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アダミ, ジュゼッペ(1878-1946)

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    プッチーニ/ヴェルディ/カタラーニ/レスピーギ:ソプラノのためのオペラ・アリア集(ボルシ)

    そんな疑問を感じた方ぜひ聴いてみてください。恐らくこの作品は、ソプラノ歌手マリア・ルイジア・ボルシが自身の真価を問うものなのだと思うのです。あまりにも美しくあまりにも切ない歌。本来は弦楽四重奏とメゾ・ソプラノのための作品ですが、ここではオーケストラの伴奏に載って切々と歌われます。音の一つ一つに意味があるようなこの静かな叫びの意味を知りたくて、テキストを読み込んでみたくなりました。元々は英語の詩をイタリア語に翻訳した文章…最初はよくある男女の物語だと思いました。気の弱い男が憧れの女性に思いを告げ、嬉しい返事をもらい、そのまま夕暮れの道を歩み、一夜を共にする…なるほど、タイトルの「日没」はそこから来ているのだな。しかし物語は一転します。その内容を知った時、この曲をもう一度繰り返して聴いてみたくなりました。そんな強い訴求力を持つ歌を歌うこの歌手。日本にも度々来日して、聴衆を魅了している若手です。本当に素晴らしい歌い手の登場です。もちろん全ての曲が極上です。(2014/10/22 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573412

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    プッチーニ:歌曲全集(ストヤノヴァ/プリンツ)

    Orfeoレーベルでおなじみのブルガリアの歌姫、クラッシミラ・ストヤノヴァ。NAXOSでは彼女の初アルバムとなるのが、プッチーニの珍しい歌曲集です。リヒャルト・シュトラウスや宗教曲で強い存在感を示している彼女、現在最も注目しているのが、ヴェリズモ・オペラだと語っていましたが、このプッチーニもその時代に属し、アリアとはまた違う細やかな感情表現と強靭な声が要求される、歌手にとって大層手応えのある歌曲集なのです。世俗的な曲、サロン風の曲、神聖な曲まで、彼女は全ての歌を絶妙な歌唱で表現し、普遍的な愛の心から、国家の賛美と言った大掛かりな世界までを見事に表現しています。また「ベアタ・ヴェスケラ」と「王の御旗は進み」の2曲では、自身でメゾ・ソプラノ・パートを歌う(多重録音)ことで、この1枚を完璧な仕上がりにしています。(2017/03/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573501

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    プッチーニ:歌劇「外套」(ゴッビ/マス/プランデッリ/ローマ歌劇場合唱団&管弦楽団/ベレッツァ)(1955)

    ジャコモ・プッチーニの作曲した全1 幕のオペラ「外套」。パリ・セーヌ河畔に暮らす荷物船の老船長と部下の若者、そして船長の妻の三角関係を描いた悲惨な作品です。この録音は、何といっても船長役のゴッビの絶唱で知られているもので、悲痛さの中に漂うプッチーニ独特の耽美さをあますことなく描き出しています。(2008/10/08 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111307

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    プッチーニ:歌劇「外套」(ボータ/ブルンナー/リード/モナルカ/マリン/ウィーン・ジングアカデミー/ウィーン放送響/ド・ビリー)

    1918年にメトロポリタン歌劇場で初演されたプッチーニの“三部作”。1幕物の歌劇を3作、一晩で連続して上演するという試みで作曲されましたが(一説にはワーグナーの《指環》をパロディー化するつもりだったとも)、各々のオペラには目立った共通項はなく、現在では単独、または他の作曲家の1幕物歌劇と併せてなど、様々な方法で上演されています。この冒頭を飾る《外套》は、荷物船の老船長が部下の若者を手にかけてしまうショッキングな物語。船長の妻を奪う若者を歌うのは2016年にこの世を去ったヨハン・ボータ。輝かしい歌声は全てのアンサンブルを牽引します。2010年までウィーン放送響の首席指揮者を務めたド・ビリーのバランスの取れた音作りも聴きどころです。(2018/04/27 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C5326

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    プッチーニ:歌劇「つばめ」(ヴァシレヴァ/ダシュク/サルトーリ/プッチーニ祝祭合唱団&管弦楽団/ヴェロネージ)

