アルフテル, ロドルフォ(1900-1987)
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スペインに生まれ、内戦により後半生を亡命したメキシコで送ったアルフテル、その音楽の底流には民族主義的な要素が流れていますが、ハキハキとしたリズム感覚とスパイスの効いたハーモニー、そして音を重ねすぎない簡明なオーケストレーションと、その表面はむしろ新古典主義風な装いをしています。例えばピアノ独奏を含む「協奏的序曲」など、あたかもストラヴィンスキーのように響きます(中間部には一瞬ラヴェルのピアノ協奏曲かと思うような一シーンもあり)。また飛び切りユニークなのは、7人の打楽器アンサンブルのための「パキリストリ」でしょう。打楽器だけでもこんなに多彩な表現ができるのかと、驚かされること間違いなしです。(2005/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557623 |
マドリード生まれのロドルフォ・アルフテル(1900-1987)はドイツ人の父親とカタロニア人の母親の間に生まれ、音楽を愛する母親の影響で音楽家になりました。同じく作曲家のエルネストは弟クリストバルは甥にあたります。作曲は独学で学んだと言われますが、彼はほとんどのジャンルの音楽を書きあげ、またスペイン近代音楽の発展にも大きく寄与した人です。このアルバムにはピアノ・ソナタと室内楽が収録されています。1981年、彼が81歳の時にメキシコの芸術アカデミーから委嘱された「霧の来客」はスペインのロマン派の詩人グスターボ・アドルフォ・ベッケルに霊感を得た作品です。フルートとピアノのために書かれています。ピアノ・ソナタは円熟の時期に書かれた闊達な作品で詩的情緒とラテンのリズムが融合した興味深い作品です。(2011/04/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572418 |
スペインで生まれ、メキシコでも活躍した作曲家ロドルフォ・アルフテル(1900-1987)の室内楽作品集第2集です。古き伝統と、新世界の影響を受けつつ、ほぼ独学で曲を書き上げたことで知られています。第1集(8.572418)で聴くことができるピアノ・ソナタも魅力的ですが、こちらの第2集はもっと多彩な楽器で奏する彼の音楽が楽しめます。ルネッサンスやスカルラッティなどの古典からの引用が感じられるかと思えば、舞曲のリズムが際立つ作品もあり、一時も飽きることがありません。演奏者たちの素晴らしい表現にも脱帽です。(2011/07/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572419 |
第1 集(8.572418)、第2 集(8.572419)で、その類い稀なる世界を見せてくれたロドルフォ・アルフテル(1900-1987)。この第3 集では、弦楽四重奏曲で幕を開けます。古典的な4 楽章形式を取り、十二音を用いた色彩的な移ろいを伴う、活動的な第1 楽章から何とも魅力的な音楽が展開されます。第2 楽章の冒頭で奏される美しいチェロの調べは周囲の嘲笑めいた音にかき消され、活発なダンスであるスケルツォを経て、力強い終楽章を迎えます。作曲家が書いた唯一つのチェロ・ソナタはヒスパニックのリズムに彩られたもので、抒情的な旋律と刺激的な動きが絶妙に組み合わされた曲。ゆったりとした楽章での暖かい表現は美しさの極みです。彼の2 番目の弦楽四重奏曲である「3 つの楽章」と実質的に3 番目の弦楽四重奏曲である「8 つのティエント(試み)」は、この形式の「極限の姿」を模索する上で生まれたものでしょうか。実験的な音の連なりの中にも、美しいメロディが散見されるところが、この作曲家の特徴なのかもしれません。(2011/09/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572420 |