サン=ジョルジュ, ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド(1745-1799)
Search results:9 件 見つかりました。
カリブ海に浮かぶ西インド諸島のひとつ、グアドループ島で、プランテーションを営む地主とウォロフ族出身の奴隷の女性の間に生まれたジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ(1745-1799)。8歳の時にフランスへ移住し、ジャン=マリー・ルクレールにヴァイオリンを、フランソワ=ジョセフ・ゴセックに作曲を師事。1769年にはゴセックのオーケストラのメンバーとなりヴァイオリン奏者として卓越した腕前を披露。さらに歌劇、交響曲、室内楽など数多くの作品を作曲し人気を集めました。サン=ジョルジュは音楽にとどまらず剣術や乗馬にも優れた才能を示し、フランス革命に際しては革命政府の要請により、軍人として自身で編成した黒人部隊を率いて活躍。しかし革命前に王室と懇意であったことを理由に軍を追われた上、投獄され、ロベスピエールの失脚後に釈放されたものの病を得て没し、死後、その音楽は奴隷制の復活した第二帝政時代に急速に忘れられていきます…。このマルタン・ミラベル監督によるドキュメンタリーは、サン=ジョルジュの作品の演奏を交えながら、18世紀フランス音楽の研究家や音楽家の証言をもとに、その数奇な生涯と音楽作品に新たな光を当てています。特典映像としてサン=ジョルジュの楽曲を中心に、同時代のモーツァルト、ハイドンの作品を加えたコンサート映像を収録。カンビーニ=パリ四重奏団がオペレッタ、フランス歌曲をレパートリーとするソプラノ歌手マガリ・レジェとともにサン=ジョルジュが遺した音楽をみずみずしく奏でています。(2022/03/25 発売)
レーベル名 | :Bel Air Classiques |
---|---|
カタログ番号 | :BAC190 |
ナイジェリア系の2人の演奏者がアフリカにおける歌曲創作の歴史と今を伝えるアルバム。モーツァルトと同時代のジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュを除けばすべて20世紀以降の作品で、アヨ・バンコールがナイジェリア内戦の悲しみを歌った「 Adura fun Alafia」など、先住民族の言語と独自の音楽素材を西洋の芸術歌曲の形式に融合させようとする試みを聴くことができます。レベッカ・オモルディアは「アフリカのクラシック音楽のパイオニア」と称賛される、ルーマニアとナイジェリアの血を引くピアニスト。ロンドン、ウィグモアホールで開催されるアフリカ音楽コンサート・シリーズの芸術監督を務めています。フランスとナイジェリアの血を引くオモ・ベッロは科学者としての経歴を持ちながら多数のコンクールで入賞してきた歌手で、慈善公演や医療研究団体を支援する活動を行っています。(2024/10/25 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
---|---|
カタログ番号 | :SOMMCD0691 |
(2010/06/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.578062-63 |
カリブ海のフランス領、グアドループ島出身のサン=ジョルジュ。アフリカ系の母親の血を引いたため褐色の肌を持った彼は、アスリートで剣の達人であるとともに、優れたヴァイオリニスト&作曲家として18世紀後半のフランスで活躍、「黒い肌を持つモーツァルト」の異名をとりました。彼のヴァイオリン協奏曲は14作が確認されており、その多くは2曲づつペアで出版されています。このアルバムにもそうした2組、4曲の協奏曲が収録されており、どの曲も技巧的なヴァイオリン独奏パートを中心として、モーツァルトを思わせる魅力的で多彩な楽想が展開します。今作で独奏ヴァイオリンを演奏するのは、日独で活躍の場を急速に広げている毛利文香。彼女自身によるカデンツァも聴きどころです。 シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ。私はレコーディングのお話をいただいて、初めてこの作曲家の存在を知りました。いざ楽譜を開いてみると、モーツァルトにも影響を与えたであろうシンプルな旋律の美しさや、優秀な騎士でもあった彼の華麗な剣さばきを想像させるような超絶技巧がたくさん散りばめられていて、とても魅力的な新しい世界に出会うことができたのです。今回のカデンツァは私が作りました。作品の中から自分のお気に入りのテーマやモチーフなどを探し出し、それを発展させてカデンツァを作ることは、時間のかかる大変な作業ではありましたが、この素晴らしい作曲家についてより深く考えることができる貴重な経験でした。私のサン=ジョルジュ作品の演奏を聴いてくださる皆様にも、この新しい発見を是非楽しんでいただけましたらとても嬉しく思います。ーー毛利 文香(2023/06/09 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.574452 |
ハイドンやモーツァルトとほぼ同時代を生きた、サン=ジョルジュは作曲家、ヴァイオリニスト、指揮者(ハイドンのパリ交響曲を初演)にして剣士でも軍人でもあったという変り種の経歴の持ち主ですが、その作品もなかなか才気に溢れたユニークなものとなっています。いずれの曲においても、ヴァイオリン独奏パートはヴィルトゥオジテの披瀝を指向しており、ハイドンやモーツァルトの協奏曲と比しても、より高い音域が好んで使われていますし、目まぐるしく動き回るパッセージも随所で耳にすることができます。特に最終楽章での快刀乱麻、自由闊達ぶりは鮮やかといえるでしょう。その一方、緩除楽章での旋律の美しさも味わい豊かなものとなっています。(2001/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555040 |
サン=ジョルジュはフランス人の植民地入植者とセネガル人女性との間に生まれ、アスリート、剣人でありながら音楽家としても活躍した変り種。経歴も珍しければ音楽もオリジナリティに富んでいます。「ヴァイオリン協奏曲第10番」は聴く者を驚かせることでしょう。技巧的なヴァイオリン独奏パートを中心に展開される楽想はブリリアントかつエレガント。これは18世紀後半の協奏曲の名曲に数えたいものです。遺作の協奏曲ニ長調の第2楽章は、まるでロマン派のような劇性があります。中国人ヴァイオリニスト、ジョウの独奏も見事です。第1集(8.555040)と併せてお聴きください。(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.557322 |
カリブ海のフランス領、グアドループ島出身のヴァイオリン奏者・作曲家サン=ジョルジュ。ウォルフ族出身の母親の血を引いたため、褐色の肌色を持ち、後に「黒いモーツァルト」と異名を取りました。8歳の時にフランスに移住した彼は、ジャン=マリー・ルクレールからヴァイオリンを学ぶとともに、フランソワ=ジョセフ・ゴセックに作曲を師事、そのままゴセックのオーケストラの奏者となるほど才能を認められ、また作曲家としても交響曲や弦楽四重奏曲など多くの作品を残しています。このアルバムに収録された協奏交響曲は、ハイドン作品に匹敵するジャンルの名作であり、自身が卓越したヴァイオリニストであったサン=ジョルジュらしいソリストたちの名技も存分に味わえる華麗な作品。また、交響曲ト長調は、フランス風の上品な味わいとハイドンのユーモアを併せ持つ流麗な音楽です。古典派音楽を得意とするハラースの素晴らしい演奏で。(2021/09/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.574306 |