メンデルスゾーン, フェリックス(1809-1847)
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ピアノソナタ第3番は、作品番号とは裏腹に若い時期に書かれた作品で、ベートーヴェン風の第1楽章からメンデルスゾーン丸出しの第2・3楽章、妙に不安定な終楽章へと続くユニークな作品です。続く幻想曲は第1曲が「花束」、第2曲が「花」、第3曲が「小川」からインスピレーションを得て作られた作品で、傑作として知られています。特に第1曲最初の旋律は魅力的です。そしてこのアルバムでの拾い物は9曲目。ほとんど知られる事のない作品ですが、美しいアンダンテに続く短調のプレストが甘さと情熱を兼ね備えたメンデルスゾーンならではの名品! 酔えます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553186 |
いかにもボンボン育ちのお坊ちゃま風「情熱的で爽やかな短調」が大好きな、メンデルスゾーンの本領が発揮された一枚です(明るい曲も入っていますが)。ドロドロの情念が噴出するようなハシタなさは露ほども見せず、あくまでも華麗にアルペジオと音階が舞い、美しい旋律が紡がれていく彼のピアノ曲は、日頃あくせくした日常を送る現代人にとって、一服の清涼剤といってよいでしょう。バッハ信奉者たる彼らしく、フーガの手法を用いたり、名前を冠した作品もいくつかありますが、重厚さよりも彼流のライトさ・華麗さが前面で出てきているのがらしいところです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553541 |
渋くて通好みというイメージがある室内楽というジャンルの中にあって、ひときわ華麗なイメージがあるピアノ三重奏曲ですが、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲は、まさにそういったイメージにぴったりの作品です。各楽器、とりわけピアノパートには協奏曲の独奏パートと同等レヴェル、第一級の腕前の持ち主でなければ太刀打ちのいかぬ、「弾く方は過酷にして聴く方は大満足」の名人芸を要求するものとなっていて、聴き応えは満点といえましょう。全篇を通じて「華やか・軽やか・カッコいい」の三拍子が揃っており、ちょっと泣かせるけど、決してベタベタにはならない程よい感傷性も耳に心地よく、いかにも良家のお坊ちゃまの作品らしい仕上がりです。(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555063 |
アトス三重奏団は、2003年に創立、2006年第6回グラーツ・シューベルト&現代音楽コンクールで優勝するなど、世界中で絶賛されている気鋭の三人組です。アルバン・ベルク弦楽四重奏団に師事、今までにもヘルツォーゲンベルクやスークなどのピアノ三重奏曲をリリースしていますが、今回はメンデルスゾーン(1809-1847)で勝負します。ロマンティックの極みのような2作品、彼らは説得力ある演奏ででぐいぐい迫ります。歯切れのよいピアノ・パート、美しいヴァイオリン、重心の低い安定したチェロ。これは素晴らしい1枚です。(2011/06/22 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777505-2 |
この素晴らしい八重奏を作曲した時、メンデルスゾーンはわずか16歳でした。8つの楽器を駆使した素晴らしい響きは、今までにないもので、この曲の成功後、数多くの作曲家たちが同じ編成を用いて曲を書いたことでも知られています。ピアノ六重奏曲はそれより以前の15歳の時の作品ですが、こちらは彼の死後にようやく出版されたものです。アグレッシヴで快活な曲想は、いかにもメンデルスゾーンならではの趣き。早熟の才能による2つの作品を2010年に来日公演で好評を博した新イタリア合奏団の比類なきアンサンブルでご堪能ください。(2011/01/26 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777524-2 |
