ビクシオ, チェザーレ・アンドレア(1896-1978)
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20世紀前半には、ラジオや映画を通じて数多くのスター歌手が誕生しましたが、1902年にイタリア・フローレス近郊のサン・フレディアーノで生まれたカルロ・ブティも、その一人です。クラシック音楽畑で研鑽を積んだ後、ナポリ・ソングをはじめ、イタリアのポピュラー・ソング界で活躍。軽やかさと甘さをたたえた歌い口は、SP盤を通じて、広く知られ、アメリカはもとより、南アメリカでも愛されるようになりました。当アルバムの1曲目に収録されている《美しい娘》は、チャイコフスキーが《イタリア奇想曲》の中で用いた晴れやかなメロディの曲ですが、それを実に親しみやすく歌い上げているブティのポップなセンスが、見事なまでに光っています。(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Nostalgia |
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カタログ番号 | :8.120596 |
ドイツの伝説的テノール歌手フリッツ・ヴンダーリヒ。35歳という短い生涯でしたが、残された録音からは彼がいかに素晴らしい歌手であったかが、ひしひしと伝わってきます。この2枚組には「1950年代のヒット曲」が収録されており「知られざるヴンダーリヒ」を存分に楽しむことができます。現在も多くのクラシックの歌手たちがオペラの舞台だけでなく、テレビにも出演し、ポピュラーのヒットナンバーを歌い人気を博していますが、この時代もそれは変わることなく、とりわけテノール歌手たちは、甘い声を生かして、ラヴ・ナンバーを滔々と歌い上げていました。ヴンダーリヒもその例に漏れず、「グラナダ」や「トリトンバ」などを熱く甘く歌い上げています。ブックレットには彼の娘であるバルバラが提供した珍しい写真やエピソードを掲載。また、曲によっては、彼自身がトランペットを吹き、曲に強烈なアクセントを与えていたりと実に興味深い演奏が楽しめる2枚組です。このアルバムの復刻にあたっては、入念なリマスタリングが施されており、ブックレット(ドイツ語・英語のみ)には、その経緯が使用機材の写真も交え、詳細に記されています。まさに「古き宝物を丁寧に磨く」かのようなエンジニアたちの良い仕事も味わってください。(2017/03/24 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19029CD |
65歳になったジーリは55年にカーネギー・ホールで3回にわたる引退リサイタルを行いました。このCDはその3回の演奏会の模様が収められた、ザ・ジーリ・エディションの完結編です。彼のトレード・マークであった甘い声、自然な呼吸のように流麗にメロディー・ラインを構築する技、張りのある高音、そしてなにより弱声の際立った美しさ、それらはカーネギー・ホール最後の舞台においても、全く衰える兆しを見せませんでした。取り上げられた曲は、いずれもそういったジーリの唱法がいかんなく発揮される曲ばかりですが、とりわけトラック[6]の「ローエングリン」の耳元で囁くかのような弱声は、「引退記念」というイベントを抜きにしても、名唱の筆頭に数えることができるでしょう。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111104 |
20世紀前半のオペラ界を支えた立役者たちは、そろって美声の持ち主と決まっていました。ディクションに多少難があっても、ハイCが決め手にならなくても、彼らの甘い声と個性あふれる叙情味豊かな歌い回しは、「声の芸術」を楽しみたいという聴衆の心を強くつかんでいました。そういった歌手たちがひしめき合う時代において、ひときわ美声で名をはせたのがジーリです。朗々と響き渡るフォルテシモは言うに及ばず、地の声を生かしたピアニシモ~ソット・ヴォーチェの美しさは、他の男声歌手たちと一線を画すものでした。このCDの1曲目に収録された「フィデリコの嘆き」の、細くしかし途切れることのない絹糸のような唱法は絶品です。(2005/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110272 |
40代半ばを過ぎたジーリは、生来の柔らかい歌い口に加え、力強さと円熟した充実感も増し、まさしく黄金の声を響かせていました。このCDではカンツォーネなどのポピュラー名曲を多く収録、当時圧倒的な人気だったジーリがいかにイタリア国民を熱狂させていたかを改めて思い起こさせてくれます。また「ジョヴィネッツァ」と「ローマへの讃歌」というファシスト党に利用された歌もジーリ人気を当てこんだもの、大戦前夜の空気を今に伝える貴重な時代の証言でもあります。(2005/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110270 |
ジーリがメトからヨーロッパに戻った1933年から1935年まで、全ヨーロッパのイタリアオペラ界に君臨していた時期の録音。全22トラックのうち15がミラノでスカラ座のオーケストラと共演した録音。1933年の2曲はことのほか素晴らしい歌で、「アンドレア・シェニエ」も「カヴァレリア・ルスティカーナ」も後の全曲録音よりも優っています。豊かな呼吸で歌いまわすカンタービレの美しさはググッときます!ジーリを語る上で欠かすことのできない至高の歌です。(2005/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110269 |
ジーリ・エディションもついに10巻に到達。このCDには1938年から40年にかけて、ジーリ40代末の録音が聞けます。この中ではなんと言っても、ジーリ全録音の中でも絶品中の絶品、プッチーニの「マノン・レスコー」の船場の場面が聞けるのがオペラ・ファンにはたまらないでしょう。その他にも素晴らしいアリア、カンツォーネなどが多数ある他、珍しくドイツ語で歌ったシューベルトのセレナード、ブラームスの子守歌も収録。オバート=ソーンの復刻も極めて良好!(2005/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110271 |
1926年にベルリンで上演されたレハールの喜歌劇《パガニーニ》のタイトル・ロールで大成功を収め、スター歌手という枠を超え、映画や放送でも活躍した男。それが、リヒャルト・タウバーだ。しかし、父親がユダヤ系だったタウバーは、ヒトラー政権の誕生後、いち早くイギリスに亡命。その時期以降のロンドンでの録音を集めたのが当アルバムである。甘さと勢いを兼ね備えた独特の歌いまわしは、もちろん健在で、ハーバート、ポーター、ノヴェロ、ロジャースなどの米英系のナンバーをはじめ、本来はドイツ語で歌われる喜歌劇の英語による歌唱も、実にすばらしい。後にムード・ミュージック界の大御所となるメラクリーノとの共演を収録しているのも朗報だ!(2004/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Nostalgia |
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カタログ番号 | :8.120752 |