ベートーヴェン, ルードヴィヒ・ヴァン(1770-1827)
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まずは地味でも心に滲みるような哀愁系バロックの傑作2曲にご注目下さい。各ソロに与えられた微妙な性格の違いが面白い、3つのヴァイオリンのための協奏曲の第2楽章は、量と質を兼ね備えた多作家・テレマンの最高傑作の一つといってよいでしょう。そしてヴィヴァルディのピッコロ協奏曲のなんと清冽なこと! ワンパターンと揶揄されがちなヴィヴァルディですが、突き抜けるような高音のメロディーには真に胸に迫るものがあり、驚かされます。一方コテコテのロマン派指向の方には、ドヴォルザークの甘くてちょっぴりハズカしい「母が教えてくれた歌」がお薦めです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556608 |
この盤では二人のチェコの作曲家に注目しましょう。シブくてしかも感傷的という難しい路線を貫徹したのは、チェコ作曲界の第一人者、ドヴォルザークの「アメリカ」の第2楽章です。一貫して奏でられる簡素な伴奏にのって歌い上げられる土臭い旋律は、何と耳に懐かしく響くことでしょうか。そしてもう一人は、優れたヴァイオリニストでもあったドルドラです。比較的マイナーな存在の彼ですが、ここではピアノ・ソロで演奏されている彼の代表作「思い出」に聴く、ほどよく甘いサロン音楽風の味わいは、古き良き時代を感じさせてくれます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556607 |
(2003/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110744-45 |
85年という当時としては長い生涯を送った作曲家カール・ライネッケ。7歳までに作曲をはじめ、ライプツィヒ音楽院の教授とライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長を務めながら作曲活動に従事、1902年に公職から引退した後も亡くなる直前まで作品を書いていました。300とも1000とも目される彼の作品はどれもロマン派の風情を湛えた魅力的なものですが、保守的な作風のためか、一部の曲を除いて彼の死後はほとんど演奏されることがありません。このアルバムにはライネッケの活動の初期から晩年にわたるピアノ三重奏曲がすべて収録されています。1853年に出版されたシューマンの影響が強く感じられる第1番ニ長調、そのほぼ20年後の1873年頃に書かれた、豊かな質感を持つた2つのセレナード、そして1895年に出版された精緻なアンサンブルによる第2番ハ短調。これらからはライネッケの優れた作曲技法がうかがえます。またアルバムには、ベートーヴェンの三重協奏曲をライネッケがピアノ三重奏曲に編曲した版も収録。1999年に設立され、メンバーを変えることなく数多くの世界初演を含む250作品以上を演奏してきたハイペリオン・トリオの演奏です。(2022/01/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555476-2 |
作曲家としてのラフマニノフの評価はその時代によって結構まちまちですが、ピアニストとしてのラフマニノフは、常に称賛され続けています。残存する最も初期の記録においても、その才能の輝きは褪せることがありません。今のように長時間録音が不可能であった時代に於いて、曲のどこを録音するかについても熟考を重ねたようで、ここで聴けるベートーヴェンの変奏曲も、最高の部分を聴かせるべく、最良の選曲がなされています。(2011/07/13 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.112058 |
優美さを売り物にしたモイセイヴィッチの演奏ですが、技巧面において同時代のピアニスト達に劣るということはありませんでした。驚くべきことは、この盤に収録されているタウジヒ編の難曲「舞踏への勧誘」や、実際に弾いたことのある人にしかわからないメンデルスゾーンのスケルツォすらも、その技巧の難渋ささえ消え去ったかのように聞こえる点です。一部、画像も残っているリスト編のタンホイザー序曲では、技巧の克服はもちろん、完全に鍵盤を支配しきり、なおかつ余裕すら感じさせられます。(2001/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110669 |
マルタ・アルゲリッチに見い出された才能、バルドッチによるベートーヴェン=リスト:交響曲全集の第2集。第1集(CDS731)では第1番と第6番という比較的穏やかな作品に挑んだバルドッチですが、この第2集は「第3番」をメインに収録。ベートーヴェンの初期の大作である「英雄交響曲」を、リストが音色に細心の注意を払いながら、丁寧にピアノ独奏に落とし込んだこの編曲版は、演奏は困難を極め、とりわけ最終楽章の変奏曲は多彩な音色と技巧が要求される難曲として知られています。バルドッチの演奏は、数多くの要求を完全に満たし、聞き手に満足を与えます。同時収録のバガテルはベートーヴェンの晩年の作品で「バガテル=ちょっとしたもの」という概念を覆すほどの、充実した内容を持つ小品集。こちらでもバルドッチはニュアンスある演奏を聴かせます。(2017/02/24 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7771 |
【クレーメルALPHAに登場!ブルネロと組んだベートーヴェンへのトリビュート・アルバム】ベートーヴェン生誕250年を記念する、趣向を凝らしたアルバムがまた一つ誕生します。クレーメルとブルネロという二人の名手がタッグを組み、クレメラータ・バルティカと共に、名作とされる晩年の弦楽四重奏曲を弦楽合奏版で収録したという嬉しいもの。さらにはベートーヴェンに触発された近年の作品2つを収録し、楽聖の遺産が現代の私たちにどのような影響を与えているかを掘り下げるという、興味深いものです。アルバムのメインは何と言っても2曲の弦楽四重奏曲。ベートーヴェン最後のまとまった作品である第16番はブルネロの指揮による演奏。そして第14番はヴァイオリンを担当しながらのクレーメルの指揮となっています。いずれもクレーメルの念頭にはバーンスタインがウィーン・フィルと残した録音があったようですが、その濃厚な味わいとは違う、クレメラータ・バルティカらしい歌心と生き生きとしたフレージング、見通しの良いサウンドが、現在ならではのベートーヴェン像を感じさせる素晴らしい演奏に仕上がっています。冒頭に収録されているのは、モナコに生まれフランスでシャンソン歌手として活動したレオ・フェレによる作品。革新的な思考を持った彼はベートーヴェンに深い共感を抱いていたようで、「エグモント」序曲に詞を付けていたり、「コリオラン」序曲を指揮する映像が残っていたりします。こちらに収録された作品は、弦楽四重奏曲 第16番の自筆譜に書きつけられた「かくあらねばならぬか?かくあるべし!」という言葉がモチーフとなったもの。イタリア語でまくしたてるように語られるテキストは、「音楽はどこにあった?それは特別なところではなく、民衆の元にあるべきだ。ベートーヴェンはストリートにある!」といった内容。フェレ自身がオーケストラを指揮しながらアジる版や、ギターなどによる版がありますが、ここではイタリアの作曲家シヴィロッティによる編曲版にフェレの声をかぶせています。ヴェネツィアの方言で「隠された音」を意味するタイトルのソッリマの作品は、ブルネロの師でありヴェネツィア出身だったイタリア弦楽四重奏団のチェリスト、フランコ・ロッシに捧げられたもので、彼が子弟によく語った「楽譜の中に隠された音に注意を向けなさい」がタイトルのモチーフ。1968年にトリノで刊行された、ベートーヴェンの未出版作品から走り書きまでを網羅した作品目録「ビアモンティ目録」の中からソッリマが見つけた宝のようなフレーズの数々を元に、チェロ・アンサンブルのために書かれました。ここでは弦楽合奏への編曲版にて収録しています。ベートーヴェンの発想を詰め込んだような、魅力的な曲想が次々と登場します。(2020/10/23 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA660 |