クレメンティ, ムツィオ(1752-1832)
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ハーピストの手による演奏会用パラフレーズから、むしろヴァイオリンやピアノのヴィルトゥオーゾ、あるいはオペラ作家として有名な作曲家の手による作品まで、ちょっと珍しいイタリアの作曲家達によるハープ作品集です(編曲を含む)。前者のパターンとなるのは最後の2曲ですが、いずれも華麗な技巧が駆使された素敵な小品です。残りは後者のパターンとなりますが、ちょっとセンチメンタルなメロディーをたっぷり歌わせたドニゼッティのソナタや、意外とシリアスな感じに始まり、華やかに終わるロッシーニのソナタなど、こちらも興味深いラインナップが目白押しです。(2002/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554252 |
クレメンティの作品は、技巧的に易しめのものがピアノ初心者用の教材曲に使われたり、モーツァルトが「クレメンティは3度の重音がうまいだけの人」という余計な軽口を叩いたりしたためか、その価値が不当に低く評価されている感がありますが、ピアニスティックでかつ美しい曲も数多くあるだけに残念なことです(ホロヴィッツなど一部のピアニストは高く評価しましたが)。当盤のピエトロ・デ・マリアの素晴らしい演奏も、そういった評価に大いに疑問符を突きつけるもので、一点の曇りのない技巧と、紋切り型の構成の中にほのかに香るようなロマンの香りを漂わせる抜群の音楽性は、まさに理想的なクレメンティ演奏となっています。(2000/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553500 |
グラドゥス・アド・パルナッスム。この名前はドビュッシーの「子どもの領分」の中の1曲でおなじみでしょう。しかしこの名前の由来をご存知ですか?もともとは芸術や文化の聖地、ギリシャにある「パルナッソス山」への梯子という意味で、クレメンティは自らの練習曲にこの名前を当てました。この当時は指のために書かれた練習曲がとても少なく、ひたすら機械的に指を鍛えることができるこの曲集は「芸術を極めるための近道」として学習者たちに重用されたのです。ドビュッシーは、愛娘がこの曲を練習している姿を見て、少々皮肉を込めて自作に引用したというわけです。ただ、練習曲として聴くにはもったいないほどの高い音楽性を秘めた曲集でもあることは確かです。(2010/12/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572325 |
全3巻100曲に及ぶ「グラドゥス・アド・パルナッスム」の完結編となります。クレメンティ(1752-1832)の全生涯における“最大の成功作”であり、批評家からも大絶賛されたこの作品は、クレメンティ自身の飽くない探究の賜物であり、また55年にも及ぶ改訂と編集は、バロック期から古典派、ロマン派へと移り変わる音楽の潮流をもはっきり示した問題作と言えるでしょう。一連の練習曲として聴くよりも、スカルラッティに匹敵する「ソナタ集」として聴くのもあり。もちろん厳格なる「練習曲集」として聴くのもOKです。確かに、マランゴーニの確固たる技術と表現は単なる演奏曲の域を超えたものです。ちなみにこの曲集が「つまらないもの」として認識されたのは、どうも後世の校訂者のせいだという説もありますね・・・。(2013/03/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572328 |
第1集(8.572325)での、表現力豊かな演奏が高い評価を持って迎えられたマランゴーニによる、クレメンティ(1752-1832)の「グラドゥス・アド・パルナッスム」の第2集です。作曲家、演奏家、教師、そして音楽出版、そして楽器製造まで手掛けたマルチ音楽家、クレメンティのこの練習曲は、本当に一筋縄ではいきません。例えば、このアルバムに収録された冒頭の3曲、第25番から第27番は、これだけでも一つの曲集として成立するほどのクォリティを持っています。もちろん、それはほんの小手調べ。まだまだ多彩な曲が手薬煉引いて待っているのですから。(2011/10/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572326 |
