イサシ, アンドレス(1890-1940)
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スペイン、ビルバオ(北部の都市)出身のアンドレス・イサシ(1890-1940)。現在ではほとんど忘れ去られてしまった作曲家ですが、ここで聴ける弦楽四重奏曲はなんとロマンティックで美しいのでしょうか?スペインらしさよりもドイツ・ロマン派、もしくは北欧音楽の情緒を湛えているのは、彼が師事したフンパーディンクの影響によるものでしょう。グリーグやドヴォルザークにも似た楽想を持つ「弦楽四重奏曲0番」(死後出版)は、とりわけ若々しい息吹が感じられる佳作です。その12年後に書かれた第2番は、一転モダンな音楽となっています。この曲の第3楽章に現れるフーガは、組曲第2番の第3楽章が発展したもので、こちらは管弦楽作品集(8.557584)で原型を聴くことが可能です。NAXOSレーベルは、イサシの弦楽四重奏曲の3集からなる全集を刊行予定です。(2012/08/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572463 |
スペイン、ビルバオで生まれた作曲家アンドレス・イサシ(1890-1940)。若い頃ベルリンに留学し、フンパーディンクに師事したためか彼の作品には後期ロマン派の影響が強くみられます。しかし当時のスペインではこのようなドイツ的な音楽はあまり人気を得ることもなく、一時はピアニストとして活動するも、結局は小さな村で鳥の声の研究をしながらひっそりと暮らしたのでした。彼の音楽はここで聴ける弦楽四重奏でもわかる通り、表情豊かで美しいものです。第4番はまるでルクーやドビュッシーのような洗練されたメロディと雄弁なテーマを持つ、絶妙にコントロールされた柔らかい作品です。各楽器の対話は活発であり、時には半音階的な和音に彩られながら曲が進んでいきます。未完に終わった第3番は、幅広く劇的な序奏からめまぐるしく表情を変えて行き、途中で荘厳なフーガとなります。最後に置かれた3つの小さな曲については、ほとんど詳細がわかりませんが、どれも考え抜かれた精緻な筆致を持った作品です。(2013/12/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572464 |
スペイン、ビルバオ出身のアンドレス・イサシ(1890-1940)の弦楽四重奏曲集も、この第3集で完結となります。19歳から留学していたベルリンで師事したフンパーディンクの影響は、1914年に故郷ビルバオに戻っても変わることなく、晩年に至るまで、その豊かなメロディに自然の音を取り入れた美しい作品を数多く書き残しました。ただ、当時のスペインではこの作風は受け入れられず、結局これらは忘れられてしまうことになったのです。彼はベルリンに到着する際、ビルバオ時代の作品は全て破棄するつもりだったようですが、このアルバムに収録された第1番は、自身で改訂しストックホルムで発表されたもので、ゆったりとした風情が印象的な四重奏曲です。第5番はブラームスに捧げられた作品で、彼の死後2年を経た1942年に初演されました。こちらは雄弁で起伏に富んだ主題を持つ第1楽章と、切ない風情を持つ第2楽章がとりわけ印象的です。またヴァイオリン・ソナタからはリヒャルト・シュトラウスの影響も感じられます。ゆったりと包み込むような暖かさに満ちた音楽です。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572462 |
リヒャルト・シュトラウスばりの高揚と情熱がいっぱいの第1楽章も良いですが、まず何は無くても「交響曲第2番」の第4楽章からお聴きください。対位法的に展開されるロシアの聖歌風の旋律は、日本人なら誰しも、かの有名なドイツ民謡(どの曲かは聴いてのお楽しみ)の冒頭と酷似しているのに気づくことでしょう。この旋律でわかりやすく盛り上がってくれるのが、管弦楽ファンには無性に嬉しい隠れた一品です。スペイン出身で、ベルリンに渡りフンパーディンクらに作曲を学んだイサシ。残念ながら今日では殆ど忘れられていますが、確かな作曲技法に裏打ちされた古典的管弦楽曲は、聴きごたえ十分です。(2004/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557584 |