カステルヌオーヴォ=テデスコ, マリオ(1895-1968)
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日本ではどちらかというと「ギターの作曲家」として知られているカステルヌオーヴォ=テデスコ(1854-1893)ですが、元々彼はピアニストとして活躍し、多くのピアノ曲をはじめ、歌劇や管弦楽曲の作曲家としても素晴らしい作品を残しています。もともとイタリア系のユダヤ人であった彼は、ファシスト政権が台頭した頃から社会的地位を危うくされ、最終的にはイタリアを脱出することとなります。そして1939年に渡米し、ハリウッドで数多くの映画音楽を作曲したことでも知られています。この作品は1949年に作曲された特異な曲集で、この2年前の父親の死と、その年に訪れたメキシコの修道院の印象がこの曲を書くきっかけになったようです。テデスコは聖書やシェークスピアを自らのテーマにすることを好んだのですが、この曲集もキリストの一生を歌を使わずに、ピアノの小品のみで描くという離れ業をやってのけます。言葉を伴わないおかげで、必要以上に感傷的になることなく、適切に情景が描かれていますが、逆に宗教的な雰囲気はあまり感じられないので、もしお子さんに聞かせてあげるのであれば、聖書のお話を一緒に読んであげることは必要かもしれません。(2014/11/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573316 |
イタリアの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコの合唱音楽は、頻繁に演奏されるとは言い難いのが現状です。しかし彼の幼少時からのユダヤ信仰は、美しい典礼音楽を書かせて当然だったと言えるでしょう。巨匠マリナーが振る「ナオミとルツ」は、作曲家の作品の中でも最もピュアで感動的という評があるほど美しいものです。「聖典礼」は、音楽・演奏とも素朴と言えるほどのシンプルさが、自然な感動を呼びます。オルガン独奏曲に続いて、「死者のための追悼式」の音楽はわかりやすく、本当にきれいです。ヒーリングはやりの今日、宗教の枠を超えてアピールするでしょう。(2005/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559404 |
このアルバム、タイトルの「Images from the South-南からの印象」の南とは一体どこの辺りなのでしょうか。「南」と言っても南ヨーロッパ?それとも南アメリカ?南極ではないだろうな…と思いながら聴いてみると、そこにはなんとも色鮮やかで蒸し暑い世界が広がっていました。イタリア、フィレンツェで生まれカリフォルニアに移住したカステルヌオーヴォ・テデスコの古典的な面持ちを持つソナティナとフーガ、イタリアからパリに移ったカルッリの麗しいセレナード、アマデウス・ギター・デュオのために書かれたベネズエラの作曲家モンテスのスラマ、香港で生まれイギリスで活躍する東洋系ギタリスト、ジェラルド・ガルシアの詩人ロルカへの賛美、おなじみヴィラ=ロボスのピアノのための曲を2台ギターに編曲した前奏曲、ロドリーゴの「マドリガル協奏曲」からの3つの楽章、ボリビア生まれのセナモンによる映画「カサブランカ」にインスパイアされたノスタルジックな曲、そして誰もが知っている「アルハンブラの思い出」の2台ギター版。この多彩な作品を演奏するのは、こちらもおなじみアマデウス・ギター・デュオ。結成25周年を迎え、一層そのアンサンブルも緊密になっています。(2016/02/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573442 |
イタリアの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコは、1953年から1967年にかけて52曲の器楽あるいはアンサンブルのための作品を書き、これらを「グリーティング・カード」と名づけました。このうち21曲は、彼がアンドレス・セゴビアを初めて聴いて以来、ずっと魅了されていたギターのために書かれています。このアルバムにはその21曲を収録。各々の曲はカステルヌオーヴォ=テデスコが尊敬する作曲家や演奏家、そして彼の友人たちが音で描かれており、献呈相手の国籍にちなんだリズムが用いられるなど工夫が凝らされた親密な音楽となっています。また作曲家自身が「アルファベット・ピース」と表現したように、音とアルファベットを組み合わせた半音階的な旋律を主題に用いるといった意欲的な作風も見てとれます。演奏するアンドレア・デ・ヴィティスは1985年イタリア生まれの気鋭のギタリスト。GFA国際ギター・コンクールなど多くの国際コンクールでの入賞経験を持ち、活発なコンサート活動を行っています。NAXOSには2枚のタンスマン:独奏ギター全集(8.573983/8.573984)の録音があり、どちらも高く評価されています。(2023/04/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574246 |
イタリア系ユダヤ人の家に生まれ、高い教養を持った彼は、シェークスピアの文学をこよなく愛していました。多くの作品に曲をつけ、その中には2つのオペラや、多数の歌曲とソネット、そしてこのシリーズで聴くことができる11の序曲などがそれにあたります。勇壮なファンファーレに先導されるジュリアス・シーザーの物語、メンデルスゾーンのアプローチとはかなり異なる「真夏の夜の夢」など、どれも極彩色のオーケストラをフルに鳴らした聴き応えのある曲です。ギター音楽の作曲家として認知されていますが、それだけではありません。彼の底力はすごいです。(2010/11/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572500 |
第1集(8.572500)で、その劇的で壮大な音楽に驚かされた人も多いことでしょう。カステルヌオーヴォ=テデスコのシェークスピア序曲集の第2集です。まるで映画を見るかのように、シェークスピアの名作の各々場面を彷彿させ、ここまで想像を膨らませるだけの音楽を書くには、相当作品を読み込んでいたのでしょう。「お気に召すまま」ではアーデンの森に響き渡る角笛の音で幕を開けます。羊飼いたちと主人公たちの恋愛騒動は、まるでワーグナーを思わせる森のささやきと共に描かれていくのです。トスカニーニに献呈された「ヴェニスの商人」では重苦しい弦のユニゾンで幕を開けます。聴き手は、シャイロックとアントニオのやりとりを頭の中で描きながら音楽に没頭できます。他の3曲も素晴らしい描写力です。 ( 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572501 |
1 ( 発売)
レーベル名 | : |
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カタログ番号 | :2010.12.15 |
20世紀、フルートとギターのための作品を集めた1枚。カステルヌオーヴォ=テデスコのソナチネは、この2つの楽器の組み合わせのための最高の作品の一つと評価されています。またアルト・フルートの温かみのある音色が美しい武満徹の「海へ」はロマンティックな旋律と表現の豊かさに定評があり、ピアソラの「タンゴの歴史」はタンゴのリズムが心を掻き立てます。また、バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」はピアノ曲、シャンカールの「魅惑の夜明け」はフルートとマリンバのデュオが原曲ですが、ここではフルートとギターのために見事な編曲が施されています。ブリッタ・ヤーコプスはカッセル国立劇場の首席フルート奏者を経て、シュトゥットガルト放送交響楽団の首席奏者として活躍した実力派。ギタリストのイレーネ・カリスファールトは17歳でアムステルダムで開催された「青少年のためのギター国際コンクール」で最優秀賞を獲得、バロック作品の編曲など広いレパートリーを持っています。2人の親密なアンサンブルをお楽しみください。(2021/11/12 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.551453 |