バルトーク, ベーラ(1881-1945)
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「不思議なマンダリン」は、ハンガリーの詩人レンジェルによる、一幕のパントマイムのための音楽です。そのストーリーはグロテスクで、不道徳の極みともいうべきもので、それがたたって演奏禁止の憂き目にあったりもした問題作です。しかしお子様向きではないにせよ、現在ではバルトークの最高傑作の一つとしての評価を勝ち得ています。ストーリーや場面と無関係に楽しむのもよし、描写的な要素におけるバルトークの筆致の素晴らしさを味わうのもよし、ともかくその鮮烈さは、トンデモない台本の内容に一歩も引けをとらないもので、大興奮は必至です。併録の2曲は、民俗風の親しみやすい作品で、こちらはお子様にも安心の内容です。(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557433 |
マリアレーナ・フェルナンデスとアンサンブル「ホテル・パリンドローネ」による魅惑的な1枚。アンサンブルは、バグパイプ、リラ、ニッケルハルパ、ジューズハープ(口琴)、ブズーキなどの伝統的な楽器を用い雰囲気ある編曲による演奏を披露。伝承曲の中にバルトークやハイドン、スカルラッティなどがさりげなく置かれるなど、クラシック、ジャズ、フォーク、エスニック、ワールドミュージックを融合させたジャンルを超えた作品が並びます。トラック5のハイドンのソナタはフェルナンデスがアレンジなしの原曲を闊達に弾きこなしている・・・と思えば、曲の最後でアンサンブルが乱入。終楽章では様々な楽器が歌い交わす楽しい編曲に仕上がっています。ヴォーカルとピアノを担当するマリアレーナ・フェルナンデスはインドのムンバイ生まれのミュージシャン。ボンペイ大学で心理学と哲学を学び、ウィーンに留学、ウィーン音楽大学でピアノ演奏のディプロマを獲得、現在はこのようなユニークで実験的な作品を次々に発表、好評を博しています。(2020/05/15 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99119 |
アメリカのピアニストであり作家でもあるツィモン・バルトは、1989年にエッシェンバッハと共演して以来、長年にわたる友好関係を築いてきました。これまでにCAPROCCIOレーベルからは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲(C5065)やブラームスのピアノ協奏曲(C5210)を収録したアルバムをリリースしています。ここでのバルトは、バルトークの演奏にありがちな「ピアノを打楽器的に扱うアプローチ」ではなく、しなやかなタッチが必要だと考え、ゆったりしたテンポを取って旋律を伸びやかに歌わせています。通常はCD1枚に収まる3曲ですが、87分を超える演奏時間のため2枚組でのリリースとなりました。(2024/10/04 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5537 |
バルトーク(1881-1945)の初期のピアノ作品集です。22歳の時に書かれた4つの小品は、明らかにリストの影響を受けてることは間違いありません。第1番「左手のための練習曲」での輝かしい超絶技巧の表出は、まさに「当時の」彼がピアニストとして目指していた到達点なのでしょう。管弦楽のために書いた交響詩「コッシュート」(19世紀のハンガリーの偉大なる革命家)からの葬送行進曲も未発表のリスト作品だと言われても、そんなに違和感がありません。それから少し時を経た1909年に書かれた「2つのエレジー」はタイトル通り陰鬱な雰囲気を湛えた内省的な作品です。ただ、やはりリストの最晩年の作品と言われても「そんなものかな」と思えてしまうのはご愛敬。やはりもっと民謡風な作品を求めてしまうのは仕方ありません。「ピアノの初歩」は楽しい教育用教材です。(2011/10/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572376 |
1907年、ブダペスト音楽院のピアノ教授となり、生活は安定していた27歳のバルトーク(1881-1945)ですが、親しくしていたヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルとの恋愛が失敗に終わり、彼の心の中は悲しみと不安が渦巻いていました。そんな時に書かれたこのバガテル(ちょっとした小品の意味)は、彼の気晴らしであるとともに、とても実験的な要素を備えたもので、新しい語法の模索も感じられる意欲的なものとなりました。これを聴いたフェルッチョ・ブゾーニが「最後の本当に新しい何かがある」とこの曲を大絶賛し、バルトークは作曲家としての足掛かりをつかむことが出来たと言います。対する「9つのピアノ小品」は1926年の作品で、バルトーク後期の特徴を備えた簡潔かつ独特の和声が感じられる興味深い音楽です。バルトークのスペシャリストとして知られるヤンドーの納得の演奏でお楽しみください。(2014/05/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573224 |
20世紀の作曲家の中でも、巨匠中の巨匠といってよいバルトークですが、彼のピアノ独奏曲はその優れた内容にもかかわらず、今一つ日陰者的な扱いになりがちなのは大変に残念なことです。しかしハンガリーの民族音楽的要素を巧みに織り込んだ、高度な作曲技法はもちろんここでも健在です。例えば、冒頭に収録されているピアノ・ソナタの見事さはどうでしょう! 激しいリズムの饗宴と冷静な知的コントロールと、打楽器的用法をメインとする効果的なピアノ書法による極めて濃密な音楽が、全3楽章がわずか12分強というコンパクトなサイズに凝縮されており、聴くものを圧倒します。同郷人ヤンドーによる共感に満ちた演奏のアツさも聴き逃せません。(2001/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554717 |
ハンガリーの民族音楽と西欧クラシック音楽を融合させたバルトークのピアノ作品は、初心者でも親しみやすいマイルドなものから(主に16~など)、高度な作曲技法を縦横に駆使したハードなものまで、あるいは教育色の強いものから、純然たる演奏会用作品まで、その味わいは様々です。そしてどの作品にも共通して感じられるのが、躍動するような生命感であり、高度な技法を用いながらも、頭でっかちなだけな音楽にならないことが、バルトークの偉大さの証明といってもよいでしょう。ハンガリーの至宝・ヤンドーは持ち前の強靭な技巧を武器に、まさに躍動する音楽を紡ぎ出しています。(2002/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554718 |