伝承
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時と空間を超え、祈りの音楽は常に、人の心に染み渡る美しいものです。当盤に収録されたのは、ユダヤの会堂であるシナゴーグで歌われる典礼。西欧のセファルディの音楽がアメリカに伝わり、植民地時代から現代に至るまで伝えられてきたものです。チャントは、お馴染みのグレゴリオ聖歌に似て、男声のユニゾン(時にオクターヴ上で児童が参加)で歌われます。合間に聖書の言葉を読み上げるカントールの声質は、いささか風変わりかもしれませんが、雰囲気を損なうものでは全くなく、むしろ独特のエギゾチックな味わいがあります。チャントやワールド・ミュージックを愛好する方にお薦めしたい、貴重な録音です。(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559411 |
このアルバムから最初に流れてくるのは、何とも不思議なセネガルの民謡です。「なぜ?」と思う間もなく、作曲家による「マニフィカト」が始まります。この新鮮な驚きと言ったら!1946年イギリス生まれのスウェインは、ロンドンで学んだ後、パリでメシアンとともに研鑽を積みました。彼は多くの合唱作品を書いていて、ここでは30年に及ぶ作曲生活の中から生まれた4つの曲を聴くことができます。このマニフィカトは1982年に彼がセネガルを訪れた際、聞いたジョラの民謡「おお、ラルム」を元に書かれています。湧き上がるようなパワーが写し取られた興味深い作品です。その後、イギリスに戻った彼が書いたのが、40部の合唱とチェロ独奏からなる「沈黙の地」です。あまりにも切ない挽歌に胸が痛みます。イスラエルとパレスチナでわが子を失い悲しむ母親に捧げられた「スターバト・マーテル」はラテン語のテキストにアラム語、ヘブライ語、アラビア語などのテキストを織り交ぜながら進みます。最後のモテットでは、全ての言葉が溶け合うことで平和への祈りを表すというもの。決して聞きやすい音楽とは言えませんが、じっくり耳を傾けていただきたい1枚です。(2011/01/12 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572595 |
「マーチ王」として知られるスーザですが、彼はワルツやオペレッタなど多くのジャンルに渡って作品を書きました。このアルバムに収録された2曲のユモレスクも珍しい作品。「On the 5.15」は1915年に流行したポピュラー・ソングを元にしており、今回の録音にあたってはD.スターン版を収録、曲の途中でブライオンの声が聞こえる楽しい作品に仕上がっています。もう1曲のユモレスク「バンド・ケイム・バック」はロータリー・クラブでの昼食会でのバンドのメンバーたちの処遇を描いた作品。他にはトロンボーンが活躍する「ファイティング・レース」、3人の女声が声を競う「未確定の宣言」などユニークな曲を収録。よく知られる民謡「わらの中の七面鳥」で全編が締めくくられます。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559839 |
美しいバロックの街、レッチェに生まれたティート・スキーパは、生地の南イタリア的美質をそのまま声に宿したような、天下の美声テノールでした。南国の楽園的陶酔感が溢れる歌で、オペラはもちろん、カンツォーネ、映画音楽、流行歌など、あらゆる分野で絶大な人気を博しました。元々作曲家を目指していたスキーパは、どのようなタイプの歌でも彼の優美さを最大限に発揮できるだけの知性もあり、そこがまた彼を偉大にしているところでもあります。このCDには1922年から24年までの30代前半の全盛期の歌がたっぷり楽しめます。スキーパの自作自演、ギター弾き語りもあるという芸達者ぶり!(2005/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110332 |
英国音楽を得意とするSOMMレーベルが力を注ぐスタンフォードのアルバム。今回は歌曲集の登場です。北アイルランドの景勝地「クーシェンドール」をタイトルに持つ組曲をはじめ、世界初録音となる12曲が含まれたこのアルバムには、スタンフォードの母国であるアイルランドの民謡の旋律や詩を用いた曲が収録されており、その郷愁に満ちた楽想からは、作曲家の様々な思いを感じ取ることができるでしょう。ブックレットにはスタンフォードの伝記作家ジェレミー・ディブルによる曲目解説(英語のみ)を収録。メゾ・ソプラノのシャロン・カーティとバリトンのベンジャミン・ラッセルの味わい豊かな歌唱でお楽しみください。(2024/02/16 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0681 |
スコットランド出身のロナルド・スティーヴンソンのピアノ曲第3集。もともと優れたコンサート・ピアニストとして名を上げ、ベートーヴェンやラフマニノフの巧みな解釈で知られていましたが、「DSCHによるパッサカリア」などの難解で演奏困難な数々のピアノ作品は超絶技巧を愛する人々の間で話題となり、近年作曲家としての知名度も高くなっています。彼は友人グレインジャーの影響を受け、世界の民謡にも強い関心をいだき、各国の伝統音楽のテイストを生かした作品を書き上げました。この第3集にはアフリカから中国、ガーナなどの音楽を元にした特色豊かな作品を収録。グレインジャーの「ヒル・ソング」の編曲も含まれた興味深い1枚となっています。(2019/03/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0403 |
ストラヴィンスキーをマニアックに究めたいという方にお薦めする一枚。スペシャリスト、クラフトの指揮だから演奏も安心です。特徴は編曲版を多く収録したこと。「パストラール」はヴァイオリンと木管四重奏版、「兵士の物語」は7人で演奏する版、「きつね」は英語版、「ロシア風スケルツォ」はオリジナルのジャズバンド版(特にお薦め!)、「ヴォルガの舟歌」の管弦楽版など、珍しいヴァージョンが並ぶのは、極めて貴重です!この他、日本人なら聴き逃せない「日本の3つの抒情詩」などの魅力的な歌曲、さらに無伴奏クラリネット作品を収録。MusicMastersとKoch Internationalレーベルの再発売盤です。(2007/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557505 |