トヴェイト, ゲイル(1908-1981)
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グリーグ自身も、相当数の楽曲においてピアノ用と管弦楽用の双方の版を作曲しましたが、当盤の収録曲はすべて他人の手による、ピアノ曲から管弦楽への編曲です。それにしても、集まってきた編曲者達の錚々たる顔ぶれには、マニア心をくすぐられるものがあります。その中でもとりわけ注目されるのは、グリーグと同じくノルウェー出身で、近年評価が高まってるトヴェイトの編曲でしょう。「バラード」は、グリーグの数少ないオリジナルのピアノ独奏用の大曲で、技巧的な展開の面白さでもよく知られている作品ですが、叙情的なムードを壊さずに、ピアニスティックな書法を巧みに管弦楽に翻訳した手腕には、驚かされます。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557854 |
2008年はノルウェーの作曲家トヴェイトの生誕100年でもありました。あまり知られていないですが、かなり気の毒なエピソードの多い人で積雪によって書斎が倒壊し、その10年後、今度は自宅火事で焼失、書きためた多くの作品が燃え尽きてしまったという悲運の作曲家です。NAXOSでは彼の作品を積極的に復興、録音していますが、このアルバムはそれらを吹奏楽で演奏するというちょっと変わり種。夢のように儚くて美しい曲が、新たな装いで甦る瞬間にぜひお立ち会いください。(2009/02/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572095 |
知る人ぞ知るといった感のあるノルウェーの名匠トヴェイトが、採集したノルウェー民謡を元に書き上げた100曲の管弦楽編曲(40曲は火災で焼失)のうちの30曲を収録しました。民謡の素朴な持ち味と、いかにも20世紀の音楽といった感のある編曲の凝った妙味とが絶妙のバランスで共存し、実に不思議な、そして深い味わいのある音楽です。物静かなものから、華やかで活気溢れるものまで、様々な個性を持つナンバーが登場しますが、いずれの曲にも共通するのが、朴訥として鄙びた雰囲気が醸し出す独特な内省的なムードです。これこそこの作品群の真骨頂で、一旦慣れてしまうととりつかれるような魅力に満ち満ちているといえるでしょう。(2001/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555078 |
20世紀末から21世紀にかけて、急に演奏家たちが注目しつつあるノルウェーのトヴェイト。自宅火事のため全作品の約8割が焼失するという悲劇に見舞われましたが、残された作品の充実度は無視できません。一家の出身地ハルダンゲルの民謡を元に作曲した管弦楽組曲、まず第2組曲はタイトル通り、山の自然や生き物たちを描きますが、親しみやすさよりも音楽の厳しさ、雄大さに圧倒されてしまいます。世界初録音となる第5組曲のトロールとは、北方の山の生物であり、魔法の象徴的存在ということで、超常的な音楽への挑戦なのです。既に高評価を得ている第1、4組曲(8.555078)と共にどうぞ。(2002/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555770 |
まるで昨今流行のヒーリング的テイストの冒頭から、ピアノ協奏曲ファンなら狂喜必至の一枚です。ノルウェー出身でドイツでも学んだトヴェイト、知名度はまだまだ低いですが、これは発見です。ラフマニノフ、バルトーク、プロコフィエフら20世紀の大作曲家たちの音楽に似ているけれど、根本にはノルウェーの抒情が流れていて、わかりやすく、時にうっとりするほど美しく、ここぞという盛り上がりもあります。より動的な第5番は、冒頭ではホルスト「惑星」ファンを驚かせ、終曲は興奮を呼ぶことうけあい。演奏も極上、加えてピアノのサウンドが実に美しく録れています。(2001/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555077 |
ピアノ協奏曲第4番「オーロラ」は、彼のその他の作品と同様に、訥々したノルウェー風味が全体を支配していますが、その超個性的な味わいには驚かされます。天空にオーロラが煌くかのような技巧的に至難で特徴的なピアノ書法といい、オーケストラとの重厚でシンフォニックな協調といい、この作品に平凡な点など一つも見当たりません。聴けば聴くほどにこの作品の持つ、独特の世界に惹き込まれてしまいます。まさに第一級の知られざる傑作、といってよいでしょう。「変奏曲」もまた、雄大な構想に基づくスケールの大きい傑作で、2台のピアノならではの重量感と民謡のもつ朴訥さとが、見事にマッチしています。(2002/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555761 |
ノルウェーの音楽というと、どうしても"北欧の抒情"という決まり文句が頭に浮かびます。でも当盤は一味も二味も違う!20世紀に活躍したグリーグに続く作曲家たちが、どうノルウェー音楽を発展させたか、興味津々の一枚です。日本でも徐々にその才能が再評価されつつあるセーヴェルーの、グリーグを明らかに意識した「ペール・ギュント」、短いながらラヴェル「ボレロ」のノルウェー版とも評される盛り上がりを見せる6、先進的な作風で知られたヴァーレンによる、ストコフスキーやマルケヴィッチも演奏した14。北欧音楽探索は、どうしてこんなに楽しいのでしょうか。(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557018 |
ノルウェーの作曲家といえば、日本国内では一般的にはグリーグの知名度のみが突出していますが、当盤では知られざる20世紀の作曲家達による民族色豊かなピアノ作品を紹介いたします。ノルウェーの民俗的な要素を、濃厚に取り込んだ作風となっています。メインとなっているエッゲ作品が最も近代的な感覚が強く、民俗的な要素、20世紀らしい鋭い響き、古典的な形式感が見事な調和を見せています。協奏曲は、冒頭収録の素朴なグリーグ編曲による民謡と同じ旋律を用いていますが、その変幻自在な展開は痛快と言えましょう。その他の作曲家による作品は、時間的には本当に短いものばかりですが、いずれも可憐の極みもいうべき素敵な小品たちです。(2007/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557834 |
ポーランド出身のピアニスト、ソボン=ヴァカレツィによるノルウェーの作曲家によるピアノ作品集。ノルウェー音楽アカデミーやワルシャワのショパン音楽院で学び、夫とのヴァカレツィ・デュオで、2015年ローマ国際ピアノ・コンクールで優勝した彼女が、初めてノルウェーを訪れた際に感じた「独特な光」の存在が、このアルバムの選曲の決め手になっています。「私が初めてノルウェーに到着した時に惹かれたのは、極上の建築物やミニマリスティックなデザインや生の樹木の香りではなく、“光”でした。オーロラ(北極光)は、世の中を鮮明に映し出し色彩も際立たせます。また、スカンジナビアの人々が、長くて暗い夜に家の中をキャンドルなどで芸術的にライティングする技術に感銘を受けました。その光は家の中や窓辺ばかりでなく、歩道や道路にもミステリアスなある種の心地よさを演出していました。オスロに行くまではグリーグしか知らなかった私ですが、このアルバムではノルウェーの様々な作曲家の作品を、光を思わせる音にこだわって選びました。北の国から発せられる隠れた光を、音楽の中からみつけて頂けますように。」―アレクサンドラ・ソボン=ヴァカレツィ(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :CD Accord |
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カタログ番号 | :CDAccordACD267 |