ベートーヴェン, ルードヴィヒ・ヴァン(1770-1827)
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第二次大戦後いち早くドイツを訪問したメニューインと、「非ナチ」の裁決を勝ち取り楽団に復帰したフルトヴェングラーの邂逅記念碑として、47年にベートーヴェンの協奏曲は録音されました。31歳のメニューインはまだ体調を悪くする前の時期、若き疾走感と技巧を誇っていた頃で、これにフルトヴェングラーの融通無碍なタクトによるオケが乗っており、両者の息の合わさり方は、この協奏曲の演奏の手本ともいえる絶妙なものです。モーツァルトの40番はその速さから物議を醸しましたが、決して性急なだけではなく、精緻に磨き上げられた演奏であるところから、「モーツァルトが楽譜で指示した速度を完全に守った」と評価されたテイクです。(2006/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110996 |
フリッツ・ヴンダーリヒが歌う古典派の声楽曲とアリア集。/シューベルトの歌劇《フィエラブラス》のアリアと、歌劇《アルフォンソとエストレッラ》からの2曲のアリアは未発表音源であり、ここでまた新たなヴンダーリヒの魅力を知る貴重なアルバムとなっています。モーツァルトの《魔笛》からのタミーノのアリアは、たった13年間という短いながらも充実したヴンダーリヒのキャリアの最初と最後を飾る曲で、彼が学生だった1954年7月21日と、1966年9月5日に歌ったという記録が残される大切な作品です。ここでは1959年の歌唱が収録されています。珍しいシューベルト作品も積極的に取り上げ、これらのアリアの美しさと重要さを認識させるために一役買っています。また、ハイドンの「天地創造」はヴンダーリヒが得意としていたレパートリーであり、ドラマティックな歌唱が耳に残ります。/SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。/(2017/10/20 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19048CD |
チリのピアニスト、クラウディオ・アラウ(1903~91)は、LP時代にEMIやフィリップスなどのメジャー・レーベルで活躍、現在まで聴かれつづける多数の録音を遺しましたが、このCDは40歳前の若きアラウの録音を収めたものです。7才でベルリンに留学、リストの弟子クラウゼに学んだアラウは、「モーツァルトの再来」といわれた神童でした。その後も「ただの人」になることなく着実な活動を続け、41年にはニューヨークに移って、同年のカーネギー・ホールでの演奏会は大評判となりました。ここで聴かれるのは、その成功によってアメリカで録音されたSPの復刻です。(2000/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110603 |
バルセロナで生まれ、グラナドスの弟子であるフランク・マーシャルに師事、幼い頃からその才能を発揮し、特にスペイン作品の演奏で確固たる地位を築いた女性ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ(1923-2009)。彼女はモーツァルトの作品も非常に得意としていたのですが、彼女が若い頃には、その演奏はドイツでは受け入れられなかったと言われています。しかし、以降は彼女の弾くモーツァルトに賞賛が集まり、70年代にはDECCAにもモーツァルトのソナタ集を録音するなど「モーツァルト弾き」としての評価が定まったことはいうまでもありません。ここで聴けるモーツァルトとベートーヴェンもニュアンスに富む素晴らしいものです。(2016/02/24 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19006CD |