全3巻100曲に及ぶ「グラドゥス・アド・パルナッスム」は、単なる練習曲集というよりも、古典派のピアノ曲の集大成と言ってもよいほどの充実した内容を持っています。いずれも、無味乾燥な指のための練習曲ではなく、バッハ風のフーガであったり、ロマン派を先取りしたような抒情的な曲であったりと、その多彩さには驚くほかありません。とはいえ、どの曲にもくまなく音階練習や、オクターヴ、内声を浮き上がらせる練習など、ピアノ上達への手引きが盛り込まれています。この当時の曲を完璧に弾くなら、この曲集をきっちり学べばばっちりです。もちろん聴くだけでも存分に楽しさを味わえるはず。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572327 |
クレメンティ(1752-1832)の4つの交響曲は彼の生前に発表されることはなく、クレメンティ自身も「交響曲のスコアは全て破棄した」と述べていました。しかし1917年に競売を経て図書館に買い取られた手稿譜の中に、交響曲の断片が含まれているのが発見され、苦労して復元した結果、4曲の交響曲といくつかの断片としてまとめられることが判明したのです(あのアルフレード・カゼッラも復元作の研究を行い、第1番と第2番とおぼしき作品を演奏したという記録もあります)。実際、どのような校訂を行ったとしても完全な形を復元するのは不可能ですが、ここで聴ける形でも充分にクレメンティの「管弦楽作曲家」としての才能をかじることはできるはずです。洗練された筆致で描かれたバランスのよい作品は、ロマン派への架け橋として高く評価されるものです。(2013/10/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573112 |
「ピアノフォルテの父、演奏家、教師、出版社、ピアノ制作者」として知られるムツィオ・クレメンティ(1752-1832)。しかし彼は晩年に至るまで「交響曲作曲家」として知られたいと考えていたのです。とは言え、モシェレスが「クレメンティのシンフォニーは1820年代以降はヨーロッパの演奏会のレパートリーから消えてしまった」と語るように、クレメンティの交響曲は初期の2曲、Op.18を除いては消滅したとまで言われていました(一説によると、クレメンティ自身が「絶望の発作」で全て破棄したとも)。しかし、1921年にフランスのジョルジュ・ドゥ・サン・フォワがいくつかの未完全なスコアを見つけ出し、これを復元。4曲の交響曲と序曲、メヌエット・パストラールとして形にしたのです。当時はあのカセッラも好んで演奏したというこれらの曲は、同時代のケルビーニの作品を凌駕する溌剌とした音楽であり、忘れたままにしておくのは本当にもったいない名作です。(2013/02/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573071 |
モーツァルトと同時代に活躍したヴィルトゥオーゾ・ピアニスト兼作曲家であったクレメンティのピアノ音楽は、その楽聖によって手厳しく批判されたことでも知られています。しかしこの不幸な事実は、むしろクレメンティの作品にモーツァルトが評価することのできなかった要素、すなわち音楽的内容や演奏技法の上でモーツァルト、さらにはベートーヴェンを超えて、ロマン派のピアノ音楽にすら通じるような部分があることを、物語っていると考えることもできるでしょう。オクターヴや重音(特に3度奏法の連続)、大胆な転調やダイナミクスに満ちた、素晴らしくシンフォニックな作品達を、復元楽器による演奏でお楽しみください。(2003/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555808 |
フランスの宮廷音楽家として活躍したクレメンティは、モーツァルトのライバルとして知られ、また彼の初期のソナタは若いベートーヴェンに強い影響を与えました。当時のピアノ音楽の発展に寄与し、後のロマン派へと繋ぐ重要な作品を多く書き、それらの曲に見られる程良く駆使された技巧は、ピアノを学ぶ若き人たちの指の訓練としても重要な役割を担っています。この第3集には5曲のソナタを収録。演奏しているのはニューヨーク生まれの鍵盤奏者、アレクサンダー=マックス。彼女はフォルテピアノとクラヴィコードの演奏家として国際的な名声を得ており、世界中の教育機関で若い才能を指導していることでも知られる名手です。彼女による絶妙なプログラミングは、全ての曲を関連付け、実に興味深く聴かせてくれています。(2010/06/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570475 |