バラダ, レオナルド(1933-)
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スペインの近代ギター曲を集めたシリーズが始動します。全4巻。ある意味「型破り」の曲も含まれます。第1集は数々の受賞経験もあるギタリスト、アダム・レヴィンの演奏です。スペインは1936年から1975年に渡って独裁体制を維持していたフランコ政権の圧政に苦しめられていましたが、芸術家たちは、アメリカで「文化や教育を通じて世界各国の相互理解を高めるために」設立されたフルブライト・プログラムを通じて助成金を受けたりと秘かに進化を続けていました。それゆえ、1970年代終わりからの復興運動には目覚ましいものがあり、スペイン音楽は急速に進化を遂げたのです。この7人の作品は、そんな歴史を乗り越えて21世紀に書かれたもので自由な息吹が感じられる見事なものばかりです。(2013/06/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573024 |
全4集からなる「21世紀のスペイン・ギター作品集」シリーズの第2集。前作と同じく、数々の受賞経験を持つギタリスト、アダム・レヴィンの演奏です。1936年から1975年に渡って独裁体制を維持していたフランコ政権下、芸術家たちは圧政に苦しめられていましたが、フランコ政権終焉後からは、その遅れを取り戻すべく、スペインの音楽界は目覚しい復興を遂げます。このシリーズでは、そんな苦難の時期を乗り越えた21世紀のスペインのギター作品を聴くことができます。どれも見事なもので、冒頭のバラダの「グラナドスへのオマージュ」は、まさにスペインのギター音楽の輝かしい歴史が感じられるものと言えるでしょう。バラダの才能ある学生の一人、カタロニアのロペス・ゴドーイの描写的な「秋のエレジー」、ヘスス・卜レスのモノローグ、NAXOSではすでにおなじみの作曲家カサブランカスの「3つの小品」など、アルバムのほとんどが世界初録音。(2016/10/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573409 |
「21世紀スペインのギター作品集」シリーズの第3弾では、16世紀スペインで活躍した作曲家たちの伝統を受け継ぎながらも、新しいギター音楽を模索する人々の作品が並びます。ギタリスト、レヴィンと親しい友人であるモラレス=カソの「イェマンジャ・ソナタ」に始まり、雄大な世界を思わせるアブリルの「トリマウンテン=3つの山」、奇怪で独特な作風が知られる作曲家バラダによるファリャへのオマージュ、女性作曲家ベガの魅力的な作品、超絶技巧を駆使したハルフテルの「ギターの空間」、スペインとアメリカ双方の美点を備えたグレコのノスタルジックな「ギターのための7つの味」で締めくくられます。レビンは、「これらの独創的な作品も、近いうちにギターの標準的なレパートリーになるだろう」と語っています。(2017/11/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573760 |
スペインに生まれアメリカに学んだバラダは、生命力溢れる民族的な素材を巧みに織り込むことによって、個性的で説得力のある、かつ親しみやすい(かといって安直・陳腐ではない)音楽を生み出すことに成功しているといえるでしょう。20世紀の作品ならではの錯綜した複雑な語法の渦の中から、あたかも悠久の時の流れを感じさせるような民謡調の楽想が力強く立ち上がってくる場面では、聴くものの心を落ち着いた感動へと誘います。各曲ともにオーケストレーションは念の入ったものとなっており、頻出する弦のグリッサンド奏法等には耳を惹きつけられます。またヴァイオリン協奏曲では独奏パートに要求されるなかなか名人芸的な書法も聴きものです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554708 |
バラダの問題作「クリストーバル・コロン」(8.660237?38)の続編である「コロンブスの死」の登場です。前作では若干バラダ色が抑えられていましたが、こちらでは冒頭から不気味さ全開。聴き手を時を超えた超現実的な世界へと誘ってくれるのです。コロンブスが西インド諸島へ到着したところで終わった前作ですが、こちらはバルセロナに帰還したコロンブスの到着を讃える場面から始まります。しかし少しずつ物語には狂気と幻想が入りこみ、主人公の精神は錯乱していきます(ここら辺の表現はまさにバラダの面目躍如と言ったところでしょう)。僧による彼のための祈り、時折聞こえてくるインディアンや密林の鳥の声、これらも渾然一体となりますます音楽も混迷の一途を辿るのです。現在一層オペラに力を入れていると語るバラダですが、2009年もマドリードで新作「Faust-bal」が初演されるなど世界的に注目されていることは間違いありません。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660193-94 |
