アイヴズ, チャールズ(1874-1954)
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あのストラヴィンスキーも傑作と認めたアイヴズの祭日交響曲です。アイヴズが幼年期から構想を練っていたという、アメリカにおける大切な祝日のために書かれた音楽は、「ワシントンの誕生日」(この曲のみ8.559087に収録)「戦没将兵記念日」「独立記念日」「感謝祭」の4つの楽章から出来ています。このアルバムでは、それらの楽章にいくつかの別の作品を組み込み、あたかも別の独立した作品のような一大人間ドラマを作り上げることに成功、アイヴズの観察眼の鋭さと、人間の営みへの大いなる賛歌として、このアルバムの存在感を高めています。(2009/12/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559370 |
チャールズ・アイヴズの多彩な小品コレクション。このアルバムには、7曲の世界初演作を含む彼の代表的なラグタイムや行進曲など、様々な作品が収録されています。賛美歌の旋律をラグタイムに取り入れた「ラグタイム・ダンス」や、十二音技法を使用し、絶え間ないピアノのアルペジオに乗って弦楽器や管楽器が独自の旋律を奏でる実験的でユニークな作品「Chromatimelodtune(クロマティック、タイム、メロディー、チューンを組み合わせた造語)」や「4つの調によるフーガ」も、多調性を取り入れたアイヴズの音楽の特徴を示しています。さらに、「池」や「虹」といった作品では、多彩な楽器が使用され、アイヴズの創造性が発揮されています。特に「虹」は、ウィリアム・ワーズワースの詩から想起された、詩的な表現が反映された曲です。また、「An Old Song Deranged 錯乱した古き歌」は、アイヴズが母親に捧げた美しい歌曲を編曲したもの。他には彼が手がけたシューベルトの行進曲やシューマンのワルツの編曲も含まれています。演奏は、アイヴズ研究の第一人者であるジェイムズ・シンクレアが指揮するオーケストラ・ニュー・イングランド(または一部はナバラ交響楽団)によるもので、曲ごとに最適な編成が組まれ、作品への深い理解と愛情に裏打ちされた素晴らしい演奏を楽しめます。(2024/11/08 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559954 |
アメリカ現代音楽の偉大なるパイオニア、アイヴズの弦楽四重奏曲第1番は、まだ学生時代の作品ですが、まさに後の作品の萌芽といった内容になっています。彼の音楽のトレードマークの1つである、賛美歌等の引用は盛んに行われていますし、多くの部分は平易な響きですが、その中に時折、複雑さへの指向を窺わせる部分が差し挟まれています。一方の第2番は、完全に個性が開花した作品になっていて、超複雑な対位法やリズムの織り成す綾には、目も眩むばかりです。ヨーロッパの伝統的な音楽との拮抗を示すかのように、ベートーヴェンの「第九」や、ブラームスの交響曲第2番の一節が引用されたりするのも、面白い効果を上げています。(2006/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559178 |
残念ながら未完で遺されたエマーソン協奏曲は、その名の通り、複雑系超絶技巧を要することで有名なピアノ曲「コンコード・ソナタ」の第1楽章「エマーソン」と密接に関連する内容を持つ協奏曲仕立ての作品で、ここでは補筆完成された稿によって録音されています。ソナタと同様に、ベートーヴェンの「運命」の冒頭動機や民謡風の楽想などが絡み合う、錯綜美の世界が創出されています。一方交響曲第1番は、未熟な面とロマン派の香りを強く残していますが、各楽器が細かなパッセージで縦横無尽に走り回る終楽章などは、後年の作曲者を感じさせる面も多々あり、大変に興味深いものといえましょう。(2003/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559175 |