ケージ, ジョン(1912-1992)
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ケージ・ファンの貴方へ。何とこの曲がナクソス価格になりました。既に他レーベルで活躍のピアニストが日本製ピアノを使用した当盤も是非お聴きください。ケージに興味無かったし、弦にボルトやゴムなどあれこれ挟んだプリペアド・ピアノも見た事ないという貴方へ。何でもこの音楽はケージの代表作のみならず、20世紀の一大成果だそうですから、予備知識ゼロでぶつかってみましょう。うぉっ、これってピアノ曲?能書きはよくわからないけど、とにかくこんなオモシロイ(綺麗だし)響き初めて!もう貴方は、現代音楽の楽しい迷路への入口の門を開けてしまいました。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554345 |
東洋思想を愛し、沈黙を考察し、内なる響きに耳を傾けた人、ジョン・ケージ(1912-1992)。彼の飽くなき探究心から生まれた特異な「音楽」は、21世紀の現在でも論争を巻き起こし、また彼に追随する人も後を絶ちません。彼の"音の出る"代表作の一つ「龍安寺」は、切り詰めた音の隙間から感じられる無限の空間と、極限の禅の精神を具現化したものとされるもので、ここからは実際の砂の流れを感じるもよし、人生の侘び寂びを感じるもよしと、それぞれの捉え方ができる作品です。ナンバー・ピースと呼ばれる作品群ははたくさんのヴァリエーションがあり、このフルートとピアノ版の「TWO」が記念すべき第1作となったものです。3つの音だけで構成されたフルートパートと、シンプルな和音を置いていくピアノパートが幽玄な世界を描き出します。初期の作品である「3つの小品」はケージらしからぬ旋律的な作品。2人のための音楽は、「Music for …」のシリーズの中の一作品。スコアはなく、音声や楽器のための17の部分から構成されており、各部は沈黙と静寂が支配するという観念的な作品です。このような作品は、理解するのではなく感じるものなのかもしれません。(2015/12/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559773 |
大好評を博した第1集に続く、ジョン・ケージ(1912-1992)のフルート作品集の第2集です。ここに収録された作品でも、やはり西洋音楽の伝統とは一線を画した"独創的なアイデア"が至るところに散らばっています。第1曲目の「ソロ」はもともと「ピアノとオーケストラのためのコンサート」の一部分ですが(133-144ページ)、極めて自由度が高く、84タイプの演奏が可能であり、ここにはスコアは存在しません。デュエットでもトリオでも演奏可能であり、かかる時間も演奏中に奏者によって決定されるというものです。ここでは指定された3つの楽器と多数のパーカッションの響きが融合し、沈黙を重視した表現力豊かなフレーズが展開されていくという展開になっています。ケージの初期の作品である「小インヴェンション」はもう少し旋律的ですが、ここでも緻密に計算された音楽を聴くことができます。6つの部分にわかれ、それぞれ切れ切れのモティーフが一定の距離を保ちながら繰り返されていくという面白い作品です。「3声のためのコンポジション」は更に初期の作品で、半音階的なフレーズが絶妙な対位法によって展開されていきます。「2声のためのソナタ」も同傾向の作品です。最後に置かれた「ヒムンクスHymnkus」は彼が好んだ2つの言葉をつなげた造語のタイトルで、賛美歌(Hymn)と俳句(Haikus)がモティーフとなっています。俳句にちなんで17という数字と、完全5度で表される賛美歌(と言ってもかなり抽象的)を、一定の間隔で繰り返し、不思議な響きが生まれるという作品です。理解するより聴いたほうが早いような気がします。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559774 |
1992年3月8日、ケルン・フィルでのコンサートが国際的なキャリアの礎となり、「エコー賞」をはじめ、数多くの賞を獲得し、ドイツをはじめヨーロッパで絶大な人気を誇るヴォーカル・アンサンブル「ジンガー・プア」。ルネッサンス期から現代作品まで、どんな曲でも歌いこなす彼ら、2017年は結成25周年を迎え、その活躍がますます期待されています。この「SAGENHAFT-奇跡」と題された新しいアルバムでは、様々な伝承物語や伝説を素材とした曲を取り上げ、アンサンブルの可能性を探るとともに、彼らの活動そのものが伝説となるべく、新たな世界の探求を仄めかしています。 (2017/03/24 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1853 |
