アンタイル, ジョージ(1900-1959)
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2014年から6年間のを歳月をかけて完成したCapriccioの注目シリーズ「モダン・タイムズ・エディション」。アルバム毎に1人の作曲家の作品を取り上げ、その多彩な作風を追求する企画であり、20世紀に活躍した作曲家たちの「何らかの事情でコンサートのレパートリーから消えてしまった」ものの、21世紀の今日、少しずつ再評価され始めた作品を網羅しています。( 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C7337 |
【名手ティアンワ・ヤンが弾く"音楽の悪童"アンタイル、4つのソナタ】ニュージャージー生まれのジョージ・アンタイルは、1920年代にヨーロッパで演奏旅行を行い「狂乱の時代」のパリではピカソやストラヴィンスキーらと交流を持ち、ピアニスト兼作曲家としての経歴を確立させました。このアルバムに収録された4曲のソナタのうち、最初の3曲はこの時代に作曲されたもので、第1番は詩人エズラ・パウンドの恋人でヴァイオリニストのオルガ・ラッジのために作曲されており、ストラヴィンスキーの影響と、当時のパリの洒脱な雰囲気を併せ持ったユニークな作品です。よりジャジーな第2番は、20世紀初めのフランスに起こった前衛美術運動「キュビズム」を音楽で表現しようと試みた作品もので、雑多な旋律の中にドラムが効果的に使われています。第3番はストラヴィンスキーの激しいリズムを更に追求した作品です。1947年から48年にかけて作曲された第4番は、バロック時代の様式を採用。とりわけ第2楽章は6小節の主題が10回変奏されるというパッサカリアの形式が用いられています。華麗な終楽章「トッカータ」も機知に富んだ音楽です。(2023/06/09 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559937 |
「デュオ・オデオン」は、当時アリゾナ州立大学での博士課程に在籍していたヴァイオリニストのハンナ・レランドとピアニストのエイミー・フィンチャーによって2014年に結成されたアンサンブル。古典から現代まで幅広いレパートリーを持ちますが、なかでもアメリカ近代音楽の研究と演奏に着目、ほとんど知られていない作品の発掘に力を注いでいます。現在、彼らが魅了されているのはアンタイルのヴァイオリン作品です。このアルバムに収録された3作品は、彼の親友で協力者だったヴァイオリニスト、ヴェルナー・ゲバウアーのために書かれたもので、どれも作曲当時のハリウッドを彷彿させる濃厚なロマンティシズムを湛えており、アンタイルとゲバウアーの良きコラボレーションが伺われます。中でも、映画音楽「ばらの精」からのワルツは、ゲバウアー自身がピアノとヴァイオリンのために編曲し、ゲバウアーの息子マルクが2016年に遺品の中から発見したレアな作品です。(2018/08/24 発売)
レーベル名 | :Sono Luminus |
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カタログ番号 | :DSL-92222 |
1918年にジャン・コクトーが発表した評論「雄鶏とアルルカン」。これまで流行していたワーグナーやドビュッシーの色彩豊かな音楽を「アルルカン」に例え、シンプルなサティの音楽を「雄鶏」と呼び、装飾をそぎ落とした音楽を擁護するコクトーの意見は、第一次世界大戦後の荒廃したパリに新しい音楽美学をもたらしました。ちょうど同じ頃、目覚ましい発展を遂げていた木管楽器(特にフルート)のために、この美学に基づいた軽妙でシンプルな作品が多く作曲され、これらは現在でも奏者たちの大切なレパートリーになっています。このアルバムでは世界初録音を含む、多彩な作品を収録。プーランクやオーリックをはじめ、タンスマンやハルシャーニーなど、当時フランスで活動していた他国の作曲家たちまでが、この美学に影響を受けていたことがよくわかります。(2019/06/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.579045 |
アメリカの前衛作曲家アンタイル。彼は1926年に発表した「バレエ・メカニック」で賛否両論を巻き起こし、その進歩的な作風は遠く離れた日本にも影響を与えています。しかし、1930年を過ぎると次第に伝統的な手法を取るようになり、さらに1940年代から映画音楽に手を染め、その作風は少しずつ時代を後退し、晩年は後期ロマン派に近い音楽も手掛けるようになったことは、彼の評価を難しくしているともいえるのではないでしょうか。このオペラ「兄弟」も1954年に作曲されたもので、つの1幕オペラの中の一つとして書かれました。聖書の「カインとアベル」の物語を、戦後のアメリカの労働者階級に置き換え、初演当時は好評を博したものの、その人気は長く続くことなくいつしか忘れられてしまった作品です。今回ヨーロッパで録音されたことで、また人気が再燃するのでしょうか?色々な意味で興味深いアルバムです。(2011/03/16 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777545-2 |
アメリカのピアニスト、作曲家ジョージ・アンタイル。自らを「音楽の悪童」と名乗り「バレエ・メカニック」をはじめとした前衛的で奇妙な作品を数多く書き、スキャンダルを巻き起こしたことで知られています。このアルバムに収録されているのは、1930年代から1940年代にかけて書かれた4つの作品で、「年代を追うごとに伝統的になっていく」と言われる彼の作風の変遷を辿ることができます。2曲の弦楽セレナードは、いずれも1947年から1948年にかけて作曲されており、当時、映画音楽やオペラで成功を収めていたアンタイルらしく親しみ易い雰囲気を備えています。なかでも第1番は、彼自身の「交響曲第5番」と「交響曲第6番」と同じ素材が使われるなど多くの共通点が見られます。「黄金の鳥」は1921年の作品で中国風の味付けがなされたエキゾチックな音楽。1934年の「夢」は振付師バランシンの依頼によって作曲された新古典派風の様式による色彩的な音楽です。(2019/12/27 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555196-2 |
自叙伝「音楽の悪童」で知られるアメリカの作曲家、ピアニスト、ジョージ・アンタイル。ストラヴィンスキーに強く影響された「バレエ・メカニック」など前衛的な作品が良く知られていますが、晩年は映画音楽などの気楽で楽しい作品も手掛け、こちらも大人気を誇っていました。「ジャズ・シンフォニー」は現在、1955年に改訂された「ピアノ1台とオーケストラ」のヴァージョンの演奏機会が多いのですが、こちらは原曲であるピアノを3台必要とするヴァージョン。この時代を席巻していた“ジャズ風味”にどっぷり浸かった華やかで楽しい曲です。ヘミングウェイの小説に基づいたバレエ音楽「Capital of the world」は奇想天外な物語。バーンスタインにも影響を与えたこの作品、ここでは組曲版が奏されています。(2017/06/30 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5309 |
自称「音楽の不良少年」を標榜したアンタイルの代表作が、4台のピアノに2台のシロフォン、各種打楽器に加え、大小の電動ベルやプロペラ! までを動員する恐るべき画期的怪曲「バレエ・メカニック」です。この特殊な編成から容易に想像できるように、硬質な響きと騒音まがいのサウンドと刺激的なリズムの饗宴が全編を支配するこの曲ですが、19世紀以前には全く考えられなかった全く新しく、そしてカッコいい音楽といってよいでしょう。その他の収録曲はそういった前衛性が後退し、大分作風が丸くなってからの作品ですが、引き締まった編成から生まれ出てくる音楽はかなかに緊張度の高いもので、こちらも聴きごたえ十分です。(2001/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559060 |