陳怡(1953-)
Search results:10 件 見つかりました。
1953年生まれの2人の中国人作曲家、チョウ・ロン(周龍)とチェン・イ(陳怡)の作品集です。音の一つ一つに強烈な存在感を持たせた感のある「遡及」、トッカータを聴いているかのような爽快感と躍動感に溢れる「ピアノゴング」、中国的な響きと言えばこの曲「タイピン・ドラム」など色彩豊かな周龍の作品に比べ、陳怡の作品は全体的に抒情性に満ちた優しげな表情が特徴的です。クラリネットとピアノの掛け合いで曲が進む「中国古代舞曲」の自由闊達な音楽は、聴き手に喜びをもたらすこと間違いありません。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570604 |
ピューリッツァー賞を受賞したことでも知られる、中国で最も名声ある作曲家の一人、周龍(1953-)の作品集です。ブリガムヤング大学とシンガポール交響楽団との共同委託作品である「太鼓の韻」は日本の伝統的な太鼓(Taiguとは中国で太鼓を意味する)の歴史を紐解くものであり、もともと和太鼓の起源は仏教の教義、そして中国の宮廷儀式から生まれた「Taigu」の伝統に遡ることができるということで、ここから雅楽や能楽へ、またコミュニケーションの手段として、様々な形に発展していったのです。しかしながら、中国ではTaiguはほとんど生き残っておらず、唯一、唐王朝の宮廷音楽にその一部の断片が残っているだけだと言われます。この「太鼓の韻」ではそんな古代の芸術様式と、現在のオーケストラアンサンブルに多彩なパーカッション(初演時には日本の太鼓で演奏された)を加えることで、その伝統を振り返ります。広州交響楽団の委託作品である「虎門1839」は陳怡(1953-)との共同作品で、これは1839年に広東省で行われた「アヘン1000トンの公開処分(焼却されたと言われている)」を記念した曲で、4楽章からなる刺激的な音楽です。3曲目のタイトル「エンライテンド」は「悟りを開く」という意味であり、原題世界の闘争と、平和、光と愛を描いた壮大な曲です。(2015/06/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570611 |
今から30年ほど前は、中国の近代音楽と言えば「ピアノ協奏曲“黄河”」か、「ヴァイオリン協奏曲“梁山伯と祝英台(バタフライ・ラヴァーズ)”のどちらかが知られる程度。確かにこの2曲は、中国以外の聴衆のために上演することが許されていた、ただ2つの作品だったのです。しかし、そんな締め付けは文化大革命の終了とともになくなり(クラシック音楽界では、1979年にアイザック・スターンが中国を訪問したことでヨーロッパとの交流が盛んとなる)今では、中国の様々な才能ある音楽家たちの作品を楽しむことができるようになったのはご存知の通りです。このアルバムは、そんな現代中国の作曲家4人の作品を収録。唐建平の曲は中国的なメロディをハリウッドの映画音楽のように壮大なオーケストレーションで楽しむというもの。盛宗亮はNAXOSでもおなじみの作曲家。色彩的な響きと金属的なリコーダーの響きがマッチしています。馬水龍の曲はダイナミック、かつ描写的。そして陳怡の曲は繊細で静かな曲の中に激しい主張が感じられます。どの曲もミカラ・ペトリのリコーダーが独特の存在感を放ちます。音質も素晴らしいです。(2010/10/27 発売)
レーベル名 | :OUR Recordings |
---|---|
カタログ番号 | :6.220603 |
中国系アメリカ人の作曲家チェン・イ(1953-)のユニークな吹奏楽作品集です。広州市で生まれた彼女は、文化大革命の影響で、充分な西洋文化を学ぶことができませんでした。そこで彼女はこっそりと音楽の勉強を続けながらも、中国の民俗音楽を研究し、この経験がやがて自身の作品の中に「東洋と西洋の融合」として見事に花開くこととなります。このアルバムの中にも、様々な実験的要素が見て取れ、例えば、トラック6の木管五重奏曲は、中国の伝統的な木管楽器でも演奏できるものです。祝祭的なKCカプリッチョは、カンザスシティの150周年記念として作曲されたもので、彼女が好む「声と管楽器の融合」を存分に楽しむことができます。トラック9の「Tu=火」は、2001年の9月11日の悲劇から題材がとられており、自身を犠牲にして市民たちを守る消防士への鎮魂として、また犠牲者とその家族のために、また将来の平和への祈りの気持ちが込められています。そんなチェン・イ。中国人女性として初の北京市中央音楽院から作曲のマスター・オブ・アーツを受けています。(2015/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572838 |