    プッチーニのこのオペラ「つばめ」は彼の作品のなかでもとりわけ感傷的で、人気も高くありません。プッチーニ自身もこの作品の出来には不満を抱いており、2つの異なるエンディングを書き、また死の年まで改訂をくわえていたのでした。ここではピアノ・スコアでのみ残存した断片を含むさまざまなヴァージョンを組み合わせ、本来の「捨てられる女」から「捨てる女」として描かれるマグダの姿をご堪能いただけます。この録音の映像はNAXOSDVD 2.110266でご覧いただけます。マグダ役のヴァッシレーヴァの美しい姿もぜひご覧ください。(2009/10/21 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.660253-54

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    プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」(マラガ・フィル/ラハバリ)

    美貌の皇女トゥーランドットは求婚者たちに3つの謎をかけ、答えられなければ処刑するという氷の心の持ち主。タタール国から逃れてきた元王子カラフが遂にその謎を解くが、結婚を拒否する皇女。カラフは逆に自分の名を当てよと問い、答えを探るために皇女に捕らえられた、密かにカラフを慕う奴隷リューの運命は・・・。スペクタクルなド派手オペラ、「トゥーランドット」はライヴが一番!ラハバリの熱血タクトと、実は合唱が重要なこのオペラで合唱団が優秀なのが自慢のアルバム。そして更に、日本が生んだルチア歌い、出口正子がリュー役で出演するのだから、これは見逃せません。(2003/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.660089-90

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    プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」(カラス/フェルナンディ/シュヴァルツコップ/ミラノ・スカラ座管/セラフィン)(1957)

    氷の心を持つ姫君、トゥーランドット。しかしカラスが歌うと一味違います。冷酷さと迫力、そして愛を知った後の変貌。なんと人間的なヒロインなのでしょう。若きシュヴァルツコップの歌うリューの初々しさも絶品です。(2009/03/25 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111334-35

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    プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」(チーニャ/メルリ/オリヴェーロ)(1938)

    トゥーランドット姫の役は、ワーグナーが作曲したブリュンヒルデ役やイゾルデ役とともに、超ドラマティックなソプラノのみが歌いこなせる役とされています。その難役を「まるで私のために書かれたようだ」と豪語したのが、フランス生まれでイタリアに活躍したジーナ・チーニャ(1900-2001)です。19世紀最後の年から21世紀最初の年まで、3世紀にまたがって生きた彼女は、本人の言によればこの役を生涯に500回も歌ったそうです。他のキャストもメルリ(1887-1976)、オリヴェーロ(1910- )と強力。1926年初演当時の貴重な録音たちも嬉しい付録です。(山崎浩太郎)(2003/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110193-94

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    プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」(カラス/ディ・ステファノ/ミラノ・スカラ座管/セラフィン)(1957)

    この1957年のマノン・レスコーの驚くばかりの音の良さ。もともとクリアな音質でしたが、復刻の名手マーク・オーバート=ソーンはその音に更に磨きをかけました。当時34歳の世紀の歌姫、マリア・カラスの歌声も瑞々しく蘇っております。とりわけ第2幕「時は美しく楽しうございます」の正確な歌唱と艶やかな声をお聴きください。必ずや陶酔の境地へと達することでしょう。余白に収録されたディ・ステファノのアリア集も秀逸です。頭の芯を揺さぶるような光り輝く美声です。(2010/03/17 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.112031-32

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    プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」(アルバネーゼ/ジーリ/メノッティ/ミラノ・スカラ座合唱団&管弦楽団/ベレットーニ)(1938)

    第二次世界大戦前年の1938年にミラノで録音された全曲です。1918年の最初の全曲盤以来、早くも4つめの録音となるものですが、SP時代の録音ではこの曲のいちばんの名演として有名です。その特長の第1は、20世紀のリリック・テノールとして最高の歌手、ベニアミーノ・ジーリ(1890~1957)がロドルフォ役を歌っていること。甘く、しかも澄んだその歌声による演唱は、今もこの役の規範となるものです。ミミを歌うのはリチア・アルバネーゼ(1913~ )。フレーニ風の美声ではない、大きな歌いまわしとドラマ性で聴かせます。(山崎浩太郎)(2001/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110072-73