シベリウス, ジャン(1865-1957)
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パウエルの演奏全集、第3巻はいまやめったに耳にすることのない、しかし魅力に満ち溢れた小品の数々が中心です。サン=サーンスの「白鳥」やシベリウスの「悲しきワルツ」などは今もレパートリーに残っていますが、かつてはヴァイオリンのためには膨大な数の小品が書かれ、パウエルを含む演奏史上に名をとどめている大家たちも、それを実に魅力的かつ個性的に弾くことを楽しんだのでした。パウエルの魅力はその特長あるポルタメントと、ときおり意図的に伴奏に対しわずかにずらす発音。彼女は曲に息吹を与えるため、絶妙なタイミングをもってこの効果を用いています。(2002/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110963 |
オペラから歌曲、ときにはポップスにまで手を広げたビョルリンク。Vol. 5は、北欧出身の後輩ニコライ・ゲッダと同じく多国語に通じていたビョルリンクが、5ヶ国語で歌っている歌曲集です。彼の魅力の源がその美声にあることはいうまでもありませんが、聴衆の心を揺さぶったのは、微妙な発声の揺らぎによる陰影付けにもありました。録音状態のよいこのCDを精査に聞くと、発声する直前の「溜め」、楽譜にはない、フレージングを作る際のディミヌエンドとクレッシェンドがバランスよくコントロールされているのが、はっきりとわかります。この絶妙な技巧を駆使した、芳醇な響きを持つリヒャルト・シュトラウスは、録音史上まれなる名唱でしょう。(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110789 |
19世紀後半以降のフィンランドは、まさに素晴らしい音楽の宝庫といえるでしょう。当盤にも収録している豪壮無比な「フィンランディア」等が有名なシベリウス以外の作曲家は、残念ながら「知る人ぞ知る」的な存在に甘んじていますが、いずれの楽曲も深~い情感に裏打ちされた高水準な出来映えを誇っており、期待を裏切りません。泣きに泣かせる感動的なマデトヤ、甘い切なさがたまらないアールトイラやカスキ、20世紀の音楽らしい大胆な響きも交錯するラウタヴァーラ、威風堂々たるメラルティンなど、それぞれの持つ豊かな個性にも刮目させられます。北欧マニアからビギナーの方まで、自信を持ってお薦めできるベスト盤です。(2001/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555773 |
民謡や伝承音楽は、作曲家たちにとって今も昔もインスピレーションの源泉となっています。このアルバムでは世界各国の民謡を素材にした様々な作品を収録、どの曲からもその地特有の旋律が聞こえてくるようです。アーニャ・アレクセーエフはモスクワの音楽家一家に生まれ、グネーシン音楽学校、モスクワ音楽院で学んだ後、ロンドン王立音楽大学に留学。数々の賞を受賞し、ロンドンの主要ホールをはじめ、ベルリン・フィルハーモニー、ウィーン・コンツェルトハウス、コロン劇場など世界的な会場に出演。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィル、サンクトペテルブルク・フィルなどのオーケストラと共演しています。バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、1995年にはポール・マッカートニーの組曲「A Leaf」を初演しました。新作や、珍しい作品の発掘に情熱を注ぐことで知られています。(2025/04/04 発売)
レーベル名 | :Toccata Next |
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カタログ番号 | :TOCN0039 |
期待どおりティントナーは「英雄」を冒頭から悠然と、噛みしめるように進めて行きます。まるで時流に流されることなく、確信に満ちた自分だけの音楽を奏でるのが、いつものティントナー流。このテンポ設定だからこその妙味は、特に両端楽章で味わえます。第1楽章提示部は反復されますが、展開部に移る直前、普通の演奏より一小節多いことに驚く人も多いかも。シベリウスの「第7番」は、巨匠が亡くなる年のライヴ。老境を迎えた自らの透明な心境を写し出すのに、これ以上のレパートリーはなかったのかもしれません。厳しい大団円が感動的です。(2004/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557238 |
現代最高のヴァイオリニストの一人クリスティアン・テツラフと、「もっともエキサイティングな指揮者」ロビン・ティチアーティ。注目の2人が奏でるベートーヴェンとシベリウスのヴァイオリン協奏曲が登場!2011年、シューマンとメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲の発売以来、ONDINEレーベルからJ.S.バッハやブラームスなど数々の名演をリリースしているテツラフですが、ベートーヴェンは2017年の「三重協奏曲」の録音のみ。テツラフにとってギーレン、ジンマンとの共演に次ぐ3度目の録音となる「ヴァイオリン協奏曲」は2020年の“ベートーヴェン・イヤー”を控え、満を持しての強力リリースと言えるでしょう。なおカデンツァにこだわりを持つテツラフは、第1楽章にピアノ協奏曲ニ長調からのアレンジをしたものを置き(ティンパニが入るヴァージョン)、第2楽章と第3楽章は自身のオリジナル・カデンツァを使用しているものと思われます。同時収録のシベリウスにおいても、テツラフは抜群のテクニックと音楽性を発揮、終楽章では目が覚めるような快速テンポとユニークな解釈を聴かせるなど、2つの作品の新たな魅力を聴き手に提示します。バックを務めるティチアーティは2009/10シーズンから26歳でスコットランド室内管弦楽団の首席指揮者に就任、2014年にはグラインドボーン音楽祭の音楽監督となりました。2017/18シーズンからはベルリン・ドイツ交響楽団(DSO)の音楽監督を務めるなど、高い評価を受ける俊英です。この録音でも名門オーケストラを率いて、テツラフと真向から対峙、共に緻密な音楽を紡ぎだしています。(2019/09/27 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1334-2 |