メンデルスゾーン, フェリックス(1809-1847)
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録音を残したピアニストの中で、もっとも偉大な存在の一人がフリードマンであることは、具眼の聞き手の間で意見が一致するところです。ハンガリー狂詩曲で見られるような大向こうを唸らせる圧倒的な技巧も持つ一方、無言歌のような小品を隅々まで磨き上げ、絶妙なルバートやフレージングなどによって、曲に色彩や陰影を付与する能力も持っていました。9の「失われた幻影」は、最も美しい録音のひとつでしょう。また「クロイツェル」では単なる伴奏にとどまることなく、古典的なストーリー・テリングの才を遺憾なく発揮しています。(2004/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110736 |
ピアノやヴァイオリンほどはレパートリーに恵まれないフルートですが、敏捷性にかけてはトップクラスの能力を持つフルートには、ピッタリの新レパートリー登場です。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(有名なホ短調のものではなく、弦楽伴奏によるニ短調のもの)とヴァイオリン・ソナタのヴァイオリンパートをフルートで吹いたものですが、初めて聴く方にとってはオリジナル曲に聴こえてもおかしくないマッチ振りです。コマネズミが走り回るかの如く、軽快を極めた超絶技巧が爽快な急速楽章、微妙な息づかいがそのまま豊かな音楽となって溢れ出す緩徐楽章ともに、目から鱗の一枚です。ソリスト・グローウェルスの高度な技巧と音楽性に脱帽!(2001/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555698 |
神童メニューインはわずか8歳にして、古今東西で最も知られているメンデルスゾーンの「ホ短調」協奏曲を弾き、22歳で初録音をしました。生涯4回の録音を残しましたが、このCDに収録されているのは2回目のものです。エネスコ指揮の1回目の録音に比較的高い評価がなされていますが、このフルトヴェングラーとBPOという重鎮オケと若いメニューインとの組み合わせも名高く、特に第3楽章での熱のこもり方が聞き逃せないでしょう。同じくメンデルスゾーンの、珍しい「ニ短調」も取り上げられていますが、これは同じ神童の佳作へのオマージュかもしれません。ブルッフの第1番は天かけるヴァイオリンともいうべき好演で、ミュンシュとの唯一残された録音です。(2005/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110991 |
現在、最も輝いているテノール歌手の一人、ダニエル・ベーレ。彼の母レナーテも素晴らしいワーグナー歌手でした。「偉大な歌手」の娘や息子がこれまた偉大な歌手になることは稀な例ですが、この親子は様々な難題をクリアし、各々素晴らしい歌い手として評価されています。この「ジェネレーション-世代」と題されたアルバムは、まずダニエルの歌で始まり、ヴォルフのバラードで親子の対話となり、後半はレナーテの歌で締めくくられます。脈々と流れる歌心が感じられる名唱です。(2013/01/23 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5148 |
【ボレット、亡くなる2年前の鮮烈ライヴ】遅咲きのヴィルトゥオーゾ、ボレットが亡くなる2年前のライヴ録音。スペシャリストとして名を馳せたリストや直に指導を受けたゴドフスキーを含む、彼が得意とした作曲家を中心としたプログラムとなっていますが、冒頭のメンデルスゾーンは珍しいレパートリー。当時73歳にして衰えを見せることのない、持ち味の目の覚めるようなテクニックと、美しいカンタービレを堪能することが出来ます。(2019/04/19 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19413CD |
幼い頃より音楽の才能を発揮、「神童」と呼ばれ、作曲家として大成してからは、積極的に演奏旅行に出かけ、数多くの作品を書き上げるとともに、ライプツィヒ音楽院を開校、後進の指導にも力を尽くしたメンデルスゾーン。その名声はヨーロッパ中に鳴り響き、当時の音楽界の最重要人物として多くの音楽家たちと交流を持ちました。ナポリではドニゼッティに示唆を与え、ゲヴァントハウスではフォルクマンに作曲の指導をし、コペンハーゲンで演奏を拒否されてしまったゲーゼの交響曲をライプツィヒで演奏。ベルリオーズとは良好な友人関係を築いていたとされています。このアルバムには、メンデルスゾーンとの良き関係から生まれた作品が収録されています。(2018/05/25 発売)
レーベル名 | :Klanglogo |
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カタログ番号 | :KL1522 |
メンデルスゾーン、シューマン。2人の傑出したロマン派の巨匠と、それぞれの姉、妻の作品を併せたユニークな1枚。19世紀半ばのヨーロッパでは、女性作曲家の地位は確立されておらず、彼女たちの弟や夫と同等にみられることは全く考えられませんでした。しかしクララは演奏家として夫ロベルトを助けながら、いくつかの作品を発表、またファニーも結婚後に作曲を続け、作品を弟フェリックスの名前で出版するなど、音楽家としての活動を続けていたことが知られており、このアルバムに収録された様々な作品を聴けば、彼女たちがいかに優れた才能を持っていたかを改めて気づかせてくれることでしょう。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0199 |
一つの作品を演奏する時、オイストラフは入念に楽譜を分析し、音楽的な理解をより深め、技術的な面を確実に仕上げて取り組んだといわれています。しかし彼はその努力を前面に打ち出した衒学的な演奏をすることを好みませんでした。作品を咀嚼する能力、高い技術力(特にその運弓法)、過度に情緒的に陥らない美音、それらが過不足なくミックスされることによって奏でられる音楽は、まごうことなく「オイストラフ・ワールド」でありながら、また作曲家の個性をも十二分に表出するものでした。このCDに収録された3つの協奏曲では、彼のそうした高い能力を聴くことができます。とりわけメンデルスゾーンの最終楽章の飛翔感は、録音に残された演奏のなかでは比類ないものといえるでしょう。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111246 |
この「夏の夜の夢」は、まず序曲が1826年に作曲されました。まず、17歳のメンデルスゾーンが姉と楽しむためのピアノ連弾曲として書かれ、すぐに管弦楽版として編曲されています。その16年後、序曲に感銘を受けたプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の勅命によって「夏の夜の夢の付随音楽」が書かれました。現在では序曲も再利用され、一緒に演奏されることが慣例となっています。しかしながら、彼が付けたメロドラマの部分は省略されることが多く、これでは曲の全貌を理解するにあたって片手落ちとなってしまうではありませんか。そこで当盤では(英語ではありますが)全部きちんと演奏しています。どうぞ、シェイクスピアの描いた妖精物語を心の中で再現してください。(2010/09/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570794 |