ベートーヴェン, ルードヴィヒ・ヴァン(1770-1827)
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「十指を完全なコントロール下に置いたピアニスト」。モイセイヴィッチはかくのごとく評されるに値するピアニストでした。あまりによく知られるあまり、陳腐ともなりかねないベートーヴェンの3つのソナタを、よどみ一つ無く申し分のない指裁きで流麗に弾きながら、巧みなバランスで内声を浮き彫りにし、旋律線をたわませることなく、堅固なソナタへと構築することに成功しています。そして何より曲全体のアプローチが極めてロマン派の巨匠的で、とりわけ「ワルトシュタイン」の最終楽章にける気宇壮大さは、もはや余人の決してまねの出来ない領域に達している演奏といえるでしょう。(2006/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111115 |
若き逸材アレクセイ・ゴルラッチ。彼は1988年ウクライナに生まれ、12歳の時にベルリン芸術大学にてM.ヒュッヘに師事。19歳の時にはカーネギー・ホールで演奏し高い評価を受けています。様々なコンクールで上位入賞し、最近では2011年のミュンヘン国際コンクールで優勝。一躍注目を浴びています。それ以前に日本では2006年の浜松国際ピアノコンクールで優勝を飾っており、世界に先駆けて日本での人気を勝ち得ている人としても知られています。このアルバムは彼が最も得意としているベートーヴェン。収録されているのは「悲愴」を始めとする超人気曲3曲ですが、どれもがまるで初めてこの世に生まれてきたかのような瑞々しさと、厳粛さを纏った素晴らしい演奏で、例えば「悲愴」の第2楽章の天国的な美しさなどは、この若きピアニストの類い稀なる資質にほれぼれする他ありません。(2014/02/05 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC879 |
期待のピアニスト、ボリス・ギルトブルグによるNAXOSレーベルへの2枚目のアルバムは、ベートーヴェン(1770-1827)のソナタ集です。いつもジャケットの写真では少し気難しそうに見える彼なのですが、実はとてもお茶目で気さくな人。来日時にも極めて人懐こい表情を見せていたのですが、このベートーヴェンでもそんな彼の性格を垣間見せているようです。このアルバムでは、初期、中期、後期の3つの代表的なソナタを聴く事ができますが、実はどの曲も「ハ調」が基本となっていることにお気づきでしょうか?情熱的な「悲愴」、流麗で堅固な「ワルトシュタイン」、そしてベートーヴェンの最高傑作である第32番の第2楽章での解き放たれたかのような自由な魂の飛翔とかすかな微笑み…。見事な表現力と技術に裏打ちされた名演がここにあります。(2015/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573400 |
横須賀出身で、現在ドイツを中心に活躍しているピアニスト、祥子・古畑ケルスティングのOEHMSへの2枚目の録音です。ヨーロッパ各地で華々しい活動を行い、2012年にはサントリーホールに凱旋公演、またスタインウェイのアーティストとしても認定されるなど、注目を浴びている人です。2010年に録音された前作では、メンデルスゾーン、シューマン、リストの作品を演奏、堅実な技巧と豊かな情感を披露していましたが、今作ではベートーヴェンとシューマンの2人の作曲家に特化して、素晴らしい演奏を繰り広げています。変奏曲を中心としたこのプログラムにおいて、彼女の持つ多様性と表現力の幅を実感できるのではないでしょうか。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC434 |
リストと同時代、多くの高弟を輩出した名ピアノ教師レシェテツキー。その門下で最も秀でた才能をもっていたのはフリードマンでした。また同時に、彼はおそらく録音を残したピアニストの中で最高位に君臨するともいってよいでしょう。「革命」で見せる逞しい技巧を持つ一方で、ウィンナワルツを洒脱に弾くという幅白い表現方法を一手に持ち合わせたピアニストでもありました。中でもショパンのマズルカは、もっとも耳目を集めた演奏です。鋭いリズム感に加え、ルバートの効果的な使用、バスと旋律線のバランス配分の巧みさなど、極めて研ぎ澄まされた演奏で、他の追随を許さぬユニークな解釈として、いまなお賞賛されています。(2002/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110684 |
フランスのランスで生まれ、8歳から名手マルグリット・ロンに師事、才能を遺憾なく発揮したフィリップ・アントルモン(1934-)。今年85歳になる名手が新たに取り組んだのはベートーヴェンのソナタ集でした。およそ70年に渡るキャリアから生まれた名演が数多くあるアントルモンですが、今回の選曲は1957年にPATHEレーベルに録音したLPアルバムをなぞったものであり(月光、熱情、ト長調)、今回60年の長い年月を経て熟成された彼の音楽性をじっくり堪能することができます。決して技巧に走らず、味わい深い表現に終始した、まさに「枯淡の境地」たる名演です。(2019/07/19 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM311 |