【ベートーヴェン記念年に知るべき楽聖の好敵手!古楽器だからこそ伝わる作品の真の魅力】2020年に生誕250年を迎えたベートーヴェンに関連した、この機会ならではの注目企画が相次いでいます。すぐれた古楽器録音にかけては40年の実績を誇るRicercarも、まさに古楽のパイオニアならではの目線が光るアルバムをリリース。録音技術がなかった19世紀当時、大管弦楽が必要になる大作を音楽愛好家たちがプライベートな場で堪能するのに貢献した「室内楽編曲版」に光をあてた注目盤です。一度聴いただけでは隅々まで味わいきれない充実した音楽……モーツァルト中期以降の傑作やベートーヴェンの大作群は、その複雑さや味わい深さが群を抜いていることで同時代の人々に驚かれ、時に賛否両論さえ巻き起こしました。そこで楽譜の出版や批評記事の流布と同じくらい理解者の増加に貢献したのが、音楽愛好家が数人で演奏できるようにした室内楽編曲版。早熟の天才としてモーツァルト門下に学び、のちにハイドンの後継者にしてベートーヴェンの好敵手、かつ理解者となったフンメルが後年手がけた抜群のセンスによる編曲版は、モーツァルトの異色の短調協奏曲やベートーヴェン最初の交響曲を驚くほど明確に解きほぐし、作品の味わいを損ねず伝える内容となっていますが、その真価は当時の楽器をすぐれた名手が弾いてこそ理解できると言えるでしょう。欧州で躍進めざましい俊才4人が、かの楽聖の作と同じくソナタ形式の常道では語れないフンメル自身のソナタも含め、19世紀のオリジナル鍵盤をはじめとするピリオド楽器で200年前そのままの「編曲の妙」をあざやかに甦らせてくれます。(2020/09/11 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC417 |
演奏旅行で移動する列車の中で楽譜を見ただけでその曲の暗譜が出来た、といったエピソードを持つほど、ギーゼキングは最も高い音楽能力を身につけていたピアニストの一人でした。その能力に裏打ちされているようにレパートリーも多彩で、現在高く評価されているモーツァルトはもちろん、バロックからドビュッシー、ラヴェルなどの印象派から近代物まで網羅し、またラフマニノフの協奏曲をいち早く録音したのも彼でした。新即物主義の演奏家と目されてはいますが、ベートーヴェンのスケルツァンドで見せる闊達さや、リストの協奏曲におけるヴィルトゥオージテを聴くと、いかに器が大きいか、単に「即物」ではない多彩な表現力を包括していたピアニストであったかが判ります。(2006/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111111 |
ベートーヴェン・イヤー(生誕250周年)の2020年10月SWRシュヴェツィンゲン音楽祭にて、ベルリン古楽アカデミーによるベートーヴェンと彼の同時代作曲家に光を当てた連続演奏会が、4夜に渡り開催されました。当盤は第1集として第1夜と第2夜のコンサートを収録しています。第1夜の演目は、C.P.E.バッハの2つの交響曲とベートーヴェンの交響曲第1番、第2番。指揮者のいない小編成のオーケストラによる機敏でフレッシュな演奏は2人の作曲家の持ち味を巧みに描き分けています。第2夜はヴラニツキーの交響曲とベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。「英雄」の前には同曲の第1楽章の冒頭のモチーフがそっくりなモーツァルトの歌劇《バスティアンとバスティエンヌ》の「序曲」が演奏されました。モラヴィア出身のヴラニツキーはモーツァルトと親交があり、当時指揮者としても名高く、ベートーヴェンが自身の第8交響曲の初演を依頼したことでも知られています。作品はハイドンの影響を受けつつも、巧みな管弦楽法による軽快かつ芳醇なスタイルで、モーツァルトの作品を彷彿させます。ピリオド楽器を縦横無尽に操るベルリン古楽アカデミーの奏者たちによる、ベートーヴェンと彼の同時代の作曲家の楽曲をご堪能ください。(2021/11/19 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7919 |
1929年11月、まだ13歳の神童メニューインがロンドンでデビューを飾るやいなや、エルガーとの邂逅・協奏曲の共演を初めとし、英国においてたちどころにして第一級の演奏家としての地位を確立したのでした。続く1936年の一年間のブランクの前までは、いわば「本能的に」演奏していた神童の時期とみなすことができるでしょう。このCDに収められたモーツァルトの42番、ベートーヴェンの1番はそうした時期の演奏の典型で、輝かしい技巧と、きらめく音色がトレードマークとなっています。次ぐ50年代までが、メニューインの最も充実していた時期とされ、とりわけ古典作品に取り組む際の、分析的側面が進展したのがこのCDにおいても聴いてとることができます。(2004/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110988 |