クレメンティ, ムツィオ(1752-1832)
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ピアノ学習者にはお馴染みのクレメンティ。何しろ彼はモーツァルトとピアノ対決をしたほどの鍵盤の名手で、その作品には、何やらモーツァルトやベートーヴェンの音楽がこだまします。当盤も、あちらこちらに、この旋律やリズムはどこかで聴いたことがある気がする、という楽想が頻出。作曲年をモーツァルトの諸作品と比較してみるのも楽しいかもしれません。ピアノの可能性を広げたという点では「ト短調」に特にご注目ください。第1、2楽章のカンタービレの美しさ、そして終楽章の激しいオクターヴの連続、大胆な転調など、完全に古典派の枠を超えています。フォルテピアノの強弱や音色の変化もお楽しみください。(2007/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557695 |
モーツァルトよりも少し早く生まれ、チェンバロ奏者として名を挙げていたクレメンティ(1752-1832)。ロンドン、パリを経てウィーンに移り、25歳の時にはモーツァルトとチェンバロ演奏の直接対決を行ったというエピソードでも知られています。ベートーヴェンは「モーツァルトの作品よりもクレメンティの方が素晴らしい」と評価し、また曲集「グラドゥス・アド・パルナッスム」もピアノ奏法における技巧獲得のための良い練習曲として重用されています。そんなクレメンティの数多くのピアノのための作品をNAXOSではシリーズ化してリリースし、好評を得ていますが、この第4集には聴き手の想像を超えた重厚な作品「棄てられたディドーネ」も含まれており、ファンにとっても嬉しいアルバムとなっています。(2016/07/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572664 |
その生涯のほとんどを鍵盤音楽に捧げたクレメンティ。幼いころから楽才を発揮し12歳でオラトリオを作曲、初演しオルガニストになったものの、20代の頃には一人でロンドンに出てチェンバロ奏者となり、その後は旅から旅へ演奏旅行をしながら、時にはモーツァルトとその腕を競うなど華々しい活躍を続けます。後半生はピアノ教師としてだけでなく、楽譜出版やピアノ製作まで手掛け、多くの弟子を育てました。このアルバムには初期から晩年の作品がバランス良く配置されており、なかでも「棄てられたディドーネ」のタイトルを持つOp.50-3は劇的な要素を持つ、クレメンティ作品の中では珍しい作品です。悲しみが漂う第1楽章から怒りに満ちた最終楽章は、神話の物語の一部始終を丁寧に描いています。研究者としても知られるサンドロ・デ・パルマの演奏はクレメンティの魅力を余すことなく引き出しました。(2019/01/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573880 |
クレメンティと言えば学習者におなじみのソナチネ、もしくは指のための練習曲「グラドゥス・アド・パルナッスム」ばかりが知られる作曲家です。しかし、彼の存命中は「優れたピアニスト」であり、同時に楽器製造者として、鍵盤楽器の発展と、その演奏技術向上に力を尽くしたことでも高く評価され、ウィーンでは、彼のソナタはハイドンのソナタにも負けないほどの絶大な人気を誇っていました。このアルバムに収録されている4曲のソナタのうち、Op.23は1790年にロンドンで出版された曲集で、小規模ながら整っている第1番、幅広い音域を用いるメロディが特徴的な第2番、変奏曲の形式で書かれた優雅な第2楽章を持つ第3番と、品の良さが溢れています。Op.34のソナタは明らかに規模が大きくなり、筆致も工夫されています。「月の光」による変奏曲とファンタジーは、大規模な前奏の後に「月の光」を主題とした美しい変奏曲が連なるというこの時期に多く見られる形式を用いて書かれており、変奏技術の高さが伺われる作品です。/(2017/10/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573608 |
モーツァルトと同じ時代に活躍したイタリア生まれのクレメンティ。1780年には実際にモーツァルトにも会い、ピアノの腕を競っています(モーツァルトはクレメンティの技術は認めたもものの、音楽性に関しては酷評したとされます)。その後、クレメンティはイングランドを拠点とし、演奏家、教師、ピアノ製作、楽譜商として八面六臂の活躍をし、多くの弟子も育て上げました。現在クレメンティは、練習曲や簡単なソナチネの作曲者として知られていますが、彼のピアノ・ソナタはまるでオーケストラを伴う協奏曲のような幅広い表現力と、技巧が要求されたものが多く、時にはベートーヴェンのソナタにも匹敵するほどの完成度を誇ります。(2018/08/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573712 |
現代では「初心者のためのソナチネ」の作者として知られるクレメンティ、実は半世紀以上に渡って数多くのチェンバロ、ピアノのための作品を書き、自身の作品の普及のために楽譜出版を手掛け、更にはピアノの製造まで行うという実業家でもありました。クレメンティについて、モーツァルトは「チェンバロ弾きとしては素晴らしい技術だが、単なる機械的な演奏しかできない」と酷評しましたが、ベートーヴェンは彼の作品を高く評価し、クレメンティもベートーヴェンのいくつかの作品を出版するなど、良好な関係を築いていました。このアルバムではウィーンとロンドンで出版された作品を収録、どれも簡潔なソナタ形式の中にピアノ演奏に必要なテクニックが散りばめられています。演奏している韓国系アメリカ人ピアニスト、パク・ソナは第5回仙台国際音楽コンクール(2013)の入賞者。美しい音色とテクニックで聴き手を魅了します。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573940 |
ホロヴィッツのような、一部のピアニストがその価値を認め、積極的な紹介に努めましたが、クレメンティの作品は、その音楽的価値の高さからすれば、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらのピアノ曲に比して、不遇な立場に置かれています。当盤収録のいずれの曲も、情熱豊かながらも、端正さを失わない気品のある味わいを持っており、イ長調ソナタ(第1、2楽章では愁いに満ちた短調部分が支配的ですが)における、深み溢れる表現などは絶品と申せましょう。重音奏法やトレモロ奏法、華麗なパッセージといった、彼のトレードマークでもあった技巧的な書法も、そこでは飾り物でない必然性を持って、聴き手に語りかけてきます。(2006/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557453 |
同じ姓を持つ作曲家ムツィオ・クレメンティの作品を楽しそうに演奏するピアニスト、マリア・クレメンティ。彼女はミラノに生まれ、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でピエロ・ラタリノに師事、数多くのコンクールで入賞し、注目を集めているピアニストです。作曲家とピアニスト、どうやら2人には血縁関係はないようですが、マリアは単なる好奇心を超える愛着を感じており、過小評価されがちなクレメンティの作品を独創的に演奏しています。この3つのソナタは20世紀の名手ホロヴィッツも愛したレパートリーです。(2018/10/31 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7827 |
モーツァルトの4年前に生まれ、ベートーヴェンよりも長く生きたクレメンティ。80年という当時としては長命を得た彼の鍵盤作品は、チェンバロからピアノへと楽器の発展に伴う表現力、演奏技術の可能性を探求したもの。ベートーヴェンの先駆的役割を担う重要な作曲家ですが、現在では一部のソナチネや教則本「グラドゥス・アド・パルナッスム」が教育用として使われるのみで、ソナタなどの主要作品はあまり演奏されることがありません。NAXOSではクレメンティのソナタの全曲録音シリーズを企画しており、このアルバムでは、彼のイギリスでの保護者を務めたピーター・ベックフォードに捧げた作品番号1のソナタを中心に、華麗な作風を誇る作品番号24の「ヘ長調ソナタ」などを配し、クレメンティの作風の変遷を探ります。(2019/12/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573922 |