ベルク, アルバン(1885-1935)
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ドイツ出身のピアニスト、ブルカルト・シュリースマン。フランクフルト音楽・舞台芸術大学で修士号を取得したのち、シューラ・チェルカスキーとブルーノ・レオナルド・ゲルバーのマスター・クラスに参加、1984年頃からピアニストとして活動をはじめました。プロのスキューバダイバーでもあり、水中で聴こえる音についての研究を行うことで知られています。彼はまた、21歳の時に全オルガン作品を暗譜演奏したほどJ.S.バッハを尊敬しているといい、2012年に録音されたバッハ・アルバム(DIVINE ART DDC25751)も思慮深く真摯な演奏が評価されています。そんな彼のこの3枚組アルバムには、今回は初出となるブゾーニ編のバッハ:シャコンヌ、ベルクのピアノ・ソナタと、1990年代から2000年にかけてBayer Recordsからリリースされた「スクリャービン・アルバム」などの名演をリマスターしたものを収録。完璧主義者として知られるシュリースマンならではの表現をじっくりと楽しめます。(2021/09/10 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA21373 |
1978年ドイツ生まれのピアニスト、クルムペックのベルクとブラームスのピアノ・ソナタ集。最近は指揮者としても活躍しているクルムペック、作品を演奏する際は、テクニックだけでなく、曲の構造や歴史的背景にも関心を持っているといい、なかでも「ブラームスのソナタ第3番」と「ベルクのソナタ」はクルムペックにとって最も大切なレパートリーであるとのこと。「この2曲は対照的な性格を持ちながらも、似通った性格である」と主張する彼の信念が込められた見事な演奏が繰り広げられています。(2017/02/24 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM253 |
【テツラフの魂の声が聞こえる!ブラームスの再録音、そして宿願のベルク】ソロに、室内楽に、コンチェルトに。近年ヨーロッパで最も盛んな活動を繰り広げているヴァイオリニストの一人がクリスティアン・テツラフです。かつて冴えた技巧で理知的な演奏を聞かせていたテツラフですが、近年は曲を細部まで深く読み込み、より多彩で繊細な表現、より強く深い情感を聞かせるようになりました。ロビン・ティチアーティ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団と組んた独創的かつ説得力に富んだベートーヴェンとシベリウスのヴァイオリン協奏曲もそうした成果の一つ。同じコンビによる当盤も出来栄えが期待されます。テツラフによれば、ブラームスもベルクも40年以上にわたり演奏を重ねており、両曲を合わせた演奏回数は実に300回を超え、この録音にはその経験を傾注したとのことです。ブラームスはテツラフにとって再録音。ダウスゴー指揮、デンマーク国立響との最初の録音(2006/7年、タイムは21:27/08:59/07:45)に対して当盤のタイムは(20:35/07:52/07:23)となってり、全般的に速いテンポ設定がうかがわれます。テツラフは海外盤解説の中でこの曲を以前は田園的で牧歌的なものと捉えていたが、今では随所に書かれた弱音の指示や短調の多用に、ブラームスの孤独や不安などの深い人間味を感じると書いています。悲劇的な出来事から生まれたベルクの協奏曲では随所で激しい慟哭を聴かせながらも、最後に置かれたコラールで全てを浄化するかのような美しい響きに導きます。テツラフは、2020年2月末に来日し、読売日本交響楽団とベルクの協奏曲を共演する予定でしたが、リハーサルを終えたところで新型コロナ感染症の拡大により中止となり、無念の帰国となりました。それ以来となる2023年3月の来日では新日本フィルとの共演にベルクを選んでおり、この曲に寄せるひとかたならぬ思いがうかがわれます。(2022/09/09 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1410-2 |
2017年グラミー賞《最優秀クラシック・ソロヴォーカリスト賞》受賞アルバム!カナダ出身の異才ソプラノ、バーバラ・ハニガン。レパートリーは幅広く、モーツァルトやグルック、パーセルなどのバロック作品も得意としていますが、何より彼女の名声を高めたのは一連の現代作品であり、映像でも公開されているリゲティの《グラン・マカーブル》の情景やB.A.ツィンマーマンの《兵士たち》での人知を超越したかの歌唱は聴き手に強い衝撃を与え続けています。様々な手法と技法が凝らされた、声のコレクションとも言えるベリオの「セクエンツァIII」で始まるこのアルバムは、ハニガンの魅力が存分に生かされているだけではなく、「ルル」組曲では指揮者としての才能も知ることができる、ハニガン入門にうってつけの1枚です。(2018/07/27 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA293 |
シェーンベルクの師匠であり、後期ロマン派と12音音楽の接点に位置するベルクですが、その分野における20世紀屈指の名作といわれるヴァイオリン協奏曲には、そういった彼の歴史上での位置がよく表れているといってよいでしょう。アルマ・マーラーの幼娘のレクィエムとして書かれたこの作品(「ある天使の思い出に」の副題あり)は、12音技法を用いながらも、まさにマーラーに通ずるような濃密なロマン的情念に満ちています! バッハのカンタータ第60番「おお永遠、そは雷の言葉」からの引用も極めて効果的ですし、独奏ヴァイオリンが天上へ昇っていくかのような、感動的なエンディングはナミダモノの美しさです。(2002/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554755 |
コルンゴルト「死の都」に続いて、フィンランドの巨大指揮者セーゲルスタムがナクソスでやってくれました!ベルク「ヴォツェック」のライヴ録音の登場です。無調の音楽は概して気持ち悪いと言われますが、このストーリーで、この異常な登場人物たちを描くなら無調に優る手法はない、という必然性を納得させられるベルクの音楽が見事。各幕、各場がそれぞれ古典的形式で書かれているのも音楽通に人気が高いポイントです。スウェーデン王立歌劇場による演奏の緊張感の高さが、抑圧、屈辱といった現代人が抱える苦しみを激しく表出します。(2002/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660076-77 |
ベルクは弦楽四重奏のために2つの作品を残しています。弦楽四重奏曲Op.3は、シェーンベルクの下で作曲を学んでいた頃に書かれたものですが、無調性を指向すると同時に、緊密な対位法が駆使されており、すでに後の大成を予感させる優れた内容となっています。こちらは妻に捧げられた作品ですが、それから15年過ぎて作曲された「抒情組曲」は、何と愛人との不倫関係がインスピレーションの源となっていると言われています。無調や12音というと感情表現とは無縁な無味乾燥な音楽という偏見は根強くありますが、この濃密な30分間はその暴論に対する素晴らしい反証ということができるでしょう。(2007/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557374 |
2019年4月より読売日本交響楽団の第10代常任指揮者に就任する事が決まったセバスティアン・ヴァイグレによる《ヴォツェック》。1914年に戯曲「ヴォイツェック」を観たベルクが構想期間8年を経て完成させたこの歌劇は、生々しい人間性搾取をテーマに5場×3幕の全15場、各々に異なる形式を与えるという、精緻で計算され尽くした音楽がつけられた、20世紀歌劇の最高傑作の一つです。ヴァイグレは2006年にリセウ歌劇場で《ヴォツェック》を演奏、こちらが映像化されており(OPUS ARTE OA0985)、ハヴラタ、デノケと言った素晴らしい歌手と、レヴェルの高いオーケストラの演奏が話題となりました。今回の2016年の演奏は、ヴァイグレ自身の10年間の熟成を感じさせる鋭く刺激的な解釈と、理想的な歌手たちを起用したことで、一層の名演が紡ぎ出されています。(2018/08/24 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC974 |