現代中国のピアノ曲…どんな作品を頭に思い浮かべますか?このアルバムには5人の作曲家による多彩な作品が収録されており、想像通りの曲から、意表をつく曲まで、まさに「新鮮な驚き」を得ることができるというものです。ピアノの内部奏法を駆使し、「誰も撞かずとも自然に鳴る鐘」の伝説を音にしたという「ピアノベルズ」は、ラヴェル風の響きを有していますし、モンゴル王に嫁がなくてはいけなくなった若い女性の悲劇を描いた「哀歌」では中国の古いメロディが効果的に使われています。カナダで高く評価されている女性作曲家ルーイの作品は、もともとピアノの練習用に書かれたものですが、各々の曲には独自の物語があります。このアルバムの中で最も有名なのがタン・ドゥンの「水彩による8つの思い出」でしょう。幼い頃の記憶に結びついた8つの曲は、聴き手の感情を強く揺さぶります。最後の2曲は世界初録音。最後の「北国の情景」はスーザン・チャンに捧げられた曲でもあります。(2015/09/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570616 |
1980年から2010年にかけて、アメリカで活躍する4人の作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品集。アルバムには3曲の世界初録音が含まれるとともに、中国民謡に触発されたヴァイオリンとピアノのためのチェン・イの作品を全て収録していることにも注目です。グラミー賞に2回ノミネートされたクレタ島出身のツォンタキスの「3つのため息、3つの変奏曲」は後に彼の「ファンタジア・ハバネラ」の基礎となった作品。セバスティアン・カリアーの「デジタル・ミスト」は作曲家自身がエレクトロニクスのパートをあらかじめ録音しておき、そこに実際の演奏をあわせた曲。ヴァイオリンとピアノの響きは靄がかかったような幽玄な佇まいを聴かせます。この録音が行われるまでには、演奏家と各々の作曲家たちが何時間にもわたりヴィデオ会議を行い、数えきれないほどのメールがやりとりされたということです。(2022/09/09 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559903 |
吹奏楽のための3つの近代作品集です。演奏しているのはハート・スクール・ウィンド・アンサンブルで、前作(8.572109)でも見事な腕前を披露してくれていました。今回は2つの協奏曲と、中国風の音満載の新作です。ヒグドンのサックス協奏曲は、ソプラノ・サクソフォンの魅力を存分に引き出した作品で、すでに様々な団体がこの作品の演奏を行っている人気曲です。ヴァイルのヴァイオリン協奏曲は、1924年に書かれた作品で、彼がまだ劇音楽の創作に手を染める以前の、ストラヴィンスキーやシェーンベルクからの影響が強いシリアスな作風を持っています。もともと管楽器とヴァイオリンのために書かれていて、その独特な響きがとても魅力的です。イ・チェンの「ドラゴン・ライム」はハート・ウィンド・アンサンブルが世界初演を行った作品で、2つの部分からなる抒情的、かつ精力的な作品です。楽譜の指定通り神秘的に始まりますが、第2部はまさに京劇そのものの音が炸裂。(2012/10/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572889 |
現代最高のリコーダー奏者、ミカラ・ペトリの50歳誕生日を記念して催されたコンサートのライヴです。幅広いレパートリー(現代音楽の紹介にも熱心!)を持つ彼女だけに、ここでの選曲もとても練られたものとなっています。最後に演奏された「ハッピーバースデイ変奏曲」はクレメラータ・バルティカが得意としている曲で本来は14の変奏からなる作品ですが、ここではその中の4つだけ演奏されています。できることなら全曲演奏してほしかった・・・。というのは無理な相談でしょうね。(2009/04/15 発売)
レーベル名 | :OUR Recordings |
---|---|
カタログ番号 | :8.226905 |
国際的なキャリアを誇るニュージーランド生まれのアメリカ人フルーティスト、マリア・マーティン。このアルバムには彼女のために書かれた8つの作品が収録されています。フルートのレパートリーを拡大させることと、現代音楽の幅広い可能性を聴き手に届けることに熱心な彼女。その姿勢に賛同した作曲家たちの書き起こした多彩な作品。それはジャズ風であったり、また他の曲は中国の民謡からインスピレーションを得ていたりと本当に興味深いものばかりです。現代の作曲家たちの才能を感じつつ、フルートとピアノの奏でる変幻自在な音風景に身を委ねる幸せを味わってみてください。「現代音楽は苦手」という人でも大丈夫。(2010/02/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559629 |