ベートーヴェン, ルードヴィヒ・ヴァン(1770-1827)
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イタリア~フランス派、ウィーン派、ベルギー派の流れを汲んでいるクライスラーですが、彼はそれらの流派のどのエピゴーネンに陥ることもなく、独自のスタイルを確立しました。(アウアーの弟子というのは誤りです。)ビブラートの効果的な使い方による独特のトーン、申し分ないテクニック、そして一種のユーモアとも言える「軽み」が彼の演奏の中核をなしていました。このCDに納められているベートーヴェンのソナタ全集は、彼がベルリンに居を定め落ち着いた生活を送っていた時代の産物です。古典的な様式をふまえつつ、クライスラーならではの表現力が盛り込まれています。(2003/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110969-71 |
cpoレーベルの『2020年ベートーヴェン生誕250年記念アルバム』は来日経験もある若きヴァイオリニスト、レーナ・ノイダウアーを独奏者に迎えたヴァイオリン協奏曲とロマンス集。2006年、15歳の時にアウグスブルクで開催された『レオポルト・モーツァルト国際コンクール』で第1位を受賞した後、ソリスト、室内楽奏者として活躍する彼女は、まるで自身の体の一部であるかのようにヴァイオリンを自由自在に操り、現在最も敬愛しているというベートーヴェンの協奏曲とロマンスを完璧に演奏しています。伴奏はベートーヴェンを得意とするマルクス・ボッシュが指揮する、名手たちのアンサンブル「カペッラ・アキレイア」。独奏、伴奏、指揮者の様々な個性が時にはぶつかり合いながらも融合し、新しいアイデアが次々と形になった革新的なベートーヴェンをお楽しみください。(2020/01/31 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777559-2 |
近代ヴァイオリン奏法はアウアーによって切り開かれ、偉大なるヤッシャ・ハイフェッツによって頂点に達し、現代に継承されていると言ってよいでしょう。しかしもはや駆逐されたかにみえる“旧世代”の奏法から醸し出される音色にも、抗いがたい魅力があるのは間違いありません。20世紀前半期に活躍したフーベルマンはまさにそうしたヴァイオリニストの代表格です。彼の奏法を「時代遅れの弓の持ち方、ヴィブラートのかけかた」と批判するむきもあるでしょう。しかし分厚く甘い魅惑的な音色、メロディーの要求するフレージングと一体となったアゴーギクなど、昨今の演奏がメカニカルな正確さを優先するあまりないがしろにしがちなものが、フーベルマンの演奏にはあふれています。“豊潤なる弦の響き”をぜひ味わってください。(2000/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110903 |
近代ヴァイオリニストの中の「王」はまぎれもなくハイフェッツでしょう。正確無比のテクニック、魔術的ともいえる右手のボウイング。しかしながらそのあまりの完璧さゆえに、クールで無機質な演奏という誤ったイメージが根強いのも確か。このCDのブラームスの3楽章のサブテーマの麗しさはそんな先入観を打ち破るでしょう。過剰にならないポルタメントを効果的に使っている点にも耳を傾ける価値あり。ベートーヴェンの最終楽章、さしものトスカニーニも、タクトをハイフェッツの音楽に合わせているところも必聴です。(2000/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110936 |
1993年からチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の首席ホルン奏者を務めるミシャ・グロイルのアルバム。音楽家の両親のもとで幼い頃から音楽に親しみ、父親からピアノのレッスンを受けたというグロイルは、11歳の時にモーツァルトのホルン協奏曲を聴き、ホルン奏者の道を選びました。幼い頃にはブラームスが住んでいたチューリヒの家を訪れ、一時期はブラームスがホルン三重奏を書いたバーデン=バーデンに住んでいたりと、グロイルにとって、ブラームスの三重奏は格別親しみのある作品だと語っています。また彼は、シューマンの「アダージョとアレグロ」はホルン奏者にとっては宝石であり、ベートーヴェンの作品はまるで親密な夫婦の対話であるとも。イェルク・ヴィトマンの独奏曲もグロイルにとっては未知なる発見に富んだ曲。どれも演奏する喜びに満ち溢れています。(2017/09/22 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM268 |
イギリスを代表する女性クラリネット奏者、エマ・ジョンソン。このアルバムは彼女が率いる仲間たちとカルドゥッチ弦楽四重奏団による極めて親密なベートーヴェンを中心に、いくつかの楽しい作品が収録されています。ベートーヴェンの七重奏曲は発表当時から大人気となりましたが、これまでにはなかった新鮮な楽器の組み合わせであり、奏者を集めるのも困難であったため、のちにピアノ三重奏版など様々な形に編曲されました。貴族たちやアマチュア音楽家たちが仲間内で楽しめるように、程よい難易度と明るい楽想を持っています。以前はウェーバーの作品と考えられていた「序奏、主題と変奏曲」は現在キュフナーの作品と断定されていますが、その美しさは不変です。エマ自身が編曲した2曲のシュトラウス作品は、まさにアンコールにぴったりの遊び心が溢れています。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0190 |
NAXOSレーベルのベートーヴェン(1770-1827)=リスト:交響曲全集(8.505219)の名演で知られるピアニスト、コンスタンティン・シチェルバコフ。彼は超絶技巧派ピアニストとして知られていますが、何よりベートーヴェン作品の良き理解者であり、40年以上に渡ってベートーヴェンを大切にしてきたのです。今回のアルバムでは、「エロイカ変奏曲」と2つの名ピアノ・ソナタを1枚に収録。いかにもベートーヴェンらしい情熱とパワーに溢れた作品を聴くことができます。まずは「エロイカ変奏曲」で、交響曲第3番の終楽章でも使われたおなじみの主題が、様々な形に変容されながら、最後のフーガで巨大な建造物となる姿に圧倒されてみてください。こちらの録音はモスクワ放送のアーカイブにあったもので、若きシチェルバコフの素晴らしいテクニックを再確認することができるでしょう。そして2014年に録音された2つのソナタは、まさに「現在のシチェルバコフ」の姿をみるものであり、30年を経て深化した彼の音楽は、また違った意味で聴き手を圧倒するものです。(2015/07/29 発売)
レーベル名 | :TwoPianists |
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カタログ番号 | :TP1039190 |
1990年生まれの若手ピアニスト、フローリアン・グレムザー。父ベルント・グレムザーはラフマニノフを得意とする名手であり、母も優れた音楽教師という音楽家一家に生まれ、3歳の時に母親からピアノの手ほどきを受け、7歳でコンサート・デビューを飾るというサラブレットです。2007年からはヴュルツブルクで研鑽を積み、同年、ヴュルツブルク・フィルハーモニー管弦楽団と共演したガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」が絶賛されたことで、ジャズへの興味が芽生えたといい、現在ではソリストとしてだけでなく、室内楽、歌曲の伴奏、ビッグバンドなど多方面で活躍しています。2017年のデビュー・アルバムは彼が傾倒しているというシューマンでしたが、今作はベートーヴェンの作品に取り組み、素晴らしい成果を上げています。「エロイカ変奏曲」とソナタの終楽章での、たたみかけるような主題の展開、バガテルでの小粋な表現、これらには彼の多彩な表現力が遺憾なく発揮されており、聴き手の耳をひきつける強い魅力を持っています。(2019/04/19 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1703 |