1960年代はクラシック音楽における実験音楽が盛んで、声楽のジャンルでも、作曲家たちが熱心に声の使い方の実験的な再構築を行いました。そこには作曲家たちのミューズとなる極めて優れた声楽家たちの存在がありました。アメリカのキャシー・バーベリアン(1925-83)は枠にとらわれない大胆なパフォーマンスで、ジョン・ケージ、ブソッティ、そして一時期婚姻関係にあったベリオなどから曲を献呈されています。さらに、日本人のソプラノの平山美智子(1923-2018)も、1953年よりローマやシエナで学び、欧州の劇場で100回以上「蝶々夫人」を歌った後、現代音楽演奏に身を捧げ、様々な作曲家と交流し、シェルシとは特に緊密なコラボレーションを行いました。ここでは、中世音楽から現代曲まで幅広いレパートリーを持つイギリス出身の演奏家サラ・ストウが、ソプラノのみならずハープシコードやパーカッションまでを担当。ストウは、イタリアでベリオのために歌い、平山美智子に師事してシェルシの声楽作品を勉強しており、ドラマティックで大胆な実験音楽の世界を体現しています。(2020/01/17 発売)
レーベル名 | :Metier |
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カタログ番号 | :MSV28593 |
【コパチンスカヤが親密な共感で作り上げた、「音楽の悪童」へのトリビュート・アルバム】鬼才パトリツィア・コパチンスカヤがジョージ・アンタイルを取り巻く世界を描きあげたアルバム。「未来派ピアニスト」を自称していたアンタイルはベートーヴェンを崇拝しており、リサイタルの際自らの作品の前に好んでその曲を演奏していたということで、ここにはベートーヴェンの個性が色濃く出始めた時期のヴァイオリン・ソナタ第7番を収録。はじけるような個性的な解釈はコパチンスカヤならではです。アルバムの核となっているもう一つの作品は、アンタイル自身のヴァイオリン・ソナタ第1番。ヨーロッパに渡り、「狂乱の時代」のパリでピカソやストラヴィンスキーらと交流を持った彼は、詩人エズラ・パウンドに恋人でヴァイオリニストのオルガ・ラッジを紹介され、彼女のためにこの作品を書きました。当時のパリの雰囲気をよく反映した、サティやミヨーなどにも通じる洒脱で躍動感のある作品です。その後生まれ故郷のアメリカに戻って親交を深めたのがモートン・フェルドマンやジョン・ケージで、彼らによる実験性あふれる作品も収録しています。ここでコパチンスカヤと共演するのは、彼女が自分の「ドッペルゲンガー」と呼ぶフィンランドのピアニスト、ヨーナス・アホネン。二人の息の合った切れ味鋭い演奏が、それぞれの曲の魅力を引き立てています。(2022/04/29 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA797 |
なんとも挑発的で前衛的な曲ばかりを集めたこの「現代アメリカのクラリネット作品集」。演奏しているイアン・ミッチェルは主に現代作品を得意とするヨーロッパ有数のクラリネット奏者で、アンサンブル・ジェミニのディレクターであり、数多くの交響楽団やアンサンブルと共演、40を越える委嘱作の初演も行っている人です。このアルバム、冒頭から不思議な音が聞こえてきます。長く引き伸ばされた声をバックにクラリネットが自在に歌う「反射」、ウォーロックの少し古めかしい歌曲「眠り」をチャイルズがアレンジしたという後日譚のような作品…以降、ダブル・クラリネット(!)も含めた、超絶技術を極めつつ、詩の朗読もはさみながら、即興的な音楽が延々と続いていきます。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Metier |
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カタログ番号 | :MSV28553 |
イギリスの作曲家・ピアニスト、ディキンスンの選曲によるピアノ小品集。新型コロナウイルス感染症の影響によるロックダウンで気分が沈みがちな人々の気持ちに寄り添うように企画されました。サティやプーランクのメランコリックな作品をはじめ、ピアノを愛する人にはおなじみのマクダウェルの「野ばらに寄す」を元にディキンソンが作曲した「青いばら」やグーセンスの「哀歌」などの憂いに満ちた曲が収録されています。とりわけ注目したいのがデューク・エリントンの「12のメロディ」。ジャズとクラシックが融合した洗練された旋律が楽しめます。(2021/12/10 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0644 |