聴ける機会は滅多にありません。ここでその未知領域に迫るのは、カナダの古楽器奏者でターフェルムジークやアリオン・バロック・オーケストラの一員として世界的な活躍を続け、ATMAレーベルで18世紀型のオーボエを使った録音を世に問うてきたクリストファー・パラメタ。演奏に使ったのは1835年パリ製のオリジナル楽器で、現代型の構造が発案される直前のオーボエの姿を伝える貴重なモデル。オリヴィア・シャムが弾くピアノもパリ・エラール社のロンドン支部で作られた1840年製オリジナルで、こちらも現代式の大型金属フレームが採用される少し前のモデルです。二人はショパンやベルリオーズがパリにいた時期、当時のオーボエのために綴られた作品を厳選。素材の温もりを感じさせる美音を通じ、初期ロマン派の作曲家たちが思い描いたであろう19世紀本来のオーボエの音色を現代に甦らせます。フランス革命期に活躍したジャダンのスリリングな短調作品からリストの好敵手たちの独奏曲まで、当時の楽器ならではの音色と響きで超絶技巧一辺倒ではない魅力に気づかせてくれるピアノの存在感も聴き逃せないところ。Ramee特有の美麗外装を裏切らない、確かな時代感に裏打ちされた初期ロマン派古楽器アルバムです。(2022/01/27 発売)
レーベル名 | :Ramee |
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カタログ番号 | :RAM2108 |
「3本の手」と呼ばれる派手なピアノ装飾技法で知られるタールベルクですが、彼のピアノ協奏曲は無数に書き散らされたオペラ幻想曲とは異なり、娯楽色よりも生真面目さを感じさせる作品となっています。といっても決して堅苦しい音楽ではなく、古典的な端正さと、随所にちりばめられている難渋な技巧のバランスよいミックスは、大変耳に楽しく響きます。また併録の独奏作品ではなんといっても「ベートーヴェンの思い出」の奇想ぶりが注目されます。もちろん副題どおりベートーヴェンの第7交響曲がメインの素材となっていますが、そこに第5交響曲が珍妙な乱入を果たすハチャメチャさが、彼の意外な一面を見せてくれています(ちょっとアルカン的かも?)。(2000/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553701 |
タールベルクはリストの最大のライヴァルであり、リストは彼からショパンやパガニーニに匹敵する影響を受けました。すなわちタールベルクなくしてリストはなく、彼が19世紀以降のピアニズムの歴史に与えたインパクトは絶大といえましょう。彼の名は、特に華麗なアルペジオ奏法とともに語られることが多いのですが、実はそれは彼の持つ豊かで至難なピアニズムのほんの一例に過ぎないということは、残念ながらあまり知られていません。ベルリーニの美しい旋律の数々を、タールベルクがいかにして豪華絢爛たる超絶技巧の絵巻物に仕立て上げたか、是非とも実際の音でお確かめ下さい。いやはやとんでもない難曲達です・・・*8.223355の再発売品(2001/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555498 |
スイス出身のピアニスト・作曲家、ジギスムント・タールベルク。14歳の時にロンドンでモシェレスにピアノを学び、同年5月に最初の公開演奏会を開催。以降、フンメルやツェルニーに指導を受け、1835年にパリへ赴きピアニストとして喝采を浴びます。作曲家としてはフランツ・リストを凌駕するほどの華麗なピアニズムが味わえるオペラのトランスクリプションやピアノ協奏曲を残しました。この『ポジリッポの夜会』は2021年5月に発売された6枚組BOXからの分売で(原盤はMARCO POLO)、タールベルクが晩年を過ごしたポジリッポ(ポジリポ)の生活から生まれた小品と、タイトルが示すようにロッシーニのアリアを素材とする曲が混在する全24曲で構成された曲集。彼の出版社は各々の曲にメンデルスゾーンの『無言歌』のようなタイトルを付けることを提案しましたが、彼はそれを拒否。基本的に速度記号のみが記されています。どの曲も若い頃のタールベルク作品のような派手な技巧を誇示することはありませんが、甘く美しい旋律に溢れ、簡素でありながら上品な味わいを持っています。演奏は1954年イタリア生まれのフランチェスコ・ニコロージ。超絶技巧の持ち主で、タールベルク国際研究センターの会長として作品の研究、普及に努めています。(2022/07/08 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555668 |
必殺技を繰り出してピアノ勝負! などというと何かマンガの設定のようですが、19世紀にはそんなことも史実としてありました。当時ヨーロッパを席巻した二大ヴィルトゥオーゾ、かのフランツ・リストとタールベルクによる大一番が、実際に行われたのです。その際にタールベルクが演奏したのが、当盤収録の「モーゼ」幻想曲で、この曲のクライマックスでは、彼の必殺技であった「三本の腕」の技法が大々的に展開されています。中声部に置いたメロディーの上下をアルペジオの奔流で囲い、超絶的な演奏効果を得るこの技法は、後世のピアニズムに絶大な影響を与えた、エポックメイキングなものといえましょう。*8.223366の再発売品(2002/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555501 |
世界中の批評家、聴衆から「電撃的なピアニスト」、「善意の天使による演奏」と絶賛される若きウクライナのピアニスト、ヴァレンティナ・リシッツァ。NAXOSにも彼女が伴奏として参加したCD(8.572506)があり、その才能の片鱗を知ることはできたのですが、「もっともっと聴きたい」とフラストレーションのたまりがちな1枚でもありました。今作では、そんな彼女の多彩な才能をたっぷりと味わっていただけることと思います。力強いベートーヴェン、一転してロマンティックの極みとも言えるシューマン。この2作品だけでも彼女の表現の幅広さを実感していただけるはずです。超絶技巧を知りたければタールベルクを聴いてみてください。その恐ろしいほどの指の回り方に舌を巻くことでしょう。そして最後のリスト。彼女がなぜ「恐ろしいまでの才能」と称賛されているのかが直感でわかるはずです。(2013/02/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572491 |