ベンディクス, ヴィクトー(1851-1926)
Search results:1 件 見つかりました。
デンマーク交響楽の近代化に貢献したヴィクトー・ベンディクスの2作品が登場。ベンディクスはコペンハーゲンに生まれニルス・ゲーゼとJ.P.E.ハルトマンに師事した後、リストとワーグナーの「新しい音楽」に傾倒し、ワイマールでリストに師事。《ローエングリン》と《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のデンマーク初演に携わり、1872年にはバイロイトでワーグナーが指揮する「第九」の演奏会に出席しました。彼が遺した4曲の交響曲から、このアルバムには第1番と第3番を収録。彼の初の管弦楽作品である第1番は山頂の神殿に向う過程での登山者の内面の変容、人智を超えた高次元の存在への覚醒をテーマにした交響詩的な作品で、構想、形式、作曲技法のあらゆる面でデンマーク作曲界にブレークスルーをもたらし、ランゴーの交響曲第1番にも影響を与えたと言われています。第3番には表題はありませんが、幻想曲と題された第1楽章、ドイツ語で「Bunte Bilder=多彩な絵」と名付けられた第2楽章、作品の核心とも言えるメランコリックな第3楽章からは、諦観にも通じる内省的な思考が感じられます。スウィトナー、セーゲルスタムらに学んだスウェーデンの指揮者ヨアキム・グスタフソンとマルメ交響楽団が起伏に富んだ演奏を聴かせ、作品の魅力を引き出しています。(2024/08/30 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
---|---|
カタログ番号 | :8.224742 |