小菅優、最新録音の登場!改めて、弊社でのお取り扱いが決まりました。ベートーヴェンやショパンを中心に、 力強いタッチと独自の感性に貫かれた演奏を聴かせる小菅優。このアルバムは2017年から彼女が取り組んでいるコンサート・シリーズ「Four Elements」(四元素/水・火・風・大地)の第1作となる「水」をテーマにしたプログラムのスタジオ録音。川の流れ、雨、噴水など様々な姿に変化し、私たちの日常に溶け込む「水」は、多くの作曲家たちにもインスピレーションを与え、数多くの曲が作られています。小菅が選んだのはメンデルスゾーンとフォーレ、ショパンの舟歌や、武満徹の「雨の素描」の他、ラヴェル、リスト、藤倉大による多彩な水の形を描いた作品。彼女の演奏は繊細な感情表現と美しい音色で彩られています。アルバムを締めくくる曲はワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》であり、これは大海の上で繰り広げられる壮絶な愛の物語ということで、やはり「水」はなくてはならない要素です。「……たとえそれが幻想や想像の世界だとしても、その色々な詩情や感情は常にこの世界に通じるものがあります。自然が生み出したこうした様々な作品を訪れ、この美しい世界の原点と、人生そのものの素晴らしさを探求していきたいと思います。」(小菅優 国内盤解説より)(2019/01/30 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100092 |
■椿三重奏団について
椿の花言葉には控えめな素晴らしさ、気取らない優美さなどがあり、白い椿には「完璧な美しさ」という意味があるようです。日本原産の樹木である椿は、18世紀にヨ ーロッパに渡り「東洋のバラ」と呼ばれ人気を博しました。 日本人としてのアイデンティティと、西洋のクラシック音楽に携わる私達3人を重ね合わせ、あえてカメリアやトリオなどの横文字は使わずに、日本語の「椿三重奏団」と命名することにしました。 どうぞ白い椿の花言葉をイメージしながら、私達の演奏をお聴き頂ければうれしく思います。
満を持しての椿三重奏団のデビュー盤である。 高橋多佳子(ピアノ)、礒絵里子(ヴァイオリン)、新倉瞳(チェロ)――この3人はそれぞれソリストとしての活動も充実している一方で、今回のトリオ結成に至るまでに10年以上の共演の積み重ねがあるという。特に礒と高橋はデュオとしては 2004年頃から続けてきた。新倉と高橋はショパンのチェロ・ソナタのレコーディングもあった。3人での演奏回数も多い。これは、決して一朝一夕のものではなく、お互いの音楽性をよく知りぬき、息の合ったアンサンブルに確信を持った上でのトリオ結成なのである。「椿三重奏団」のネーミングは、愛知県幸田町のつばきホールに由来する。そこでコンサートをおこなった後の打ち上げで、「やっぱりこの3人でぜひ続けていこう」と一致したことがきっかけになっているとのこと。椿は日本原産の花であり、特に白い椿には「完璧な美しさ」という花言葉もある。トリオではなく三重奏団にしたのは、渋いと言われる室内楽のフィールドで本格的にやっていこうという気持ちの表れでもある。 「この7年くらいで、ヴァイオリンを弾くこと、音の乗せ方が、少しわかってきたような気がする。昔に比べると、音を出すことがいい意味でラクになってきた」と礒は言う。一方の高橋も「若い頃とは何かが違う。感覚的には今がバランスがとれていて一番巧いと思う。歳をとることもいいと感じている」。 近年ますます充実した活動を繰り広げている2人から見ると、より若い世代の新倉の演奏は、常にインスピレーションと刺激を与えられるものだったという。それは筆者にも納得できる、思い当たる点がある。2018年10月に Hakuju ホール15周年記念コンサートで彼女が藤倉大作曲の「osm」を弾いたとき、その鬼気迫るような音楽に、こんなすごい演奏をする人になったのかと圧倒された。 新しいことにどんどんチャレンジしていく新倉のポテンシャルは、周囲に大きな影響を与える。今回、レコーディングの様子も拝見させていただき、思ったことは、3人ともリラックスしながらの音楽への集中の持って行き方が見事で、さすがに場数をたくさん踏んできたプロならではの仕事 ぶりだなということである。 今後は、レパートリーとしてピアノ三重奏曲の古今の本格派の名作をどんどん増やし、アンサンブ ルの面白さをライヴで楽しめるようにしていきたいという。「元気なら90歳まで弾きたい」という彼女たちのこと、東京だけでなく全国津々浦々にまで、時間をかけて、本物の室内楽を届けていってくれることだろう。
解説:林田直樹
(2020/02/19 発売)
レーベル名 | :ART_INFINI |
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カタログ番号 | :MECO-1057 |