NAXOSレーベルが殊の外力を注ぐ作曲家の一人が、このバラダです。民族性と伝統、アバンギャルドと現代性。これらを融合させ(かなり)スパイスを利かせた味わいは、曲によって多少のばらつきはあるものの、まるで匂いの強いチーズのような味わいであり、好きになったら手放せない中毒性を帯びています。このカプリチョスは、どちらも偉人たちへのオマージュと銘打たれていますが、内容はギターとチェロの協奏曲風な作りです。まあ、とにかく内容がエキサイティング。まさに血わき肉躍るといった表現がぴったりです。かき鳴らされるギター、叩き付けるようなヴァイオリン。「なぜここまで?」と思うほどに激しく、胸を打つ音楽が押し寄せてきます。「子守歌」でさえ、ゆったりとしたギターの歌は不安げな弦にかき消されるかのようです。アルベニスのピアノ曲からインスピレーションを受けた「第5番」も強烈な音楽です。著しく変貌したモーツァルト風の「夜の音楽」、扇情的な「リフレクション」。ああ、もうやめられない!(2012/03/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572625 |
バルセロナ出身の作曲家レオナルド・バラダ。彼の創造的なスタイルは「音楽における“ダリのシュールレアリズム”」と名付けられています。彼の代表作のひとつである「カプリチョス」は様々な様式によって書かれた自由奔放な作品集。タイトルはスペインの偉大な画家、ゴヤのエッチング集「ロス・カプリチョス」に由来しており、スペインの民族意識が強く反映されながらも、現代的な要素も併せ持つアヴァンギャルドな作品群です。クラリネット奏者のイヴァン・イヴァノフはバラダのカプリチョスを特別な作品として認識しており、クラリネットが多用された「第6番」と「第7番」を自身で演奏することを試みました。NAXOSにはすでにこの作品の録音があり、(8.579036)聴き比べるのも面白いことでしょう。オーボエ・パートをフルートに置き換えた二重協奏曲では、斬新な響きとメキシコの舞曲が溶け合う、ユニークな音の交錯が楽しめます。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.579056 |
スペイン生まれの異色作曲家、レオナルド・バラダ(1933-)の作品はどれも一癖も二癖もある独特なもので、それは交響曲であっても、オペラであっても、いつなんどきも強い主張をしているものですから、聴き手としては黙って通り過ぎるわけにはいきません。今作はカプリチョス(狂詩曲)と題された1連の組曲です。自由なラテンアメリカのダンス音楽集である第2番、ボランティアの軍隊へ敬意をあらわすための5つの小曲からなる第3番、そしてジャズのイディオムを持つ第4番。暴力的なパワーを持ちながらも、どこか足取りがふらつくような、ユーモラスさと悪魔的な嘲笑を持ち合わせた作品群です。(2011/03/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572176 |
バルセロナ生まれのレオナルド・バラダは現代最高の作曲家の一人として認められています。「カプリチョス」シリーズは、伝統と現代的な要素を融合させ、アヴァンギャルドな雰囲気を生み出すことで知られており、バラダの代表作とされています。このアルバムには第6番と第7番、第10番が収録されていますが、各々の曲が多彩な編成によって書かれており、第6番はクラリネットとピアノのための曲で、短く不規則なフレーズが緊張感を生み出しています。第7番はクラリネットとアンサンブルのための曲で、アンダルシアのメロディ「ラ・タタラ」が巧妙に織り込まれた作品です。第10番は6分程度の短い曲。カタロニア民謡のメロディが使われているとされますが、あまりにも抽象的で即興的であるため、識別することは困難です。バラダの初期作品「バレエ・シティ」はストラヴィンスキーを思わせる躍動的な作風によって書かれています。(2018/07/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.579036 |