ショパン, フレデリック(1810-1849)
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ヨハン・シュトラウスのワルツに代表される「踊るための作品」ではなく、あくまでもコンサート用の作品として存在するショパンのワルツ。最初は着飾った男女がサロンで踊る様子を表現したかのような明るい作品でしたが、年を追うに従い、次第に自身の心持ちを反映させた陰影深い曲想を備えた作品に変化していきました。これらは繊細なニュアンスが重視されており、どれもさまざまな楽想が次々に現れるという見事な仕上がりになっています。1990年、ブルガリア生まれのピアニスト、マルティン・イヴァノフによる演奏です。(2020/05/15 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99146 |
比較的平易な演奏技巧のみで書かれノリもよいためか、(半ば誤解、半ば確信犯的にか?)とっつきやすい曲と割り切られて、今日ではピアノ中級者程度の教育用にもよく用いられるワルツですが、そもそもはショパンの一流のダンディズムに貫かれた逸品ばかりで、優れた演奏家の手にかかって初めて素晴らしい魔法のような音楽となります。「子犬」のワルツのチャーミングさ、「華麗なる大円舞曲」の華やかさなど、ショパンの粋人ぶりをたっぷり味わうことができます。ショパンの作品としてはやや異色な感もあるタランテラも、実は同様な「粋」に溢れており、ややマイナーな存在に甘んじているのはもったいない限りです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554539 |
ポーランド人の心ともいえるショパンのピアノ曲をチェロ四重奏にアレンジ。それぞれがソリスト、室内楽奏者として活躍するポーランド・チェロ・クァルテットのメンバーたちは、ショパンの友人でチェリストとして知られるオーギュスト・フランショーム(1808-1884)がチェロ用にアレンジしたショパン作品や、ポーランドの伝説的ヴォーカル・クァルテット"NOVI SINGERS"の並外れた歌唱力による演奏に感銘を受け、人間の声に似ているチェロでショパン作品を演奏するというプロジェクトを実現しました。彼らが「素晴らしい芸術的な冒険」と呼ぶこのプロジェクト、軽やかな「小犬のワルツ」や、もともとチェロ向きの旋律を持つ「練習曲 嬰ハ短調」、そして「雨だれ」など、ピアノで聴くのとはまた違った味わいを存分に堪能させてくれます。(2024/01/19 発売)
レーベル名 | :CD Accord |
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カタログ番号 | :CDAccordACD326 |
ショパンの書いたワルツは、実用的なものから内省的なものまで幅がありますが、ウィンナ・ワルツともフランスのサロン風のとも違った、独特のリズムが内包されています。一部にはマズルカの影響も見られますが、いずれも着実なリズム感と適正なルバートの効果を生かすことが求められる作品です。コルトーは抑制の利いたルバートに加え、旋律線を貴族的に大らかに唄わせること、さらにバスを弛まずに維持することによって、これらなじみのある小品を品格あるものに仕上げています。ときおりミス・タッチは見られるものの、1・2・4番を初めとする技巧的な作品においては、過度に陥らないように制御しつつ妙技を披露しているところに、彼の知的側面を見ることが出来るでしょう。(2006/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111035 |
20世紀を代表する名ピアニスト、ルービンシュタインの壮年期の録音集です。彼がこのワルツ全曲を録音したのは、1954年ですが、それ以前の1920~30年代に2曲だけ…Op.34-1とOp.64-2を録音しており、彼自身もその演奏をとても気に入っていたといいます(その時に全曲録音が成されなかったのは、すでにHMV/ビクターにホロヴィッツの全曲録音があったためでした)。ワルツのリズムは少し無骨ですが、何よりもメロディの歌わせ方が秀逸で、洗練されたワルツではなく土の香り漂うワルツとでも言えましょうか。早目のテンポが心地良い即興曲も聴きものです。(2011/04/13 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111365 |
"マーチ王"フィリップ・スーザ(1854-1932)の膨大な作品をくまなく録音している指揮者ブライオンによる第15集のアルバムはオランダ王立海軍軍楽隊を率いての演奏です。今作にも世界初録音の曲が含まれるなど、ファンにとっても嬉しいものとなっています。20世紀末前後のアメリカで、驚くべき人気を得たスーザ・バンドは7年間で3500回ものコンサートをこなしながら常にレパートリーを拡大し、また楽器編成もハープを加えるなど多彩なものとなっていきます。時には社会情勢を反映し、時々のエピソードも盛り込みながら書かれた行進曲やオペレッタは実にユニークで洗練されたものであり、こんなことまで題材にするのかと驚いてしまうのではないでしょうか?トラック7の「ショパンの夜想曲」の吹奏楽版の編曲では、舞台裏に金管楽器を配置し、夢のような響きを紡ぎだしていますし、収録曲の中で一番長い(13分を越える)トラック3の「バンド・ケイム・バック」には「幻想的エピソード」の副題がつけられていて、途中には聞き覚えのあるメロディがいくつも聞こえてくるなど凝った作りになっています。この大人気シリーズも、残り1作を数えるのみになりました。ぜひお楽しみください。(2015/12/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559745 |
ライプツィヒゲヴァントハウス、メンデルスゾーンザールスクリャビンの「前奏曲」がショパンの影響を受けていることは、すでに多くの人に知られていますが、こうして並べて聴いてみると、やはり作曲家の個性が色濃く表れているものだと感心せざるを得ません。確かに、1 つの曲集の中に24 の小さな世界が内包されているのですから、それはもう、様々な表現がまさに「百花繚乱」。ロシアの若手女性ピアニスト、ナタリア・ニコライも感情的なアプローチと多彩な解釈で、ショパンとスクリャビン、2 人の天才の描いた世界を絶妙に描き分けています。(2011/05/18 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM149 |
【ソフィー・パチーニが個人的に親しんできた、ショパンとスクリャービンを集めて】ミュンヘン出身のドイツ系イタリア人、ソフィー・パチーニのアルバムがベルギーのFUGA LIBERAから登場。アルゲリッチに直談判して自身の演奏を聴いてもらい、称賛を受けたという経歴の持ち主で、その後アルゲリッチ・プロジェクトに招待されるなど活躍、2015年にはECHO賞の若手アーティスト、ピアノ部門を受賞しています。今回のアルバムは『パズル』と題し、彼女が個人的にずっと親しみ大切にしてきた、ショパンとスクリャービンの作品を集めたもの。繊細さと大胆さを併せ持つ振幅の大きな表現と、それを包み込む豊かで瑞々しい音楽性で、作品の新たな側面に気付される魅力的な一枚です。(2023/01/13 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG811 |