チュルリョーニス, ミカロユス・コンスタンティナス(1875-1911)
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リトアニアを代表する作曲家チュルリョーニス。生前は画家としての活動が知られており、その幻想的な作風はカンディンスキーにも影響を与えるほど高く評価されていました。作曲家としては、音楽的なタイトルを持つ絵画と連動するかのように、300作を超える管弦楽作品や、室内楽曲、ピアノ曲などを手掛けましたが、そのほとんどは未完成の状態で残された上、2つの世界大戦によって多くが失われてしまい、絵画ほどの人気を獲得することはありませんでした。しかもチュルリョーニスの死後に初演された2つの交響詩「森の中で」と「海」の2曲は当時の慣習にならい、どちらもカットやオーケストレーションの変更が行われるなど、作曲家の構想とは若干違うものになってしまっていました。とりわけ「海」はクライマックスの部分で46小節もカットされるなど大きく改変された版のみが知られています。また交響的序曲「ケスティス」は、師ライネッケの好みに合わせて民謡部分を取り去るなど、チュルリョーニス自身が改変し、オーケストレーションが施された版が存在していますが、このアルバムでは原曲であるピアノ版に基づき、リトアニアの現代作曲家ユルギス・ユオザパイティスが新たにオーケストレーションを敢行した版が演奏されています。(2020/04/10 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1344-2 |
リトアニア生まれのチュルリョーニス(1875-1911)は、作曲家としてだけでなく、画家としても素晴らしい業績を残しました。36 年にも満たない短い生涯の間に、約300 点の絵画と200 作もの曲を書き、そのどれもが高い完成度を持っています。彼は、ロシア近郊の貧しいオルガニストの息子として生まれ、ワルシャワとライプツィヒでピアノと作曲を学び、30 歳近くになってから絵画を学びました。彼の絵画と音楽は密接に関係していて、伝統に囚われることのない、ロマンティックな作風が魅力的(ジャケットに使われているのも彼自身の絵画です)。ピアノ曲のタイトルはショパン風ですが、もっと素朴で簡潔な美しさに満ちています。ありあまる才能に恵まれ過ぎたのか・・・晩年は精神に異常をきたし、わが子の誕生を知ることもなくこの世を去ってしまいました。(2011/09/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572659 |
第1集(8.572659)も大好評。チュルリョーニスのピアノ作品集第2集です。こちらは彼の後期の作品を含むため、よりモダンな味わいになっています。ほとんどは彼が好んだ「前奏曲」として成立していますが、VL269から271までは、明らかにソナタとして計画されたようで、短いながらもまとまりのある、凝縮された音楽が見てとれます。トラック23から25までは、1901年から1902年に草案された弦楽四重奏曲(ここではピアニスト自身によるピアノ独奏編曲版を収録)は、出版される前に最終楽章が失われてしまいましたが、もし聴くことができれば、かなりドラマティックな世界が展開されたことでしょう。フーガVL345は彼の最後のピアノ作品で、暗く陰鬱なピアノの音色の中に厳粛な雰囲気が宿った感動的な曲となっています。(2011/11/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572660 |