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ジェルヴェーズ, クロード(1525-1560)

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    アテニャン/ブル/バード/ペ/シュミット/セルミジ:オルガン作品集(ジャコヴァ)

    チェコの若きオルガニスト、ルシエ・ジャコヴァによる興味深い1枚です。ここで演奏されているのはルネサンス期の珍しいレパートリーで、曲によっては歌や太鼓も用いられるという、とても楽しい音色が溢れています。作者不詳の曲も多いのですが、15世紀から16世紀にかけて、こんな曲が巷で流行していたと思うと嬉しくなってしまいます。若干舌足らずなジャコヴァの歌もなかなかチャーミングです。演奏されているオルガンはフランスにおける歴史的銘器であるロゼ・オン・ブリ教会のもの。熟成された音色が楽しめます。(2015/02/25 発売)

    レーベル名:Orlando Records
    カタログ番号:OR0011

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    完璧に踊るには - 13~16世紀のヨーロッパ宮廷舞曲(イントゥ・ザ・ウィンズ)

    【限りなく中世ヨーロッパ風。昔日の管楽器の音色とアクセントが痛快!】十字軍遠征のあった13世紀から人文主義文化が盛り上がるルネサンスの16世紀まで、ヨーロッパ宮廷人たちの暮らしを折にふれ彩り続けたのが、宮廷舞踏と音楽でした。文字が読めて紙とインクを使えた宮廷人・知識人たちが書き残した当時の写本や初期印刷物の数々をもとに、ここでは中世から近世に至るヨーロッパ宮廷舞踏の音楽の数々を、入念に再現製作された当時流の様々な管楽器のアンサンブルで演奏。管楽器は金管・木管とも宮廷の楽師たちが頻繁に演奏していたことは当時の史料からも裏付けられますが、現代のオーケストラ楽器ともバロックの古楽器とも違う素材感豊かなその響きは、曲の古風な節回しや和声とあいまって昔日のヨーロッパ宮廷文化の気配を強く喚起してやみません。演奏は中世音楽の専門家も多いフランスのトゥールを拠点とするイントゥ・ザ・ウィンズ。軸となるのは15世紀イタリアの舞踏家コルナッツァロによる欧州初の宮廷舞踏指南書で(アルバムタイトルもここから取られています)、そこから数世紀遡っての中世舞曲の数々やルネサンス期の楽曲も、それぞれの時代の定番と言ってよい名曲がほどよく織り交ぜられており、古い舞曲のリファレンスとしても十分お勧めできる内容となっています。(2023/05/12 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC452

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    ジャヌカン/フェスタ/ノッラ/アルカデルト/モーリー:室内楽作品集(ムジカ・フレスカ)

    (2010/06/01 発売)

    レーベル名:Divox
    カタログ番号:CDX-79804

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    シュザンヌはある日~リュートの黄金時代とフランス音楽史(ティクシエ)

    【欧州古楽界の新世代を担うリュート奏者、その親密な語り口が映える充実選曲】中世からルネサンスにかけての詩歌に通じた古楽歌手ローラン・ティクシエを父に持つ新世代のリュート奏者、アルバン・ティクシエ。初のソロ・アルバムでは、欧州知識人たちの間でリュートが重要な独奏楽器としてひときわ重宝された中世~ルネサンス期のフランス音楽に光を当てました。10才の頃には父が出演する古楽祭でルネサンス舞踏を披露、その頃からリュートを学んでいたアルバン・ティクシエの紡ぎ出す音楽は、広範な活躍で知られる彼の師匠ミゲル・アンリが「現代人にとっては異質なはずのリュートという楽器と、驚くほど親密に打ち解けている」(ライナーノート序文より)と語る通り、全く気負いを感じさせずに数世紀前の音楽を「いま」に息づかせる泰然自若の語り口が大きな魅力。トルバドゥール(南仏の中世詩歌人)たちの黄金時代から、声楽名作の編曲を含むリュート独奏向け楽譜が激増したルネサンス期を経て、プレトリウスが書き留めたフランス宮廷舞踏の世界を垣間見つつ音楽史を広く概観できる選曲を、このうえなく自然な語り口で一編のプログラムにまとめています。ALPHAと並んで古楽の名盤が多いZig-Zag Territoiresレーベルでの仕事が知られるエンジニア=プロデューサーのフランク・ジャフレが録音技師を務めており、精妙なエンジニアリングで、古楽器ならではの雑味を含んだ美音を細やかなニュアンスまで克明に伝えてくれるのも嬉しいところ。師や父と共に本人も執筆しているライナーノート(仏語、英語)の味わい深い文章と共に「古楽に接する」ことの魅力を十全に味わえる1枚に仕上がっています。(2024/04/26 発売)

    レーベル名:En Phases
    カタログ番号:ENP016

  • ハリー・アウア・キング - チューダー王ヘンリー8世のための音楽

    チューダー王ヘンリー8世(1491-1547)は、イングランド王家史上最高のインテリであるとされ、ラテン語、スペイン語、フランス語を理解し、スポーツにも才能を発揮、また音楽にも造詣が深かったことで知られています。また幾つかの合唱曲の楽譜も現存、文化史にも名を残しています。このアルバムは、そんな王自身の作品とその時代の音楽を集めたもので、世俗曲から宗教曲まで、16世紀のイギリス文化の華を感じさせる好企画となっています。テノールのチャールズ・ダニエルズは、当時の言葉を古式ゆかしき発音で見事に歌い上げ、およそ500年前の音楽を生き生きと表現しています。(2012/12/19 発売)

    レーベル名:Carpe Diem
    カタログ番号:CD-16292

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    緑の森の木陰で(エスタンピー/デリック)

    果たしてロビン・フッドは実在したのか?議論が絶えないロビン・フッド伝説は、中世の吟遊詩人から現代映画に至るまで我々の関心を惹き続けています。ロビンにまつわる中世音楽を中心に概観したこの魅力的なプログラムを提供するのは、イギリス古楽界をリードするグループ、エスタンピ。この多彩な楽器の音色(特にパーカション)、思わず踊り出したくなる舞曲のリズム、ハートにダイレクトに響く人間の美しい声をお聴き下さい。たとえ題材に関心がなくても感覚的に楽しめる音楽揃いのナクソス古楽に新たな名盤が加わりました。(1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.553442